山岡士郎の父。作中に於いては『もうひとりの主人公』とも言える存在である。初登場1巻『油の音』。希代の美食家。また陶芸・書道・絵画・文筆にも秀でた100年に一人出るか出ないかと言われる天才芸術家。「美食」を芸術の一分野と考えて美食を極めることを課題とし、それが嵩じて会員制料亭「美食倶楽部」を主宰している。
人間国宝の陶芸家唐山陶人の弟子であり、作中では陶人は北大路魯山人の弟子となっているのでその孫弟子でもあり、魯山人こそが最大の目標という設定になっている。
「海原雄山」という名前はいかにも大芸術家然としているが、陶人への弟子入り前である一介の美術大学生時代にも名乗っているため、号ではなく実名である。士郎と姓が異なるのは、士郎が母親の姓を名乗っている事に由来する。
美術大学では日本画と書を勉強して7年間かかっていた。その時に山岡とし子に出会っており、唐山陶人から独立して「雄山窯」を建てるときにとし子と結婚している。(第111巻『福島の真実』)
学生時代は美についてのアイデンティティや定義について悩んでいた。その時とし子が持参した唐山陶人が製作した白磁の皿に桃が置いてある状況を見た感覚、さらにとし子のすすめで皮ごと桃を食べたことにより掴んだ感覚が「美食倶楽部」の原点となっている。なお、陶人が製作した白磁の皿は夫婦の思い出の品となっており、士郎に託されている。(第111巻『福島の真実』)
亡くなったとし子との間にできた息子が士郎だが、数年間音信不通だった。士郎の味覚に対する感性を感じ取ったためか、中学校入学時から調理場に入れて料理の基本を徹底的に仕込んだ(1巻『ダシの秘密』、101巻『親の味・子の心』参照)。雄山が士郎を一人前に育てようと自分を基準にした為に厳しい振る舞いとなって、結果として士郎に激しい確執を与える事となった。その才能故に何事にも妥協を許さず、それは妻に対する時も同様だった。雄山も幼少時の士郎に豊かな感性を養ってもらおうと自ら士郎用の食器を作り、偏食を無くそうと、むしろ食材の美味しさを引き出した料理を作って偏食を治したなど、父親として優しい一面もあったが厳しい一面が際立っていたため、次第に士郎の眼には、芸術や美食のためなら周りをも不幸にすることを厭わない人間と映り、雄山の自分と母親に対する仕打ちに対して反発する。特に母親に対しての態度(食事の作り直しはもちろんの事、心臓疾患が進み寝たきりになることが多くなった妻に茶を入れさせるなど、かなりの傍若無人ぶりがあった)が士郎の誤解と反抗を生み、ついに母親の死をきっかけにして決裂。士郎は雄山の作品を全部壊して出奔、結果的に彼を勘当することへと繋がった。長く絶縁状態だった原因は、士郎自身も元々父親譲りの頑固な人格を持つなど、雄山といくつもの共通点があった故にお互いに引こうとせず、意固地になり二人の和解が今まで難しかったと、美食倶楽部ほか周囲の人間達は言っている。士郎からは母を死に追いやった非情な人間と思われているが、美食倶楽部で働く者や交際のある人、その作品に触れた者からは広く慕われている。
登場当初は極めて冷酷な性格で、「傲岸不遜な気性の激しい人物」として描かれており、料理に不手際があると吸い物の椀を跳ね飛ばすなどお膳をひっくり返し、気に入らない相手にほとんど難癖に等しい怒り方をしていた。また、公衆の面前で士郎達東西新聞の面々を「食い物の味も分からぬ豚や猿」呼ばわりし(2巻『幻の魚』)、レストランの開店祝賀パーティー時にわさび醤油を持ち込んでフランス料理を貶め(3巻『料理のルール』。ただこれは、一部彼のモデルとなった北大路魯山人のエピソードでもある)、逆に士郎に叩きのめされていた。しかし次第に、「気難しいが筋の通った人格者」として描かれるようになり、士郎を認めるような行動や言動も見られた。近作、特に士郎とゆう子夫妻が結婚して以降は、士郎を鍛え見守る父親としての一面が強く描かれている。それは、同じく娘から憎まれていたメディア王トレパー・コドラムとの腹を割った会談に垣間見ることができ、このとき会談を終えたコドラムから士郎は「良い父親を持ったな」と語りかけられている(63巻『東西新聞の危機』)。さらに孫に対する表情は「祖父」そのものであり、頭によじ登られて抱きつかれても苦笑いし、生誕祝いには茶碗を作り贈答したほか、3人の孫たちに塗りの弁当箱を贈った(102巻『究極と至高の行方』)。
東西新聞の「究極のメニュー」に対抗した帝都新聞の「至高のメニュー」側のアドバイザーを引き受け、現在に至るまで究極側を数多く失敗・敗北させている。「究極のメニュー」に対抗して「至高のメニュー」の作成を始めた理由は士郎を鍛え見守るためとも想像できるが、はっきりとした理由は不明。
ただ雄山は、士郎が自分に対してどういう感情を持っているかは、士郎と再び相まみえてからの数々の士郎の態度から理解したと思われる(16巻『対決!!野菜編』や47巻『病の秘密』など)。それは63巻『東西新聞の危機』で「あの男は私が私の妻、すなわちあの男の母親をいじめ殺したと言う」「あの男・・・私を憎んでいる。終生、私を許さないそうだ」とコドラムに語っている。しかし102巻『究極と至高の行方』で、雄山の方から手を差し伸べる形でついに士郎と和解した。ただ対立は終わったが対決は続くとなっていて、103巻『日本全県味巡り和歌山編』では士郎のことを「虫けら同然」から「少し対等」に扱うだけ、と言っていた。だが士郎は雄山と過去を乗り越え、父子はついに真の和解を果たすこととなる(小学館『ビッグコミックスピリッツ』2014年第21号)。
妻の生前は一戸建ての和風邸宅で妻と士郎の3人で暮らしていて(18巻『焙じ茶の心』)、他にも弟子や窯場の関係者や女中などもそばにいたが、妻の死後は美食倶楽部の離れで生活している。
政治家と付き合うのが大嫌いだが、角丸副総理や大橋総理などごく一部の政治家との付き合いはある。政治家に顔が利くらしく、雄山を襲った「元気亭」の店主を釈放させたことがある(20巻『カキの料理法』)。また、13巻『激闘鯨合戦』では角丸副総理にロビー活動を行っている。
年齢の記述はないが初登場時は52歳以上と考えられる[3]。
外見は、「五十過ぎで総髪で、ライオンのような怖い顔をしていて・・・」と、カレーショップ「マイダス王」店主栃川北男に評された。(24巻『カレー勝負』)。また、権力者への叱責の場面は、「まさに獅子が吠えるとはあのこと」と居合わせた人たちに言わしめた(28巻『長寿料理対決!!』)。髪型は総髪に白髪が交じっている。登場当初は杖を使用していた。
服装はほとんど和服に中羽織である。しかし、102巻『究極と至高の行方』のチヨの回想で、葉山に避暑に行く描写があり、そのとき雄山は普通の服を着て、音楽を聴いていた。
都内での移動の足は運転手付きロールスロイス(複数登場しているが、買い換えているのかは不明)。
お茶を飲んでいる時に、ゆう子から士郎との確執について「山岡さんの心をあそこまで頑なにしたのは父親のせいです。父親にも歩み寄ってもらわないとね」と鋭い指摘をされ、むせて咳き込んだり(47巻『病の秘密』)、結婚を前にしての金平糖の一件(47巻『花婿の父』)などから、ゆう子に対しては少なくとも心を開いているようである。しかし、これまでに「おまえ」「栗田ゆう子」としか呼んだことがない。
76巻「雄山の危機」で一時は交通事故で昏睡状態に陥り活力を失うが、士郎が僅かに「おやじ…」と父親を呼ぶ声で回復に至った他、82巻『家庭のおやつ自慢大会』の時に士郎が周囲に気づかないくらい、さらっと「親父」と言っていたこともあった。
「雄山の料理好き、帝王のような味覚は天性のもの」と言われている(1巻『ダシの秘密』)。芸術家・美食家で超一流であると同時に料理人としても超一流であり、普段は美食倶楽部の料理人に作らせているが、冷やし中華の回で自ら冷やし中華を作ると言って周囲を慌てさせ(8巻『スープと麺』)、美食倶楽部の板前の人手不足の際にも自ら板場に立ち調理した(88巻『器対決』)。また、美食倶楽部の料理の基礎は雄山自身が調理を実演する事で中川・進藤をはじめとする設立初期の板前達に直接指導し、十代の頃に無理矢理美食倶楽部に修行させられた士郎が料理に真剣に取り組んだきっかけも、雄山自ら作ったじゅん菜のすまし汁を飲んで心底から感服したのがきっかけである(101巻『親の味・子の心』)。
当初は無礼な振る舞いが多く「他者を傷つけても構わない」「人間を料理・芸術に奉仕させた」「冷酷無比で残忍」と山岡士郎がコメントした通りの人間性であった。しかし、作品が進むにつれて人格者として描写されるようになった。究極・至高の対決において勝敗の決着後、雄山から士郎へ「料理は心だ」と述べるシーンが多くある。この描写の変化については、山岡士郎が誤解していたとの説明がなされた(例えば、病気で床に伏せがちになった妻に茶を入れさせた行為は、実は雄山なりの思いやりであり、妻はそれを理解したが、士郎は理解しなかったという描写になっている)。しかしこれによって、逆に山岡士郎がわがままだったという印象を与えるものになった。もっともこれについては上述の通り、栗田ゆう子が雄山の育て方に原因があったとの指摘をしている。また、金上鋭を料理勝負で打ち負かせた時は、それを些細な事と思って金上を激怒させた事に全く気づかず、人間関係の機微には極めて鈍感な面もある。
雄山の親族 (士郎の父方の親戚)は、未登場のため不明。
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スマホが多いです。iPhone5Sの他に複数台所有