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1回
昼の点数:4.5
2013/05 訪問
昼の点数:4.5
本当に田舎にあるそば屋さんですが、おすすめです。
2013/05/21 更新
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鶴来町から車で南下することおよそ15分。田んぼの中の1本道の向こうにレトロなホーロー看板を身にまとった蔵が見えてきたら、それがこのそば屋さん。駐車場の手書き看板には、cafeやスイーツの文字が・・・・・。そば以外にもいろいろやっているの?と若干の不安も・・・・。
お店は、築70年のごく普通の民家である。何でも、店主さんのおばあさんが住んでおられたとかで、必要最低限しか手を入れていない、素朴なつくりが魅力的であった。玄関先の三和土では、地元の野菜や山菜の無人販売もあった。
若い店主さんとその奥さんとおぼしきお二人で切り盛りしておられるようだ。
店内は、1枚板の立派なテーブル4卓が、いろり(新しいものか?)を囲むように配され、広々とした雰囲気の板の間。個人的にそのにおいが嫌いなファンヒーターが2台あったが、冬場はかなり寒いだろうと思った。ただし、座布団の上には、膝掛けも置いてあって、その心遣いがうれしい。
ホーロー看板をはじめ、ソフビ人形やノベルティグッズなどがびっしりと並んだケースが隣接する部屋に置いてあった。ご主人のコレクションだそうだが、口コミで、集まってくるのだそうだ。ここら辺もご主人の人となりが伺える。
ただし、その昭和のレトロ感を強調した雰囲気は、好き嫌いが分かれるかもしれない。
もう一つの部屋では、美大出身の女性作家のフェルトの作品が展示販売されていた。
おろしそばとそばプリンを注文。
待つことしばし、店主の笑顔とともに、そばが運ばれてきた。
そばは、上品な色合いにほどよいのどごしで、香りもよいと思った。この店の特徴は、おろしそばなど数品で大根おろしを入れるつゆと普通にわさび・ネギを入れるつゆの二つのつゆちょこが供されること。二つのつゆは、たぶん同じだと思うが、個人的には大根おろしには、合わない醤油では?と思った。独特のにおいというか、クセを感じた。(ここは、私の体調の問題もあったのかもしれない)わさびとネギには、よくマッチしており、そばの香りを引き立てていた。
あと、にんじんの酢漬けが漬け物として付いてくる。これも美味だった。
そばプリンは、そば茶と蜂蜜を合わせたシロップがかかっており、まったりとしていて絶品!
途中に、近所の女性が野菜?だかなんだかを届けに来たが、店主が出身地でじっくりと腰を据えてそばに取り組んでいるので、地域にも広く受け入れられていることが感じられたことであった。
今では、へんぴな場所のそば屋さんも珍しくないが、時間をかけて食べに行く価値はある店だと思う。平日だったせいか、他に客が来なかったので・・・・。