WEST SIDEさんが投稿した麺工房 大番(東京/ひばりヶ丘)の口コミ詳細

「WEST SIDE」の「WEST SIZE」を気にしつつ・・・

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麺工房 大番ひばりケ丘/ラーメン、つけ麺、中華料理

1

  • 昼の点数:3.7

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.6
      • |雰囲気 3.6
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/10 訪問

  • 昼の点数:3.7

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.6
    • | 雰囲気3.6
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

個人麺談

「久しぶり! 元気? 今なにやってるの?」
Facebookの普及に伴い
Facebookでありがたくも私を見つけてくれた高校時代の友達からこんなメッセージが最近よく届く。
こんな私を覚えていてくれて、さらには気にかけてくれるだなんて大変ありがたいことである。
高校時代という非常に多感な時期に一緒に友達と過ごした時間はまさにかけがえのない時間だ。
そんな当時の事を振り返っていくうちにどうしても当時よく食べたここのラーメンをまた食べてみたくなってしまった。

西武池袋線沿線の高校に通っていた私は
ひばりケ丘駅の近くに住んでいる仲の良い友人の
「うちの近くにうまいラーメン屋があるから食べにいかない?」の言葉がきっかけで
一時期ここのラーメンにはまったものである。
部活で汗を流したあとに食べるラーメンは
食べ盛りの当時としては軽いおやつ代わりみたいなもの。
部活の話、受験の話、音楽の話、アイドルの話、好きな女の子の話・・・。
ここのラーメンをすすりながらどんだけ色々な話をしたのだろうか。
そんな懐かしい思い出のつまったこちらのラーメン屋さんに当時を思い出し約30年振りに訪れてきた。

池袋からひばりヶ丘を目指して実に久しぶりに西武池袋線に乗り込む。
この日の西武池袋線はまさにタイムマシーン。
一駅一駅過ぎひばりが丘に近づくごとに
時間が一コマ一コマゆっくりと戻っていくような不思議な感覚。
ガッチガチに凍ってしまった時間という名の氷の塊が
ゆっくりゆっくりと解凍していくかのようである。
身も心もまさにあの時の高校時代に戻ったような懐かしい感覚で一杯になった頃に
目的地のひばりヶ丘に到着した。
駅は当時よりかなり綺麗になっており時の流れを痛切に実感する。
駅から数分歩いて懐かしのラーメン屋さんに到着。
さすがに懐かしい。
永年帰っていなかった故郷に帰ってきたような感覚だ。

すっかり当時の食べ盛りだった高校生の頃の感覚に戻っている私は
ラーメン&餃子3個&半チャーハンのセットでガッツリやることに。
注文が届くまで店内の様子を見渡してみれば
あまり当時と変わりのない様子。
あれから約30年。 
感慨深いものがこみ上げてくる。

まもなくして料理が届く。
白濁したスープにモヤシ、チャーシュー、海苔に玉子。
実に懐かしいビジュアルだ。
ではさっそくラーメンのスープから。

そうそう、これこれ!
ニンニクの効いたとんこつ醤油味。
今でいうとホープ軒さんのスープに似ている感じ。
実に懐かしい味だ。
当時はラーメンといえばほとんどの店が醤油か味噌しかないような時代の中
このスープはとても斬新に思えたものだ。
部活で疲れた体にこのニンニクが実にフィットしたものである。
変わりなく美味しくて嬉しくなる。

当時を思い出しながら麺をすすり、餃子をつまみ、チャーハンをかき食らう。
まだまだ自分の胃は若い。
当時と同じでこの位は軽く行けるはずだ。
当時の自分に張り合うようにして一心不乱で食べ続ける。

食べ続けていくうちに頭の中ではこんな会話が始まる。
このラーメンを食べながら友に語ったあの時の夢は一つでも叶ったのか?
あの時なりたかった大人に自分は今なれているのか?
自分は今の自分を認められているのか?
自問自答しながらにさらに懐かしの味を食べ進める。

そうこうしているうちにものの10分で見事に完食。
思い出の味、美味しかったです。
ご馳走様でした。

店をでてからようやく気付いた事がある。
今日ここに来た真の目的は
ここのラーメンをまた食べに来たかったのではなく
あの時の自分に久しぶりに会ってみたかったんだという事を。

懐かしの味を食べた満足感と満腹感。
あの時の自分に会ってきたという充実感。
帰りの西武池袋線では昼下がりの各駅電車独特の心地良い揺れも伴い
実に安らいだ気持ちの中、自然とうたた寝に入るのであった。

  • ラーメン

  • 餃子

  • 半チャーハン

2015/05/14 更新

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