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Ｓａｎｃｈａｎの食いしん坊の旅
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Ｓａｎｃｈａｎ (60代前半・男性・千葉県) 認証済
この口コミは、Ｓａｎｃｈａｎさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数：4.5
2011/11 訪問
ここは凄い
寄る年波に勝てず、食いしん坊は量より質を追うようになりました。今回、人づてにＡ５の和牛を使った和風の焼肉屋があると聞き、「和風の焼肉屋とは何ぞや？」ということで、いそいそと連れと伺いました。船橋の町の中（ちょっとだけ判りづらい）にある小さな店です。店の中は清潔です。先ず特筆すべきは、多くの焼肉屋さんの店内に漂う、独特のタレが焼けたような甘い香りがないことです。（あの香りは、鼻を麻痺させてしまいます。）コース料理もあるようですが、今回はアラカルトでいただきました。全ての料理がビジュアルを重視した配膳・盛り込みになっています。肉刺しは軽く湯を通して霜降り状態にしていますが、口中で肉がとろけるようです。紅葉おろしとポン酢でいただきます。ポン酢が薄目に感じる向きもあるでしょうが、逆に主張しない程度のポン酢の濃度はなかなか芸が細かいと感じました。名物花咲きタン塩は、適度な塩味でタンのうま味と食感を味わえます。カットしている理由がビジュアルの点だけでなく、極厚のタンの内部への火の入り方に工夫していることが良く判ります。ハラミをいただきましたが、たれの美味しさに驚きました。ともすると、焼肉はたれの味で誤魔化されてしまう部分があります。こちらでは、肉のうまさを引き出す為のタレであるような気がします。甘味を抑えた雑味のない香辛料とフルーツ？の風味が口中に心地よく残ります。決して、肉本来の味を隠してしまわない味です。お肉もさることながら、タレに感動です。（タレを入手したいと考えましたが連れに強く制されましたので断念しました）希少部位のイチボは塩でいただきました。小生のこだわりですが、肉は塩で味わうと良く判ります。丁度良い熟成状態になっており和牛の香りを楽しめる逸品です。クッパは丁寧にテールの出汁をしっかり、とっています。冒頭にも述べましたが、ここは、和のテイストを主張しています。総じて脂がのっていて、食傷気味になりかねない和牛の特質を知っている調理法だと感じました。また、調理法に緻密さ、丁寧さを感じました。さて、ここで、大事なポイントがあります。率直に言って、「これだけの水準の和牛肉を使って、この価格では安くないかなあ」ということです。場所の問題も勿論あるでしょうが、都心でしたらとてもやっていけない価格帯です。この地でずっと頑張ってもらいたいものだと願い、再訪を心に誓いました。大切にしたい店の一つに追加します。
2011/12/06 更新
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寄る年波に勝てず、食いしん坊は量より質を追うようになりました。
今回、人づてにＡ５の和牛を使った和風の焼肉屋があると聞き、「和風の焼肉屋とは何ぞや？」ということで、いそいそと連れと伺いました。
船橋の町の中（ちょっとだけ判りづらい）にある小さな店です。
店の中は清潔です。先ず特筆すべきは、多くの焼肉屋さんの店内に漂う、独特のタレが焼けたような甘い香りがないことです。（あの香りは、鼻を麻痺させてしまいます。）
コース料理もあるようですが、今回はアラカルトでいただきました。
全ての料理がビジュアルを重視した配膳・盛り込みになっています。
肉刺しは軽く湯を通して霜降り状態にしていますが、口中で肉がとろけるようです。紅葉おろしとポン酢でいただきます。ポン酢が薄目に感じる向きもあるでしょうが、逆に主張しない程度のポン酢の濃度はなかなか芸が細かいと感じました。
名物花咲きタン塩は、適度な塩味でタンのうま味と食感を味わえます。カットしている理由がビジュアルの点だけでなく、極厚のタンの内部への火の入り方に工夫していることが良く判ります。
ハラミをいただきましたが、たれの美味しさに驚きました。
ともすると、焼肉はたれの味で誤魔化されてしまう部分があります。こちらでは、肉のうまさを引き出す為のタレであるような気がします。甘味を抑えた雑味のない香辛料とフルーツ？の風味が口中に心地よく残ります。決して、肉本来の味を隠してしまわない味です。お肉もさることながら、タレに感動です。（タレを入手したいと考えましたが連れに強く制されましたので断念しました）
希少部位のイチボは塩でいただきました。小生のこだわりですが、肉は塩で味わうと良く判ります。丁度良い熟成状態になっており和牛の香りを楽しめる逸品です。
クッパは丁寧にテールの出汁をしっかり、とっています。
冒頭にも述べましたが、ここは、和のテイストを主張しています。総じて脂がのっていて、食傷気味になりかねない和牛の特質を知っている調理法だと感じました。また、調理法に緻密さ、丁寧さを感じました。
さて、ここで、大事なポイントがあります。率直に言って、「これだけの水準の和牛肉を使って、この価格では安くないかなあ」ということです。
場所の問題も勿論あるでしょうが、都心でしたらとてもやっていけない価格帯です。
この地でずっと頑張ってもらいたいものだと願い、再訪を心に誓いました。
大切にしたい店の一つに追加します。