圭角狷介さんが投稿したおにくま(埼玉/志木)の口コミ詳細

「たまかど☆けんすけ」の「私の1軒」

メッセージを送る

この口コミは、圭角狷介さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

おにくま志木/居酒屋、からあげ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2012/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

7坪よりちょい広い、大人の居酒屋、「おにくま」

池波正太郎の『剣客商売』に「鬼熊酒屋」なる居酒屋が登場する。
「おのれが店の名を[鬼熊]などとつけるほどだから、なみの老爺
(おやじ)とは、いささかちがう」と主人公秋山小兵衛に言わしめて
いる。
私がこの「酒飯おにくま」の前を初めて通った時も、そのイカメシイ
店名に驚いたものだ。
横目で店内を覗くと、確かに熊のような老爺が俯き加減に仕事を
している。
「鬼熊」の主人は痩躯だが、こちら「おにくま」の主人は柔道部に
誘われる程の図体である。
しかし、その体躯に似合わず神経は繊細で、穏やか。
アルバイトが上手くレジを使えないでいる時にも慌てずに優しく
見守るその風情が良い。

私がよく頂く「若鶏半身揚げ」は野趣に溢れ、まぐろブツもドン
と出てくる、その「粗さ」が堪らない。
一方、「烏賊の塩辛」には一家言有り。たいへん丁寧な仕事を
されている。
店で供する値段は先に決まっているのに、八百屋で品定めを
していたら、どうしても良いものを買ってしまうんだ、などという
ところに如実に人柄が窺えるが、自身が呑んベえであるが故に
客の気持もよく理解してくれる。

「おれの気に入らねえことをする客は、このいのちにかけても
おとなしくさせる・・・」と小説は続く。
7坪だろうが、何だろうが店主は一国一城の主である。
かつて学生運動華やかなりし頃、機動隊と過激派がやりあった後、
どちらも夜の「反省会」に繰り出し、呉越同舟、先斗町13番路地、
今はなき名店「楽」に偶然出くわしたが、店主清水さんの威厳で、
両者とも騒ぎ出すことはなかった、という逸話を回想する。

さて話はこちら「おにくま」だが、秋からおでんを出そうか、酒の
燗付器はどこに置こうか、と全てが試行中である。
しかし、「なみの老爺」ではない筈だ。
これからどう味わいを深めていくのか、実に楽しみな一軒なの
である。

  • ある日の渋いお通し

  • 若鶏あげ

  • まぐろぶつ

  • ポテサラ

2012/08/03 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ