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昼の点数:-
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~¥999 / 1人
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料理・味 3.8
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|サービス 3.5
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|雰囲気 3.8
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|CP 3.8
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.8
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| サービス3.5
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| 雰囲気3.8
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| CP3.8
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| 酒・ドリンク- ]
「うる星やつら」のレストラン
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外観
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外観
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Bランチ
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店内
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天王新地
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2014/10/18 更新
和歌山市中之島。現代の遊郭とも称される大阪の5新地。これまで、その新地エリアのグルメを紹介してきたものの、実は大阪以外にも依然として残る関西の3新地。そのうちの一つ、和歌山市北部の外れにある天王新地を残暑が残る9月の半ばに訪れた。
天王新地のはじまりは大正期と言われ、戦後の赤線時代を経て料亭街として生き存えた。事情通によれば、あらゆる意味で敷居を跨ぐ難易度は関西の新地随一とのこと。
地蔵の辻交差点を超えて、大和街道沿いには天王新地の入り口を示すアーチが2箇所。すでに片方は朽ちかけている。街道沿いにアーチが2箇所あるのは、新地内の街路がコの字型になっているからで、5分もあれば一回りすることができる。
だらだらと坂道を下っていくと、営業中と思しき料亭はわずかに4軒足らず。飛田新地や松島新地と異なり、退廃的な陋屋も建ち並ぶこの界隈、傍から見れば営業しているのかどうか判別はしにくい。しかし格子窓の奥では、客の訪問を待ち侘びる人影を確認することができた。
その天王新地を冷やかし後、目に留まったのは、何と新地の入り口脇に佇む、場違いともいえそうな「ラム」という名の瀟洒なエスニックレストラン。店のオーナーには、交通アクセスも決していいとは言えない、この怪し気な立地を選んだ英断には敬意を表したくなる。ただ単に、家賃が安くて交通量が比較的多い街道沿いとの単純な理由かもしれないが。
店名から察するに、もしかしてアグネス・ラムに似た女性スタッフがもてなしてくれるのだろうか。吸い込まれそうな瞳にドギマギしようものなら、「あんまりそわそわしないで♡」とたしなめられるのかもしれない。
くだらない妄想から現実に戻って、早速入店を試みると、12時10分前だというのに私が一番手の客のようだ。応対してくれたのは、大きく予想を覆す、明朗快活な辛酸なめ子といった風体の日本人女性。スタッフの男性二人は南アジア系外国人のようで、3人体制で店を切り盛りしているのだろう。
テーブル席に腰を下ろして、手渡されたメニューを眺めると、ランチはカレーセットが3種類。A・B・Cと値段ごとに設定されて、BとCはナンが食べ放題とのこと。お勧めだというBランチ(890円)を選ぶと、カレーの辛さ(甘口・普通・中辛・大辛・激辛)を尋ねられる。
これまでレビューしてきた飲食店のジャンルからもお分かりのように、実はカレーなどエスニック系料理が不得手の私。プライベートでカレーを食べたのは、およそ3年半振り。
「甘口でお願いします」と伝えると、思わずクスッと笑みをこぼした女性店員。「かなり甘いですよ。2歳児でも食べられるぐらい」とのこと。私の舌は所詮2歳児レベルなのか、と心の中で反芻しつつも、押し通すほどの拘りはない。結局、辛くはないとの確認を得て、「普通」を頼む。
注文して約10分ほど、男性スタッフにて運ばれてきた料理に、思わず目が丸くなる。まるでブラジルの格闘家、アントニオ・ビックフット・シウバの足の裏の如く大きなナンは迫力満点。
何も付けなくても、さくふわもっちりの予想外の美味しさに、大ぶりなナンはあっという間に胃袋に収まった。新たな客への注文伺いに向かうついでに、私のテーブルにちらっと目をやる男性店員、「お代わりはいかがですか?」
まだカレールウは半分以上残っていたので、当然とも言うべき問い。普段少食気味の私は、少々迷ったもののイエスの意思表示。
最初に運ばれてきたナンと大きさも違わず、2枚目を半分ほど食べ進んでお腹もパンパンに膨れてきた。いくら美味しいとはいえ、後悔先に立たずか、胃もたれは夜半まで続いた。