友人プラちゃんと,「
ファーマーズキッチン旬」へ,雪の山道を登って行ってきました。
初訪問は退職した年の夏。
職場の先輩達が県内各地からわざわざ集まってくれ,私の慰労会をしてくれたのでした。
談笑しながら,箱膳に驚き,料理を食べ進んでいたのですが・・・
そのときポケットの中の私の携帯は,マナーモードが鳴りっぱなしでした。
家族の一員になるはずの新しい命が,突然,消えそうだったのです・・・
私のために,忙しいなか日程を合わせて遠いところから来てくれた先輩達を思い,
見た目も素晴らしいお料理なのに,気が気ではない状態で,
先輩達にも,お店にも,お料理にも申し訳ない気持ちでした。
そして,結局,小さな命を救うことはできませんでした。
そんなことがあり,
友人達から「ここへ行きたいね」と誘われていても,
あのときのことがよみがえり,ふみきれずにいたのですが,
一年がたち,天に召された命への思いを家族の間で分かち合うことが叶い,
ようやく,再びこのお店へ訪問してみようという気持ちになれたのです。
季節は真冬。
外にどんどん降り積もっていく雪に,気持ちも落ち着いてきて,
同席のプラちゃんとの気の置けない会話もすすみます。
彼女もいろいろ抱えていた様子・・・
小さくても手の込んだたくさんのお料理の,一つ目を口にして,
「うわあ・・・おいしい・・・。あの時は味なんてしなかったのに・・・」と,
目を閉じてしみじみ感じていたら,
彼女は「あっ・・・これ。おいしい・・・。・・・私,なんか涙出てきた・・・」
と,本当に涙がこぼれていました。
本当に美味しいものは,ココロの琴線に響いてくる。
私も彼女も,素材の持つ力から,体じゅうへの栄養以上のものをいただいている。
そんなひとときでした。