1回
2018/07 訪問
チグハグ感の残るお店
窓一面
本日のおすすめ
本日の炊き込みごはん
レジ
麺打ち台
だし持ち帰り
醤油とすだちをかけて
2018/08/04 更新
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このお店は自分のお気に入りの居酒屋だった＜だがしやさん＞が最初に入っていたテナントで、この場所に来ると懐かしさと切なさを感じます。
こちらのお店は現在でこそ結構な人気店ですが、開店直後はあまり流行っていなかった記憶があります。それがあれよあれよとメディアに取り上げられ人気店に。
また、このお店はわたしの周囲では評価がかなりはっきり二分しており、ようやく自分の舌で確かめることにしました（別の店に行こうとして閉まっていたからなんてことは）。
店の前にはベンチが置かれ、そのベンチの上に冷たいお茶が入ったポットとコップが準備されています。
その壁面の窓には結構乱雑にメニューが貼られてていて、お茶でも飲んでメニューを決めて待っていてくださいということのようです。
「本日のおすすめセット」というのが
すだちろししょうゆ or いりこだしのひやかけ
夏のめちゃ旨野菜天3種+いりこ天
北海道鰹節のせごはん or たきこみごはん or 名古屋コーチンたまごかけ
1380円でこれに決定。すだちおろしとたきこみで。
たきこみごはんは日によって内容が違うらしく「本日のたきこみごはん」は鶏皮ゴボウめし（単品だと400円ちょこっとサイズ250円）。
しばらく待って、レジ横、つまりカウンターの一番端に通されました。
目の前は麺打ち台です。
レジ回りもあまり整理されていません。
レジは「修行生募集」「会計は代表者の一括会計で」と書かれた張り紙、また天かすが置かれ「ご自由にお持ち帰りください」と。
どうもあまり美観というものを考えない店のようです。
あとベンチやお茶まで用意する姿勢と、一括会計を要求するあたり（実際にこの日、「一括でお願いします」と言われているグループを目撃）、サービスというか、もてなしの精神にアンバランスなものを感じます。
それはそうとだしのお持ち帰りもやっているのね。
料理がやってきて、お手ふきの袋を破ると……なんじゃ、こりゃ、凍っとるぞ！
パリパリです。冷やしすぎ。
池上製麺所のるみおばあちゃんの弟子というのがこのお店の売りですが、うどんは生粋の讃岐風ではなく関西風アレンジの加わっている趣。
麺の芯にコシや弾力があるものの、歯ごたえは結構柔らかくのど越し軽く独特です。
このあたりが評価の分かれているところなのかも知れません。
自分としては……普通。
天ぷらは万願寺、賀茂茄子、レンコン、いりこ。
いりこの天ぷらは初めてです。だしを取った出し殻かと思いきやしっかりと風味があります。
他の天ぷらも美味しいですね。
ごはんは炊きあがりもよく、ゴボウの野趣に鶏皮のがバランスよく加わり、かなり美味しいです。これに関しては現時点で＜うどん屋ろっか＞と並びナンバー１を争うレベル。
付け合わせのキュウリはなんだか甘い味付けで、それでいてわさびの風味もある奇妙としか言いようのないものです。
帰り際「暑いところお待たせしてすいません」といってくださり、入り口まで見送ってくださいました。
なんだか始終チグハグ感の漂うお店であります。
帰り際、すでに数ヶ月前まで＜だがしやさん＞だった場所が別のお店になっているのを見て切なくなりました。