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高輪サディスティックスのレストランガイド
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高輪サディスティックス
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1回
夜の点数：4.5
昼の点数：-
2007/06 訪問
東長崎の誇り
（２０１０年８月）久しぶりに鰻屋を訪れる。店屋物ではよく取っていたのだが、店に訪れるのは久しぶりであった。日曜日であったが予約無しで６時３０分頃訪れる。随分と温厚になったと言われるご主人だが、「１時間は入れねえなあ」とぶっきらぼうに言い放つ。しかし、すかさず女将さんが「いや、１５分で空くからちょっと待っててね」とフォローしてくれる。ということで６時５０分に訪れますといって店を出る。果たして６時５０分にはカウンターに座ることができた。ここで１９００円の鰻重を注文。特上を除けば、これが最高価格だ。なんて安い。さて、６時３０分から注文していたこともあり、７時１０分頃には焼き上がる。ちょうどビールを二本ほど空けた時であり、ナイスタイミングだ。味だが、やはり飛び切り美味しい。これで１９００円というのは驚きだ。店屋物では食べ慣れているが、やはり店で焼きたてを食べるのとは違うことを改めて知る。さて鰻重を食べ終わり、ちょっとまだここで呑みたいな、と連れの若者と話しをしていたら、ご主人「うちはもうキモ焼きも焼き鳥も出来ないからね」と先手を打ってくる。私が「キモ焼き美味しそうだったので残念です」と返したら、「キモ焼きはつくるのがとても大変なの、鰻たくさん使うから。だから３日くらい前に予約してもらわないと出せないね。うちでキモ焼き注文するのは常連か、もしくは何も知らない奴」と攻撃される。いや、私、結構鰻屋さんにはお世話になっているんだけど、もう３０年くらい、と思いつつも、ご主人がまた元気そうになったのでなぜか嬉しくなる。とはいえ、流石にここで追加注文をするのは不味いので他の店に移ることにする。まあ、このご主人のあくの強さが復活して、なんかまた通いたくなってきた。この鰻屋は本当、東長崎の誇りだなと改めて感じる。（２００７年６月頃）東長崎は世間的には初めてノーパン喫茶が出現した街として知られていますが、ノーパン喫茶がとうの昔になくなった今でも地元住民が誇りにしている店が幾つかあります。私は生まれ故郷の東長崎から離れ、もう１５年は経ちましたが、それでも密かに誇りにしているのは、オリンピック選手の鹿島瞳の店である鹿島鰻店ではなく、その名もそのままの鰻家です（他にはオディールとそば七などがあります）。ここの鰻家は店の水槽に鰻を飼っていて、注文してから捌いて蒲焼きにします。私が高校時代、都内でこれを実践している鰻屋は３軒しかないと聞いたことがありますが、まあ、そういうことなので新鮮だと思います。ここで新鮮だと思います、と書いたのは、私は、この鰻家以外ではあまり鰻を食べたことがないので、しっかりとした比較が出来ないのです。ここ以外だと赤羽橋の野田岩、そして神田の菊川くらいです。これらの店も名店なので、美味しいのですが、これらと比べると圧倒的にこの鰻家は安い。コスト・パフォーマンスがいい。このコスト・パフォーマンスの良さは鰻家の最大の魅力でしょう。なんかチープな感じの店内で、安い値段でビールと一緒に美味しい鰻に舌鼓を打つ。そのまま、適当に酔っぱらった状態で歩いて家に帰る。こういうことが出来る東長崎住民は幸せです。私はもうそういうことは出来ないのですが、それでも、ここの鰻を食べて育ったということは、おそらくたいへん恵まれたことだったんだろうな、と思います。あまり今まで自覚しなかったですが。
2010/08/22 更新
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（２０１０年８月）
久しぶりに鰻屋を訪れる。店屋物ではよく取っていたのだが、店に訪れるのは久しぶりであった。日曜日であったが予約無しで６時３０分頃訪れる。随分と温厚になったと言われるご主人だが、「１時間は入れねえなあ」とぶっきらぼうに言い放つ。しかし、すかさず女将さんが「いや、１５分で空くからちょっと待っててね」とフォローしてくれる。ということで６時５０分に訪れますといって店を出る。果たして６時５０分にはカウンターに座ることができた。ここで１９００円の鰻重を注文。特上を除けば、これが最高価格だ。なんて安い。さて、６時３０分から注文していたこともあり、７時１０分頃には焼き上がる。ちょうどビールを二本ほど空けた時であり、ナイスタイミングだ。味だが、やはり飛び切り美味しい。これで１９００円というのは驚きだ。店屋物では食べ慣れているが、やはり店で焼きたてを食べるのとは違うことを改めて知る。
さて鰻重を食べ終わり、ちょっとまだここで呑みたいな、と連れの若者と話しをしていたら、ご主人「うちはもうキモ焼きも焼き鳥も出来ないからね」と先手を打ってくる。私が「キモ焼き美味しそうだったので残念です」と返したら、「キモ焼きはつくるのがとても大変なの、鰻たくさん使うから。だから３日くらい前に予約してもらわないと出せないね。うちでキモ焼き注文するのは常連か、もしくは何も知らない奴」と攻撃される。いや、私、結構鰻屋さんにはお世話になっているんだけど、もう３０年くらい、と思いつつも、ご主人がまた元気そうになったのでなぜか嬉しくなる。とはいえ、流石にここで追加注文をするのは不味いので他の店に移ることにする。
まあ、このご主人のあくの強さが復活して、なんかまた通いたくなってきた。この鰻屋は本当、東長崎の誇りだなと改めて感じる。
（２００７年６月頃）
東長崎は世間的には初めてノーパン喫茶が出現した街として知られていますが、ノーパン喫茶がとうの昔になくなった今でも地元住民が誇りにしている店が幾つかあります。私は生まれ故郷の東長崎から離れ、もう１５年は経ちましたが、それでも密かに誇りにしているのは、オリンピック選手の鹿島瞳の店である鹿島鰻店ではなく、その名もそのままの鰻家です（他にはオディールとそば七などがあります）。
ここの鰻家は店の水槽に鰻を飼っていて、注文してから捌いて蒲焼きにします。私が高校時代、都内でこれを実践している鰻屋は３軒しかないと聞いたことがありますが、まあ、そういうことなので新鮮だと思います。ここで新鮮だと思います、と書いたのは、私は、この鰻家以外ではあまり鰻を食べたことがないので、しっかりとした比較が出来ないのです。ここ以外だと赤羽橋の野田岩、そして神田の菊川くらいです。これらの店も名店なので、美味しいのですが、これらと比べると圧倒的にこの鰻家は安い。コスト・パフォーマンスがいい。このコスト・パフォーマンスの良さは鰻家の最大の魅力でしょう。
なんかチープな感じの店内で、安い値段でビールと一緒に美味しい鰻に舌鼓を打つ。そのまま、適当に酔っぱらった状態で歩いて家に帰る。こういうことが出来る東長崎住民は幸せです。私はもうそういうことは出来ないのですが、それでも、ここの鰻を食べて育ったということは、おそらくたいへん恵まれたことだったんだろうな、と思います。あまり今まで自覚しなかったですが。