酔狂老人卍さんの行った(口コミ)お店一覧

『此世をハ と里(り)や お暇尓(に) せん古(こ)う能(の) 煙りと供尓(に) 者(は)ひ 左樣なら』 (十返舎一九)

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酔狂老人卍 (70代以上・男性) 認証済

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11 件を表示 1

三谷製糖 羽根さぬき本舗

讃岐相生/和菓子

3.44

69

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.2

有一日(あるひ)、武州大宮(おほみや)の百貨店(よろづや)に『三谷製糖』の肆(でみせ)。 創業(あきなひのはじまり)は、文化元甲子歳(ぶんくわはじめきのえねのとし、≒1804)とか。 蒙(それがし)、現在(いま)を泝(さかのぼ)ること十餘年(とゝせあまり)、 合羽橋(かつぱゞし)乾物屋(ひものや)に"和三盆(かゝるもの)"贖買(かひもとめ)しことあり。 肆(そこ)に在(あ)りて莞忝(につか)と歡迎(むかふ)るは、 八代目主人(はちだいめあるじ)"三谷昌司(みたにしやうじ)"當人(そのひと)。 ※←無冩眞 あれやこれや、四表八表話(よもやまばなし)に花(はな)が咲(さ)き、 "試供品(あぢみのしな)"に"商品目錄(あきなひのしなをあらはす、ゑいりぶみ)"まで、、。 その肆(いちくら)を一瞥(ながむ)るに、 "商品目錄(ゑいりぶみ)"に無所相違(つゆたがふことな)く百花繚亂(いろとりどりのしなあれ)ど、 やはり茲(こゝ)は"和三盆(わさんぼん)"、 對價(あたひ)、一千一百圓也(いつせんいつぴやくゑんなり)。 新舊二種(ひねたるとあらたしきのふたくさ)、 "吉野葛(よしのくづ)"と一緒(とも)に少量(すこし)ばかりの淸水(きよみづ)に溶融(と)き、 これを稀釋(ゆる)めたる後(のち)、慢火(とろび)に加熱(か)け、 "盌(まり)"に盛(も)りて"葛湯(くづゆ)"と爲(な)す。 "古和三盆糖(ひねたるそれ)"は、凝固(かた)まりて土塊(つちくれ)のごとく變成(なりはつ)。 かくて、精神一到(こゝろしづかに)に齧之(これをかぢ)るや、 須臾(たちまち)にして、 "餹霜工人(つくりて)"が丹精(こゝろをつくし)て"製造過程(つくるさま)"こそ想像(しのばる)。 有左程(さるほど)に、 そも、"和三盆糖(わさんぼん)"なるもの、"唐三本糖(たうさんぼん)"が手本(てほん)。 "徳川吉宗"公(ときのくばうさま)、金銀流出(こがね・しろがねながれいづ)るを憂慮(うれ)ひたまひ、 内製化(うちにてつくるべきこと)を推奬(すゝむ)。 當時(そのころ)、"糖(たう)"、 i.e.,(すなはち)、"洋糖(やうたう)"・"唐三本糖(たうさんぼんたう)"の總輸入量(しいれ)が、 都合(あはせて)三~六百萬斤(≒1,800~3,600t)、と云ふから、 その莫大(はかりしれ)ぬ費(つひえ)、如何許(いかばかり)歟(か)? 正德二壬辰歳(せいとくにみづのえたつのとし、=1712)【和漢三才圖會】に、 【和漢三才圖繪(2861~2862/3338)】: ー--------------------------------------- >    《"氷餹(こほりさたう)"、"餹霜(しろさたう)"、"石蜜(同)"》 > >  "石蜜"は、則、"白沙餹"也。 >  凝結、"餠塊(かたまり)"を作、石の如し。 >  "餹霜"は輕白なること霜の如し。 >  "氷餹"は堅く白きこと氷の如し。 >     ・・・・・・・(中畧) ・・・・・・・ >  △按(おもふに)、"沙餹(さたう)"、 >   "氷餹(こほりさたう)"、"餹霜(しろさたう)"、"紫霜(くろさたう)"の"三品"有。 >     ・・・・・・・(中畧) ・・・・・・・ >     諸國自(よ)り來り、潔白にして、不濕(しめらざる)者佳。 >     中に大塊有、圓く扁き餠の如なる者を呼んて"盞盆(さんほん)"と曰。 >     之を碎けは、甚た白し。 >     凡(すへ)て"太寃(たいふん)"を極上と爲。 >     "交阯(かうち)"之に次。 >     "南京"、"福建(ほつけん)"、"寧波(みんはう)"等、又、之に次。 >     "咬<口留>吧(ぢやがたら)"、"阿蘭陀"、下と爲。 ー--------------------------------------- そも、"唐山(もろこし)"からして、 原來(もとより)、專(もつぱ)ら"舶來(よそからのもの)"に依存(たより)、 漸(やうや)う、唐時代(たうのみよ)?に至(いた)りて内製化(みづからつくることゝなる)。 明末(めいのみよのすゑ)崇禎十丁丑歳(すいていじふひのとうしのとし、=1637)【天工開物】には、 【天工開物 甘嗜 第六卷(28~33/37)】: ー--------------------------------------- >   《蔗種(さたうたけをうゆ)》 > >  凡そ、"甘蔗(さたうきび)"有二種。 >  閩(ふつけん)廣(くわうしう)の間に産繁す。 >  他方、合併其の十一を得る而已(のみ)。 >   >  "竹"に似て大者を"果蔗"と爲す。 >  截斷"生"にて噉ひ、汁を取も口に適ふものは以て"糖"と造る不可(べからず)。 > >  "荻"に似て小者を"糖蔗"と爲す。 >  口に噉て卽ち唇舌を棘傷(さしいたむ)。 >  人敢て不食。 >   >  "白霜"、"紅砂"、皆此出に從ふ。 >  凡そ"蔗"、古來中國"造糖"を不知(しらず)。 >  唐大暦間、西"僧鄒"和尚、"蜀"中に遊び、遂寧始て、其法を傳ふ。 > >  今、"蜀"中種ること盛なるに、"西域"より漸來する也。 >  凡そ"荻蔗(をきてのたけ)"種、冬初霜將に至るや將に"蔗"を砍伐し、杪と去り、 >  根與(と)土内に埋藏すべし。 > >    ......(後畧)...... > >   《蔗品(さたうたけしな)》 > >  凡そ、"荻蔗"糖に造るに、 >  "凝氷(こほり)"、"白霜(しろさたう)"、"紅砂(あか)"の"三品"有り。 >  "糖品"之分、"蔗漿"之老嫩に分る。 >  凡そ、"蔗性"秋に至り、漸く"紅黑色"に轉す。 >  冬至以降"紅"由り、"褐"に轉す。 >  以て"至白"を成す。 >    ......(後畧)...... > >   《造糖(さたうつくる)》 >    ......(前畧)...... >  先つ、將に"稠(こき)汁"を一鍋に聚入れ、然後、"稀(うすき)汁"を鍋之内に逐加。 >  若し、火力少、薪を束、其糖、卽"頑糖"と成る。 >  "沫起(あはたち)"を用ふに不中(あたらず)。 > >   《造白糖(しろさたうつくる)》 > >  凡そ、"閩廣"南方の冬を經る"老蔗(ひねたるたけ)"は車を用ひ、前法に同し。 >  "汁"を笮り、"缸"に入、"水花"を看、火色を爲、其の花、煎ること至て、細嫩、煮羹沸の如し。 >  手を以て、捻試、手に粘るや則、信來矣。 >  此の時、尚ほ、黃黑色、將に桶盛貯へ、凝て"黑沙"と成。 > >  然後、"瓦溜"を以て<敎陶家燒造>"缸"上に置、其の溜上寛く下尖り、底に一小孔有。 >  將に"草"塞住桶中の"黑沙"を内に傾け、"黑沙"結定を待、然後、孔中の"草"を去。 > >  "黃泥水"を用、其の中に淋下す。 >  黑滓"缸"内に入、溜内も盡く"白霜"と成。 > >  最上一層、厚さ五寸許、潔白、常に異なる。 >  名(なづけ)て、"洋白"と曰。 <"西洋糖"絶白美故に名く> > >  下者は、稍"黃褐"、"氷糖"を造るは、將に"洋糖"ならんとす。 >  煎化し、"蛋靑(たまこのしろみ)"澄して、浮滓を去。 >  火色を候視、將に"新靑竹"ならんとす。 > >  破て"箆片"と成。 >  "寸"に斬、其の中に撒入、一霽經過れは、卽、"天然氷塊"と成、"獅象人物"等を造。 > >  "質料精粗"は、人に由。 >  "白糖"五品有。 >  "石山"上と爲。 >  "團枝"之に次。 >  "甕鑑"之に次。 >  "小顆"又次。 >  "沙脚"下と爲。 ー--------------------------------------- とあり、明末(そのころ)ですら"洋糖(やうたう)"には不及(およば)ぬ爲體(てゐたらく)。 所謂(いはゆる)"唐三本(たうさんぼん)"とは、上記(くだん)の"石山"の等類(たぐひ)歟(か)? この【天工開物】等(など)を手引(たより)に、"製糖技術(さたうづくりのわざ)"を確立(うちた)て、 普及之(これをあまねくひろめ)しが"池上太郎左衞門(いけがみたらうざゑもん)"となむ。 實際(まこと)のところ、これより複雜(いりくみ、からみあふ)ものゝ、 "暹羅(しやむろ)"・"交阯(かうし)"・"臺灣(たいわん)"→"中國南部(もろこしのみなみ)"、 さらに、"扶桑(あきつしま)"に齎(もたら)されし"覆土法(ふくどはう)"から、 "和三盆(わさんぼん)"として傳承(うけつがる)ゝ"加壓法(かあつはう)"へと變化(かはりぬ)。 "和三本(わさんぼん)"も、 享和元辛酉歳(きやうわがん、かのとゝりのとし、=1801)までは"覆土法(ふくどはう)"なりしとか、、。 "阿讃(あはさぬき)"の"押槽(おしふね)"を用(つか)ふ"加壓法(かあつはう)"に比較(くら)べ、 傳統(いにしへよりつたわる)"覆土法(やりかた)"は高精製(よりしろくしあがる)。 仔細(このあたりの、こまけーこと©毒さま✨.:*゚:.。:.)は"荒尾美代(こちら)"を參照(みられたし)。 德川末期(とくがはのすゑ)天保十一庚子歳(てんぽじふいちまのえねのとし、=1840)、 【菓子話船橋、8/46】には、"唐三盆(たうさんぼん)"を重用(おほいにもちゐ)、 加旃(しかのみならず)、灰汁(あく)の引(ひ)き方(かた)まで詳述(つまびらかに)。 【菓子話船橋、11~12/46】: ー--------------------------------------- >   《砂糖一切煎方(さたういつさいせんじかた)》 > >  "氷砂糖(こほりざたう)"、"唐三盆(たうさんぼん)"、 >  または"唐雪白砂糖(からゆきしろさやう)"、右何(いづ)れとも、 >  煎(せん)じ方(かた)は同(おなじ)しと雖(いへども)、 >  各(おのおの)、火水(ひみづ)の加減(かげん)ある事(こと)にて、 >  度々(たびたび)手(て)がける中(うち)には >  自然(しぜん)と其程(そのほど)も知(し)れる物(もの)なれど、 >  只(たゞ)其(その)大概(たいがい)をしるすなり。 > >  "長芋(ながいも)"半分(はんぶん)ほど皮(かは)をむき、 >  大根(だいこ)おろしにて擂(すり)おろし、 >  大杓子(おほしやくし)にて"砂糖(さたう)"の中(なか)へ掻(かき)まぜ、 >  水一升二合程(ほど)を段々(だんだん)少(すこ)しづゝ入て、よくかきまはし、 >  七輪(しちりん)に堅炭(かたずみ)を能(よき)ほどにおこし置(おき)、 >  銅鍋(あかなべ)へ右(みぎ)の"砂糖(さたう)"を入て、 >  はじめよりそろそろかき廻しながら煮詰(につめ)るなり。 > >  側(そば)に水(みづ)一升程(ほど)を器(うつは)に汲置(くみおき)、 >  小柄杓(こびしやく)を用意(ようい)して、 >  煮立(にたつ)毎(ごと)に少(すこ)しづゝ水(みづ)をさし、 >  四五度(ぢ)煮立(にたゝ)せて鍋(なべ)をおろし、暫(しばら)く置(お)くと、 >  白(しろ)き泡(あわ)のやうなる物(もの)、上(うへ)へ浮(うく)なり。 > >  其泡(そのあわ)を網杓子(あみしやくし)にて汲(すく)ひ取(とり)て、 >  又、七輪(しちりん)へかけて掻(かき)まはしながら、 >  煮立(にたつ)たびごとに水(みづ)をさし、 >  又、鍋(なべ)をおろしては、網杓子(あみしやくし)にて泡(あわ)汲(すく)ひとるなり。 >  此(この)泡(あは)が"砂糖(さたう)"の"惡汁(あく)"なり。 > >  右の通(とほ)り度々(たびたび)すれば、純粹(きつすい)の"砂糖(さたう)"に成(なり)て、 >  泡(あわ)の出(いで)ざるやうになりたつ時(とき)に鍋(なべ)をおろし、 >  圖(づ)の如(ごと)く目籠(めかご)へ篠竹(しのだけ)を二本(ほん)さして、 >  地合(ぢあひ)よき白眞岡木綿(しろまをかもめん)二尺斗(しやくばかり)ふきんに切(きり)、 >  よく洗(あら)ひ出(いだ)してかたく絞(しぼ)り、 >  濡(ぬれ)たるまゝにて右(みぎ)の目籠(めかご)へ敷(しき)、 >  壺(つぼ)やうの器(うつは)へ、煎(せん)じあげたる"砂糖(さたう)"を漉込(こしこむ)なり。 > >  總(すべ)て菓子(くわし)は、 >  "砂糖(さたう)"の煎(せん)じ方(かた)が第一(だいいち)にて、 >  何(いづ)れとも、念入(ねんいれ)て製(せい)すべし。 ー--------------------------------------- そもそも、上記(くだん)の【天工開物】に、 ー--------------------------------------- >  "氷糖"を造るは、將に"洋糖"ならんとす。 >  煎化し、"蛋靑(たまこのしろみ)"澄して、浮滓を去。 ー--------------------------------------- とあるがごとく、 德川末期(とくがはのすゑ)、天保十一庚子歳(てんぽじふいちまのえねのとし、=1840)、 "加壓法(かあつはう)"による"和三盆(わさんぼん)"はともかく、 "覆土法(ふくどはう)"と推察(おぼし)き"唐三本(たうさんぼん)"は灰汁引濟(あくひきずみ)。 同樣(おなじ)く、近代製糖確立前(いまにかはらぬさたうづくりになるまへ)、 明治十三庚辰歳(めいぢじふさんかのえたつのとし、=1880)、 石川縣第一女子師範(いしかわけんだいゝちぢよしゝはん)學校纂輯(さんしふ)【くりやのこゝろえ】には、 如何(いか)なる"砂糖(さたう)"か不詳(つまびらかならね)ど、 【くりやのこゝろえ(29/71)】: ー--------------------------------------- >   《"砂糖(さたう)"の汚物(まじりもの)をさる》 > >  先(ま)づ、"さたう"を煮(に)とかして、 >  "砂糖(さたう)"一斤(いつきん、≒600g)に、 >  貳個(ふたつ)の比例(わりあひ)に"蛋白(たまごのしろみ)"を加(くわ)へ、 >  色黑(いろくろ)くなる迄(まで)煮(に)、 >  軈(やが)て其(その)"糖湯(さたうゆ)"を篩(ふるひ)にて漉(こ)せば、 >  汚物(まじりもの)全(まつた)くさりて、純粹(きれい)になるなり。 ー--------------------------------------- "臺灣製糖(たいわんせいたう)"など近代製糖確立後(いまにかはらぬさたうづくりになりてのち)ですら、 "灰汁引(あくひ)き"が常態化(つねにおこなはる)。 明治43庚戌歳(めいじしゞふさんかのえいぬのとし、=1920)、 『華屋與兵衞』所緣(ゆかり)の"小泉淸三郎(こいづみせいざぶらう)"【家庭鮓のつけかた】に、 【家庭鮓のつけかた(16/105)】: ー--------------------------------------- >    《第四 "砂糖(さたう)"》 > >  ["砂糖(さたう)"]  > >  "砂糖(さたう)"は一般(ぱん)に灰汁(あく)を引(ひ)いて使用(しよう)する時(とき)は、 >  大(おほ)いに風味(ふうみ)も宜(よ)ろしく、 >  煮物(にもの)等(など)に、試(こゝり)みましても、 >  俗(そく)に云(い)ふ「砂糖(さたう)臭(くさ)い」憂(うれ)ひもなく、 >  それ故(ゆへ)に、 >  必(かなら)ず此(こ)方法(はう)を行(おこな)つて置(お)く方(はう)が便利(べんり) >  ですから、次(つぎ)に説(と)きます。 > >  [灰汁(あく)引(ひ)き方(かた)]  >   灰汁(あく)引(ひ)き方(かた)にも種々(いろいろ)ありますが、 >   極(ご)く手輕(てがる)の法(はう)を述べますれば、 >   先(ま)づ水(みづ)一升(しよう)を鍋(なべ、或るは釜)に入(い)れ、 >   鶏卵(たまご)一個(こ)を割(わ)り、其(そ)の"蛋白(しろみ)"を器(うつわ)にとり、 >   箸(はし)にて能(よ)く攪拌(かきまは)し、前(さ)きの鍋(なべ)に加(くは)へ、 >   直(すぐ)に其(その)鍋(なべ)を火(ひ)に懸(か)け、 >   一貫目(くわんめ)の"砂糖(さたう)"を投(たう)じ、 >   其(そ)の沸騰(ふつたう)しました際(さい)二三勺(しやく)の水(みづ)を加(くは)へ、 >   沸騰(ふつたう)して鍋(なべ)の上面(うへ)に浮(う)きました白(しろ)い泡(あわ)は、 >   灰篩(はいふるひ)でよく掬(すく)ひ去(さ)り、 >   火加減(ひかげん)を弱(よは)めて、鍋(なべ)を片(かた)はしに寄(よ)せ、 >   更(さら)に 二三勺(しやく)の水(みづ)を加(くは)へ、 >   再(ふたゝ)び白(しろ)い白(しろ)い泡(あわ)をく掬(すく)ひ、 >   斯(か)く致(いた)す事(こと)が四五囘(くわい)で、 >   少許(しばら)く氣(き)を拔(ぬ)き、五分間(ふんかん)經(へ)て、 >   今度(こんど)は >   鍋(なべ)の上面(うへ)に乾(かは)いた美濃紙(みのがみ)を覆掩(かぶ)せ、 >   鍋(なべ)の兩耳(りやうみゝ)をしつかり持(も)つて、 >   靜(しづ)かに他(た)の器(うつわ)に漉(こ)し移(うつ)すのです。 ー--------------------------------------- それどころか、現代(いま)に至(いた)りても猶(なほ)、 惜(を)しまれつゝ廢業(あきなひをやめ)し『なべ家』では、   「普通(そこいら)の砂糖(さたう)を壺(つぼ)に容(い)れ、"灰汁引(あくひ)き"も」 と、"福田浩(ふくだひろし)"親方(おやかた)は證言(かたりき)。 「如何(いか)なる"精製精白度(みがきかた)"の"糖(たう)"を、  奈何(いか)なる"調理(てうり)"・"菜(めし)"に用(つか)ふべき歟(か)?」 それは、"鹽(しほ)"の選擇(えらびかた)・使用法(つかひかた)に相似(あひにたり)。 『麻布 勇』、"和三盆杏仁豆腐(わさんぼんからもゝさねどうふ)"は解(こたへ)の一(ひとつ)。 ---------------------------------------- 【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(MILC、みらーれす) 【鏡珠】:福倫達(Voigtländer)Apo-Lanter 2/50 Asph. @F2.8~F4      旭光學(Pentax)S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6

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