京都にて 日本古来の庭園を眺め お抹茶一服  2017/10/18追記

京都にて 日本古来の庭園を眺め お抹茶一服 2017/10/18追記

町屋喫茶やカフェ、レストランやホテルでも見られる坪庭、寺院の庭園など、京都といえば日本庭園を思い浮かべる方が多いかも。 中でも伝統的な庭園を眺めながら、抹茶や和菓子をいただけるのは少数派。 ひととき現実を忘れさせてくれる ゆったりと流れる穴場〜人気のお茶席をまとめています。

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駐車場あり

更新日:2017/10/18 (2016/01/25作成)

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響くのは自然音 のんびり庭園カフェ 京菓子と共に

【長楽寺の情景とお茶席】2017/10/18追記
【南禅寺の本坊「滝の間」】2016/09/28追記(最初の投稿は2015/01/25)
注)紅葉の名所【高桐院】は2019年3/31まで完全閉鎖中。

※下の写真は洛西「鳥獣の石庭」から東山連峰や醍醐山方面

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「鳥獣の石庭」を眺め 穏やかな喫茶去@洛西 正法寺

正法寺

京都の洛西・大原野。
西山連峰の山麓にひっそり佇む正法寺内の借景庭園。遥かに東山や醍醐山、京都市街を望み、「鳥獣の石庭」とも呼ばれています。

ここまで訪れる旅人は少なく、桜の季節以外は人影もまばら。周辺の竹林や自然、大原野神社を含め、人気観光地では感じにくい京都をイメージさせてくれます。

■抹茶 和菓子付300円税込(+拝観料300円)

抹茶は確か宇治田原の矢野製茶場のお薄茶。和菓子は行く度に違っています。
庭園に降りることができないのは残念ですが、広い室内や縁側でホッと一息。晴れの日に訪れたい日本庭園。
遥か先に東山連峰や醍醐山を遠望でき、心洗われるような時間が流れていきます。

和菓子は日々変化するみたいです。
これは2016.4月訪問時のセット。

水琴窟からはアンビエントな響き。

他にも西井佐代子画伯の襖絵「西山讃歌」のある和室など見所が充実しています。

■□東山方面、醍醐山方面の山並み。

キレイな竹林を抜け少し歩くと「勝持寺」や「願徳寺」も徒歩でまわることが可能。
海外からの人や観光客で賑わう京都もいいですが、古来を想わせる長閑な時空を楽しめます。

向かいに大原野神社、竹林を抜けると勝持寺がある長閑なエリア

南禅寺の穴場。小さな滝を望むお茶席「滝の間」

南禅寺

言わずと知れた観光名所・南禅寺の東側に建つ「本坊」にひっそりとあります。
お茶席のみは利用出来ず、方丈拝観とセットで抹茶券の購入が必要です。

南禅寺本坊にある滝の間。小さな滝は清涼の滝と呼ばれ、疎水から流れ落ちてくるそうです。

■抹茶と和菓子(拝観500円+抹茶券500円)

抹茶はまろやかで飲みやすく、お茶菓子は紋菓という「亀屋清永」製の南禅寺限定。漉し餡入りの黄な粉の落雁です。

玄関と隣接するため、出入り客が多いと喧騒を感じるものの比較的ひっそり。
滝が奏でるアンビエントな音響に包まれ、心の疲れが次第にほどけていきます。


■8個入りの箱詰め(1100円)。拝観受付で購入できます。

南禅寺の瑞龍が型押しされた「亀屋清永」製の「紋菓」という黄な粉の落雁。中にこし餡入り。お茶席でも抹茶とともに供されます。

■小堀遠州作の方丈庭園「虎の子渡し」

他にも7つほどの趣向に富んだ庭園や狩野派絵師の襖絵(撮影禁止)などを鑑賞。
あちこちで小堀遠州作といわれる庭園がある中、こちらは古い文献に名が残り、作庭は江戸時代初期だそうです。

南禅寺の人気撮影スポット「水路閣」
明治に建築され100余年。今も現役の水路。

他にも、高さ約22mの三門、法堂の雲龍図、方丈にある狩野派作品や日本庭園など光と緑の自然、古来と近代の造形が織りなす情景が広がり、世界から観光客が訪れます。

南禅寺を周り疲れた際、ほっと落ち着けるお茶席です。

円山公園奥に広がる穴場。静穏なお茶席@東山

長楽寺

人で混み合う円山公園の最奥を進み、山門を抜ければ、そんな喧騒から一転。
人気観光地から徒歩数分とは思えない静穏な世界が広がる【長楽寺】。敷地内には気軽に抹茶を一服できる客殿のほか多くの見所があります。

抹茶をいただける客殿の入口。
受付に近い場所にあり、この入口で靴を脱いであがり、抹茶を頼まなくても自由に休憩可能です。

■抹茶と落雁(500円+別途拝観料500円)

抹茶は淡いテイストのお薄茶。
落雁は長楽寺の文字が打たれ、おそらく和三盆と思われる自然な甘み。お薄を引き立てる絶妙なお茶請けです。

池を配した相阿弥作庭園を眺めると、循環が良くないのかなって感じる淀み具合。
軒先には履物が置かれていて、庭園に降りれるものの、狭くて歩きにくいです。

客殿の奥にあるお茶席。

高台ならではの眺望スポット。

他にも、お点前・茶道体験(拝観料込2000円)が一人から予約なしでも受付できて所要時間約60分。11時〜15時に利用できるので興味のある方はぜひ☆

決して華美でないものの隠れた紅葉の名所でもあります

「高桐院」は2019年3月31日まで完全クローズ

高桐院

静謐なアプローチに導かれる「高桐院」。
千利休 細川忠興 細川ガラシャ夫人ゆかりの灯籠や茶室など、高桐院の世界へと導いてくれる鍵の手に伸びるアプローチ。

CMやポスターにも登場し、紅葉時期はかなり混み合うこともありますが、バスの本数が多くサクっとアクセスできます。


拝観休止のお知らせ。
「高桐院本堂 屋根瓦葺替え並びに耐震補強工事につき、平成29年6月9日より平成31年3月31日まで拝観休止」。
高桐院が奏でるトリップ感のある時空、お茶と和菓子を楽しめるのは2019年4月1日以降のようです。

■抹茶とお茶菓子(400円+別途拝観料400円)

抹茶は「祇園辻利」のお薄茶「庵の友」、お茶菓子は「末廣菓舗」の「おやごろも」という求肥で白餡を包んだ素朴な餅菓子。ここだけの一品です。

時折、鳥のさえずり 風の音がふわっと響き、簡素だからこそミニマルで美しいアンビエンス。心休まる時間が流れていきます

←「玉かずら」さん撮影の写真です







↓「 玉かずら」さんのレヴューより

四季のうつろいを五感で感じることができそうな造りのお庭。
これを眺めながら、辻利さんのお抹茶を頂きますと(お茶の点て方もとても上手です)
お茶の風味と静けさがいっぺんに体に染みいるよう。
なんとも贅沢な一瞬。

雨でなければお庭に降りることもできまして(エンガワの前のスペースはダメですが)
細川ガラシャさんの墓所なども見学させて頂きました。

喧騒から逃れたくなったら、(でも遠くへはいけないというときに)
こちらを思い出されてみてください。

出典: 玉かずらさんの口コミ

この画像は2016年の初秋。

秋は混み合う事もありますが静謐な時空に心休まります

2019年3月31日まで完全クローズです

東福寺エリアの穴場 芬陀院「雪舟庭園」

芬陀院

秋には多くの人で賑わう東福寺エリアにありながら、いつも空いている雪舟寺の枯山水庭園。
室町後期の水墨画家「雪舟」作庭と伝わり「雪舟庭園(鶴亀の庭)」の名で知られています。

■抹茶とお菓子。600円+拝観料300円(小中200円)

お薄が多い中、こちらの抹茶は「蓬莱堂茶舗」の濃いタイプなので値段も納得。コクがあり美味しい。
お茶請けは寺町御池の「亀屋良永」の雪舟。ここだけで楽しめる餡を挟んだ薄い煎餅です。

図南亭(となんてい)の円窓

雪舟庭園からの光景

「雪舟庭園(鶴亀の庭)」と喫茶去。紅も空いている東福寺の穴場です

宮中のような雅な時空と格式「青蓮院門跡」@東山

青蓮院門跡

室町時代の相阿弥作庭と伝わる池泉回遊式庭園を望むお茶席【華頂殿】。

人気なので混み合う事が多いですが、他に小堀遠州の【霧島の庭】【大森有斐の庭】など。東山から平安神宮に続く神宮道に沿い、皇室ゆかりの京都屈指の名所であり、粟田御所とも呼ばれています。

池泉回遊式の庭園を散策できます。
お茶を楽しみ、すべてを見て回ると結構な時間が必要です。

■□抹茶は「丸久小山園」だと思います。
お茶菓子は「平安殿」の青蓮饅頭。中は黄身餡、青蓮の焼印が印象的。
売店でも販売されています。

皇室と関係が深い青蓮院門跡ならではの雅な設え。

■□襖に描かれる蓮は
現代作家・木村英輝画伯によるモダン作品。

青の幻想に彩られるライトアップ(春と秋限定)

京都の新名所。市街を一望できる大舞台とガラスの【光庵】(東山山頂)

■□清水の舞台の約4.6倍。2016春まで設置の吉岡徳仁氏作品【光庵】(お茶はいただけません)
特別に透明度の高いガラスを使用、金属部分も特別ミラー仕様、天気が良ければ、光のスペクトルを見ることができます。山頂へは青蓮院門跡から徒歩30分程なので車が便利。無料駐車場完備で他に庭園などの見所も。(日記に画像貼ってます)

ひっそりとした穴場。国の名勝史蹟「桂春院庭園」

桂春院

京都でも人気の妙心寺のエリア。
その中でも抹茶と和菓子を味わえる二つの名勝史蹟指定の庭園があり、さりげない穴場としてお薦めなのが「桂春院庭園」。

■画像は「侘(わび)の庭」と6畳程の書院
ここでもお茶をいただけます。

■一番広い「真如の庭」を眺めながら、抹茶(お茶菓子付き)税込400円(別途拝観料400円)

木洩れ日が射し平温な時間が流れる中、抹茶は「柳桜園茶舗」だそうでコク深くまろやか。風味豊かで抜群です。

お茶菓子は、全国にある「鼓月」の粒餡と小割栗入りの最中「万都の葉」とのこと。時期により変わるかもしれません。

一番奥に広がる真如の庭。

他にもエントランスには江戸期の絵師「長澤芦雪(ながさわろせつ)」の屏風。
狩野山楽の弟子・狩野山雪による襖絵などを鑑賞でき、特別な華やかさはなくても逆にほっと馴染みやすい雰囲気が印象的です。
ここから庭におり園内を散策できます。

訪れる人は少なめで 観光シーズンでもひっそり静かな穴場

二つの庭園が織りなす造形美「等持院」

等持院

方丈と書院に囲まれた庭園を中心に、池と石、樹が織りなす造形美。
庭園散策したり、開放的な空間と造形が気持ちを和ませてくれます。

マキノ省三の銅像が出迎えてくれるのは、昔映画撮影所があったことに由来。
上記の【桂春院庭園】から徒歩で来れます。

天才造園師と評された夢窓国師作と伝わる「池泉回遊式庭園」

芙蓉池の西園、広々とした開放的な美しさ。
特別な別世界感はなくても現実の喧騒を感じさせない画になる情景です。
お茶菓子は大正7年創業「笹屋昌園」の芙蓉池にちなんだ「芙蓉の月」

■心字池(心の字型の池)の東園

書院には履物が置かれ、庭園内を奥へ進むとこの東園を見ることができます。

■茶室「清漣亭(せいれんてい)」
庭園内の小高い場所に佇んでいます。

他にも足利家歴代の木造など見所の多い京都の名所です。

他に宝泉院 三千院 無鄰菴 鹿王院 白河院 蓮華寺など。ただ蓮華寺の方は抹茶提供に消極的なようです

古来の庭園を眺め、お茶を一服。京菓子とともに。のんびりと京都の時空をぜひ☆
最後までありがとうございます。

※本記事は、2017/10/18に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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