【あべの・天王寺】台湾の美味

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】台湾の美味

タピオカティーのブームなど、最近、特に注目を集めている台湾。あべの・天王寺周辺で活気づく、台湾の料理を集めてみました。庶民的なものからやや高級なものまで、台湾の美食を味わってみませんか。

更新日:2024/06/09 (2021/10/22作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる339の口コミを参考にまとめました。

台湾料理とは?

 台湾はもともと原住民が住んでいた土地に、16世紀頃から中国の明と清の漢民族が開拓民として徐々に入植してきました。さらにオランダや日本などの外来政権に統治されてきました。
 これらの経緯から、台湾の地のものに福建料理が混ざった様式の料理をベースとして、中華圏以外の料理法も取り込まれるなど、今日までの400年あまりの歴史の流れの中で徐々に出来上がっていった料理が「台湾料理(台菜)」です。
 食材ではカラスミやビーフン、タピオカなど、また料理では牛肉麺や、担仔麺、臭豆腐などが有名。さらに台湾茶と総称される独自の茶文化も発達しています。
 また、台湾では本格的な店舗を構える料理店だけでなく、ナイトマーケットなどに出される屋台がポピュラーな存在として親しまれており、こういった屋台料理も注目を集めています。

桃谷台湾小籠包

桃谷台湾小籠包

 近鉄南大阪線・今川駅から東に800メートルぐらいのところ、「いまざとライナー」の今川二丁目BSから南に100mほどの今里筋沿いにある台湾料理のお店です。
 大阪市内にしては珍しく車3台の駐車が可能なお店は、5席のカウンター席と5卓のボックス席からなる全25席。新築だけあって明るくクリーンです。

桃谷台湾小籠包

 魯肉飯(500円税別)は、小さめの器にてんこ盛りされたご飯の上に、細切れにされた豚バラ肉の煮込みとみじん切りのネギが乗り、たっぷりの煮汁が掛けられています。
 お肉をご飯と一緒に口に運ぶと、やや甘く味付けられた豚肉の旨みとともに八角を朱にした独特の香味がやってきます。
 煮汁がたっぷりなのでいわゆる「つゆだく」状態。ご飯に旨みが乗り移って言いようのない美味しさです。

桃谷台湾小籠包

 「台湾ビーフン炒め」(880円)は、具材の豚肉やキャベツがたっぷり乗っています。ビーフンは適度な歯ごたえがある上質の風合い。
 具材は豚肉とキャベツのほか、葱、ニンジン、椎茸など。適度な火入れでキャベツがシャキシャキしています。野菜から出てきた水気でビーフンがしんなりしていて、ビーフンでありがちなパサパサ感は一切ありません。

桃谷台湾小籠包

 ここでは是非とも小籠包も味わってほしいですね。
 本場仕込みの小籠包はジューシーで味わい深い。大阪で台湾の市井の味に触れられます。

元気茶房

元気茶房

 地下鉄谷町線の天王寺駅と四天王寺前夕陽ヶ丘駅とのちょうど中間ぐらい。大阪の古刹、一心寺近くの国道25号線沿いにある台湾風のカフェです。
 大小のテーブルが並ぶ全20席ほどの小さなお店ながら、茶葉の瓶やモダンアートが飾られて‪実にいい雰囲気です。

味も雰囲気も抜群の台湾風カフェ

元気茶房

 「茶葉チャーハン」(650円)は、茶色っぽい炒飯がお皿の中央にこんもり盛られています。口に運ぶとふんわりした食感ながら、烏龍茶の風味と八角による独特のスパイス感があります。
 ふんわり感の理由は玉子でしょうか、スパイスのピリッとした風味の中、ほぐされた豚肉の旨みと玉葱の甘みが合わさって優しい風合いに仕上がっています。

元気茶房

 水餃子はプルンプルンの仕上がりで、細かく刻まれた餡を薄めの皮で包んだ軽めの風合い。
 こういった軽い餃子は女性に好まれると思います。

元気茶房

 台湾まぜ麺は、中太のややウエーブのかかった麺が横たわるその上に、お肉を煮込んでほろほろになった餡が盛られ、ネギが散らされています。
 ざっくり混ぜて麺を啜ってみる。肉の深い旨みが濃厚な味噌と合わさって実に美味しい。八角によるエスニックな香味と相俟って複雑な味わいを醸しています。

食習

食習

 近鉄南大阪線・大阪あべの橋駅直結、各線天王寺駅直近。あべのハルカス近鉄本店のタワー館10Fにある、台湾家庭料理のお店です。
 客席は百貨店の売場とパーティションで区切られてるだけのオープンスタイルで、明るく開放的。テーブル席ばかりの全60席ほどです。

ちょっと贅沢な台湾家庭料理

食習

 「牛肉と揚げパンの辛み炒め」(1,650円)は2種の小鉢、スープ、サラダ、ご飯がセットになっています。
 メインの「牛肉と揚げパンの辛み炒め」は、中国の揚げパン「油条」にピリ辛ソースを纏った牛肉や野菜を掛けたもので、野菜はニンジン、玉ねぎ木耳など。てっぺんに香菜をトッピングしていて、色合いも美しく仕上がっています。

食習

 牛肉は大ぶりで実に柔らかい。揚げパンは不思議な食感で、しっかりとした歯応えがあり、パンというより薄揚げのよう。
 ソースはピリ辛とはいうもののマイルドで、上品で落ち着いた味わいです。ハーブ・スパイスによるものと思われる、台湾料理らしい独特な風味も感じられます。

台湾甜商店 あべのキューズモール店

台湾甜商店 あべのキューズモール店

 地下鉄谷町線・あべの駅に直結、各線天王寺駅からも近いですね。あべのキューズモールの地下1階にある台湾スイーツのお店です。
 ここは注文カウンターで注文と支払いをするセルフ方式。フロアーは色鮮やかな台湾風のインテリアで、テーブル席ばかりの20席ほど。長椅子の上には色彩豊かなクッションが置かれています。

食事もできる台湾スイーツ店

台湾甜商店 あべのキューズモール店

 「魯肉飯セット」(1,080円)は、トレイの上に魯肉飯の丼とミニスイーツ、スープ、お茶が並んでいます。
 魯肉飯はご飯の中央にお肉が盛られ、その周りにほうれん草、半個の煮卵、沢庵漬けが乗せられています。沢庵というのは日本的だが、日本の統治が長かった台湾では沢庵が定着しているそうです。

台湾甜商店 あべのキューズモール店

 さっそく魯肉飯を一口…ほのかな八角の独特の香りがエスニックな風合いを醸しています。お肉は柔らかく甘辛に炊きあがっています。煮卵もやさしい味わいでいいですね。

台湾甜商店 あべのキューズモール店

 ミニスイーツは杏仁豆花・芋圓・花生豆花・仙草ゼリーからのチョイスです。花生豆花は豆花、タピオカ、小豆、ピーナッツを黒蜜に浮かべたもの。甘さ控えめで美味しいが、茹でたピーナッツの食感もユニークです。
 週替わりの台湾茶は「金萱茶」です。爽やかな味わいが好ましい。お替りできるのもいいですね。

京鼎樓 あべのキューズモール店

京鼎樓 あべのキューズモール店

 各線・天王寺駅、および近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の直近。「あべのキューズモール」4階のレストラン街(Q's dining)にある台湾料理・点心のお店です。
 店内はテーブル席がずらっと並ぶ全部で50席ぐらいかな。中華のイメージとは程遠いシックで落ち着いたインテリアは、ホテルのカフェのような雰囲気です。

高級感漂う台湾料理店で「小籠包」と「海鮮焼きそば」

京鼎樓 あべのキューズモール店

 「海鮮五目焼きそばセット」(1,900円)では、その日の前菜とともに小籠包が出されます。
 小籠包を注意深くレンゲに乗せて箸で皮を破ってみると、中からジュワっとスープが溢れてきます。粗挽きの豚肉餡が歯ごたえと共に旨みを溢れさせています。
 皮もムチッとしていい具合。そのままでも充分旨いが、黒酢や針生姜と一緒に食べても味が引き締まっていいですね。

京鼎樓 あべのキューズモール店

 海鮮五目焼きそばは中華そばをお鍋でカリカリになるまで焼いた上から、具材のあんを掛けるタイプ。
 具材の海鮮はエビ、イカ、そしてホッキ貝。野菜は白菜、ニンジン、椎茸、フクロ茸など。適度な火入れでシャキシャキとした食感が絶妙。

京鼎樓 あべのキューズモール店

 麺はしっかり焼き目が入っていて、パリッとした食感ながら、餡を吸って次第にしんなりしてくる。色鮮やかな具材がとろみのある餡とよく絡み、芳ばしく炒められた麺と相まって質感を高めます。

咲璽季

咲璽季

 各線・天王寺駅から国道25号線を西に向かい、大阪市立大学病院前の坂をほぼ下り切ったところ、または地下鉄動物園前駅から東へ5分ぐらい歩いたところにある台湾精進料理のお店です。
 店内はテーブル席とカウンター席からなる全25席ほど。壁面にはペインティングが施されていて異国情緒が漂っています。

台湾素食のお店の玄米粥

咲璽季

 「玄米粥プレート」(800円)は、木製のトレイの上に正方形のプレートが乗り、その上にお粥の器と5種のおかずが少しづつ盛られています。お粥には枸杞の実とふりかけが散らされています。
 おかずは大根をピリ辛に漬けたものや、雑穀の粒が残るお餅と野菜を炒めたもの、スナップエンドウと小芋の煮たもの、揚げワンタンなどとなっています。

咲璽季

 お粥は一般的な中華粥のようにドロドロではなく、米の粒が残る日本のお粥のような風合い。塩気がほとんどないろころ日本のお粥に似てますね。玄米独特の風味はあるが、食べやすく仕上がっています。
 それぞれ塩分控えめの味付けで、いかにもヘルシーです。

台湾丼 竹

台湾丼 竹

 近鉄南大阪線・針中野駅を出たところ、ファミリーマートを正面に見て右側へ折り返してガード下を少し進んだところにある台湾食堂です。
 店内はキッチンに面したカウンター席と、その背後のカウンター席からなる10数席。壁一面にメニュー代わりの料理写真が張り出されています。

オイリーながらしつこくない不思議な「魯肉飯」

台湾丼 竹

 「魯肉飯」(650円)は、やや小ぶりの丼に魯肉飯が盛られ、サービスのスープと甘味が添えられます。
 魯肉飯はサニーサイドアップの目玉焼きが被せられていて、めくってみると、角切りの豚肉と小松菜炒めがご飯の上に盛られています。

台湾丼 竹

 目玉焼きを潰してザクザク混ぜていただきます。豚肉は控えめな甘辛に炊きあがって、肉質は柔らかい。八角による独特の香りは薄く、誰にでも食べやすい風味になっています。
 豚肉はバラ肉かな?かなり脂身が多いので、脂がご飯をてかてかと輝かせています。小松菜が食感のアクセントですね。かなりオイリーではあるもののしつこさは感じない。

※本記事は、2024/06/09に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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