【大阪・美章園】阪和線高架下のお店【昭和の面影】

出典:kurodaさん

【大阪・美章園】阪和線高架下のお店【昭和の面影】

大阪と和歌山を結ぶとともに、関西空港へのアクセスとしても重要な鉄道路線のひとつ、阪和線。美章園駅付近の高架下には昭和初期にはかなくも消え去った阪和電鉄の面影が残っています。美章園駅近くの高架下の名店をご紹介、昭和の名残を感じてみませんか。

更新日:2026/07/31 (2021/10/15作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる101の口コミを参考にまとめました。

阪和電鉄の面影

 大阪と和歌山を結ぶとともに、関西空港へのアクセスとしても重要な鉄道路線のひとつ、阪和線。JR西日本による運営以前は国鉄・阪和線でした。しかしさらに昔、1929年(昭和4年)の開通当初は阪和電鉄という私鉄だったことはご存じですか。
 阪和電鉄は既に大阪と和歌山を結んでいた南海鉄道(現在の南海電鉄)に対抗し、より短時間で両都市を結ぶ計画で1926年(大正15年)に設立され(路線免許交付は1923年)、1929年(昭和4年)に開通。「大阪 - 和歌山45分」ノンストップの「超特急」を運行するなど、南海とのし烈な競争を繰り広げました。
 しかし戦時統合により1940年、南海電鉄に合併されて南海山手線となって阪和電鉄が消滅、その後さらに南海山手線が国有化され、鉄道省・阪和線となり、戦後の国鉄・阪和線と変遷していったのです。
 阪和電鉄の起点は、用地買収の事情から現在の天王寺駅の北側になりました。この位置から南進するには鉄道省城東線(現・大阪環状線)、関西本線(現・大和路線)、大阪鉄道本線(現・近鉄南大阪線)、それに南海平野線の4つの既存鉄軌道を渡らねばなりません。そのため、天王寺から美章園をすぎて南田辺に至る区間、当時では画期的な高架構造とすることになったのです。
 美章園駅付近では現在もなお、八角形の断面を持つ鉄筋コンクリート製の高架橋や、独特の形状をした鉄骨の架線柱など、昭和初期の私鉄らしい特徴的でクラシカルな施設を今もなお残しています。そしてその足元には、昭和の面影を残す高架下のお店が多く存在しています。
 時代の波に翻弄され、会社法人としては短命だった阪和電鉄でしたが、戦前の「日本一速い電車」は今も伝説的存在として記憶されています。阪和電鉄の面影を求めて、美章園を探索してみてはいかがでしょう。新たな発見に出会えるかも知れません。

永楽

永楽

 JR阪和線・美章園駅から高架に沿って北の方に進み、スーパーマーケットを少し過ぎたあたりのガード下にある中華料理店です。
 店内はカウンター席が5席程、右側に1組だけのテーブル席、奥に厨房といった小ちんまりした造りで、さらに2階にも席があるようです。

関西風チャンポンをカレーで!

永楽

 「カレーチャンポン」(700円)は、見た目もまさしくカレー色をした関西風のチャンポン。褐色のスープにたっぷりの野菜が乗っています。スープは片栗粉によってとろみが着けられています。
 スープを啜るとカレーの風味が一気に広がってはくるが、あっさり淡泊な風合いです。カレーはおそらくS&Bの赤缶を使っているのではないかな。馴染のある風味で安心感があります。

永楽

 スープに沈んでいる麺は細めの弱縮れです。しこしこしたテクスチャーで、とろみのあるスープを実によく引き上げます。ただ、スープが熱々なので伸びるのも早いようです。
 具材は豚肉、エビ、白菜、キャベツ、ニンジン、ネギ、木耳、そして蒲鉾。実に多彩ですね。

大喜寿司

大喜寿司

 JR阪和線の美章園駅から高架に沿って北に少し進んだところ、スーパーマーケットの向かいの高架下にあるお寿司屋さんです。
 中に6人ぐらいのカウンターと、その横に小さいお座敷が。そして不思議なことに奥にももう一式のカウンターがあります。

大喜寿司

 ランチ時に提供される押し寿司に、うどん・そばが付いたセット(683円)。
 寿司は鰻、エビ、バッテラの三種。実に美しく盛り合わされています。さっそく摘んでみると、押しがかなり軽めなのが特徴的。にぎりのようにシャリがフワッと解れていきます。ネタも薄めながら味つけは上々な旨口。

大喜寿司

 この値段なのにうどんが付いてきます。うどんはきつねうどん。甘口のダシで、きつねは小さめです。
 お寿司とうどんのセットという炭水化物好きな大阪らしい取り合わせ。庶民的な雰囲気のなかでお腹いっぱいにしてもらえます。

甘辛や

甘辛や

 美章園駅のプラットフォームの真下。改札口を出て阪和線に沿って天王寺方向に少し歩けばすぐにある、電車が通るたびにガタゴトと響くガード下のお好み焼き店です。
 線路と直角方向にある路地に面した入口は、ひとつはテーブル席用、あとのふたつは鉄板のあるカウンター用の、合わせて3ヶ所の入り口がある特殊な構造です。

甘辛や

 豚玉子(600円)では、鉄板にメリケン粉を薄く伸ばして、その上にキャベツをワサッと広げる…そう、ここは広島風です。

甘辛や

 さっそくコテを入れて口に運んでハフハフし てみると、キャベツの程よい歯ごたえが残っているのが実に絶妙。それとともにキャベツの持つ甘みが溢れてきます。豚肉もそこはかとなく主張している。それより、ソースの甘辛がいいな。

喫茶 波のまにまに

喫茶 波のまにまに

 美章園駅から阪和線のガード下に沿って南田辺駅方面に5分ほど歩いたところにあるカフェです。
 急な階段で2階に上るとそこは阪和線の高架線路の真下。高架橋のコンクリートアーチやレトロな照明器具、扇風機に目を引きつけられます。時代を超越した雰囲気です。

昭和初期の空気感

喫茶 波のまにまに

 「ベーコンと目玉焼きのオープンサンド」(800円)は、厚めに切った全粒粉のトーストに、レタス、厚切りベーコン、サニーサイドアップの玉子が乗り、パセリとピンクペッパーが散らされています。

喫茶 波のまにまに

 パンはサクサクでベーコンは肉厚ジューシー。そして玉子の黄身を潰してソースにすると、芳醇な旨味が広がります。
 シンプルながら上質なサンドイッチです。

※本記事は、2026/07/31に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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