アポ無しで訪れることのできるワイナリー(フランス編)

アポ無しで訪れることのできるワイナリー(フランス編)

フランスのワイナリーはワイン好きにとってぜひとも訪問したい所ですが、アポを取るのが面倒くさいし、ツアーは高い!とお悩みの方に、アポ無しで行けて試飲もできるワイナリーをまとめてみました。

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ランチ

更新日:2019/10/13 (2019/09/26作成)

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Château de Marsannay

シャトー ド マルサネは近年大規模な投資を受けて品質が目覚ましく向上しており、名実共にマルサネを代表する作り手になりました。マルサネ村は、古くは消費地ディジョンに近いという立地に甘えた低品質のワイン産地でしたが、近年の地道な努力が積み重なって、今や銘醸地としての地位を確立しています。

ディジョン駅からレンタサイクルでブルゴーニュを訪れてみました。駅からマルサネ村を経てジュブレ・シャンベルタン村まで約13キロなので、手頃なサイクリングコースと言えます。

自転車を借りたのは、ディジョン駅舎に併設された建物にあるDivia Vélo Park というショップです。Quickというファーストフード店の隣にあります。自転車を借りるにあたって、注意すべき点が幾つかあります。
1.営業時間は7:00~20:00となっていますが、有人の時間帯は平日で10:00~18:00頃までです。会員でない旅行者が自転車を借りるには、この有人の時間帯でしか借りられませんし、返却もできません。(無人の時間帯は、会員専用のカードキーを使って店内に入る仕組みになっています)
2.レンタル代は1日3ユーロと安いのですが、デポジットが自転車1台当たり200ユーロかかります。これはクレジットカード払いでも可能です。自転車を返却後、返金手続きを忘れないようにしてください。

書類に記入し、デポジットを払うと、店員さんが自転車を用意してくれます。自転車は前カゴが付いたママチャリですが、3段変速機が付いていて快適です。工具を使ってサドルの高さを調整してもらい、ワイヤー錠とU字錠の使い方を教えてもらったら出発です。手続きで20分ほどかかりました。なお、英語を話せる店員さんで助かりました。

日本と違って車両は右側通行です。自転車専用道が設けられている場合は、そこを通るようにしましょう。また、国道D974(旧74号線)は交通量が多くて危険なので、グランクリュ街道D122を走りましょう。実際、ディジョン駅周辺が一番危険を感じました。慌てずゆっくり走行しましょう。

フランスの法律では、運転する際に血中アルコール濃度が0.5グラム未満は違反ではありません。個人差がありますが、だいたいレストランで注がれるグラス2杯までと言われています。ワイナリーでの試飲は1種類につき10~20ml程度注がれるので、訪れるワイナリーによりますが、2軒か多くて3軒までの訪問にとどめておきましょう。

Philippe Leclerc

村の中心にセラーがあるジュブレ・シャンベルタンを代表する作り手。長熟・堅牢をイメージされるワインですが、近年は若くても飲めるよう醸造の改革も進んでいます。特級畑を持たないドメーヌですが、1級畑のカズティエは特級畑に匹敵するワインを生み出します。そのカズティエも惜しみなくテイスティングさせてくれます。

"Visite des Caves"という看板が出ているワイナリーは、アポ無しで訪問して試飲することができますが、最近のブルゴーニュワインの高騰のせいか、試飲は原則として有料です。ただ、ワインを買えば無料にしてくれることが多いので、1本でも購入することをおすすめします。包装は紙袋に入れてくれる程度なので、プチプチか、できればワインキャリーバック等を持っていった方が無難でしょう。自転車のカゴに入れると跳ねるので、デイパックを背負っていった方が良いと思います。

ジュブレ・シャンベルタン村までのグランクリュ街道沿いに商店やレストランはほとんど無いので、水やサンドイッチ等をディジョン駅周辺で購入していった方が良いと思います。ブドウ畑を見ながらサンドイッチをかじるのもオツなものです。夏は気温が30度くらいまで上がることがありますが、木陰等で休憩を取りながら走行すると良いでしょう。ジュブレ・シャンベルタン村の中心からさらに南へ2キロほど行くと、有名な特級畑シャンベルタンがあります。

「もう、何もシャンベルタン」(TVドラマ「王様のレストラン」より)
「シャンベルタン葡萄酒の杯をすかして見ると、未来はすっかりバラ色に見える」(アレクサンドル・デュマ「三銃士」より)

Maison du Vin Alsace Seilly

オベルネ村で1865年より5代続く、歴史あるドメーヌです。この店では、4代目当主のジャン・ポール・セリー氏が迎えてくれます。
この村に残る16世紀以来の逸話に基づくピストル・ワイン(Vin du Pistlet)を唯一生産するドメーヌですが、やはりシェンケンベルグ(Schenkenberg)の畑名付きワインがおすすめです。最近、AB認証を取得したビオワインの作り手でもあります。

アルザスのブドウ畑やワイナリーはほとんどが車がないと行けない所にあり、鉄道駅の近くで徒歩でブドウ畑散策とワイナリー巡りができるのはオベルネくらいしかありません。ストラスブール出発の半日ワイナリーツアーはオベルネを訪れるものが多いようです。ツアー料金は75ユーロほどですが、電車だと片道3ユーロ(ネットで事前購入の場合)なので、自力で行く方がはるかにお得です。観光地としてはコルマールの方が有名ですが、オベルネもこぢんまりとした良い街でおすすめです。

オベルネ駅で電車を降りたら、まずブドウ畑を目指しましょう。旧市街の北側の丘にある、第二次世界大戦の戦没者記念碑(Mémorial National des Incorporés de Force)を目指して坂道を登って行きます。場所はグーグルマップで確認してください。駅から徒歩20分ほどで着きます。丘からは旧市街を見下ろせ、遠くヴォージュ山脈を望むことができます。記念碑の周辺がシェンケンベルグという名のブドウ畑になっています。住宅街の中の急坂を登ると近道ですが、畑の中をぐるっと回り込む車道を行くと傾斜は緩いです。ただ、その分、時間もかかります。

駅から徒歩圏内にある訪問可能なワイナリーは以下のとおりです。(12時~14時は休業)
1.Domaine SEILLY
2.Maison du Vin Alsace Seilly(旧市街にあるドメーヌ セリーのセラー)
3.Robert Blanck Alsace Wines
4.Vins WEIBEL Marcel et Fils
5.Buchholz Strub Annie
4と5は少し遠い位置にあります。3に行くつもりだったのですが、ブドウ畑の散策でのんびりしてしまったため時間が足りなくなり、行けませんでした。1は営業時間中なのに閉まっており、結局2しか行けなかったのは残念でした。畑散策を早々に切り上げ、戦没者記念碑からミュニシパル公園の方向に抜けて、3→2と巡るのが良かったかもしれません。

セラーでの試飲は無料ですが、タダ酒を飲みに来たと誤解されないように振る舞うのが礼儀だと思います。アルザスワインが大好きであることを伝え、購入するための参考にテイスティングしたいという態度でお願いするのがエチケットだと思うのです。

参考までに、パリから日帰りのタイムテーブルを記しておきます。
パリ東駅07:19発 ストラスブール09:05着(旧市街観光と昼食)
ストラスブール13:10発 オベルネ13:44着
オベルネ16:10発 ストラスブール16:39着
ストラスブール17:17発 パリ東駅19:05着
TGV、TERのチケットは全てレイルヨーロッパで事前購入して行きました。また、ストラスブールでの移動はトラムを利用して時間と体力を節約しました。とはいえ、ちょっとタイトなスケジュールでしたね。やはり現地で1泊はしたいところです。

Cave de Tain

「タン・レルミタージュ村周辺に広がるカーヴ・ド・タンは、フランスで最も優れた協同組合の一つで、北ローヌで非常に驚くべき品質のワインを生産する」-ワイン・アドヴォケイト誌

名醸地エルミタージュの丘の麓にある大きな建物です。店内は入りやすく、地元の人たちは車で乗り付けて、お気に入りのワインをバンバン買って行きます。テイスティングをした上で買っていくのがフランスらしい光景です。

リヨンから電車で約1時間の街タン=レルミタージュは、日本ではあまり知られていない観光地です。駅を降りれば目の前にエルミタージュのブドウ畑が広がり、季節によってはハイキングを楽しむ事ができます。ローヌ川沿いにはチョコレート好きなら一度は行ってみたいヴァローナのチョコレート博物館(La Cité du Chocolat Valrhona)があります。ヴァローナの創始者がここの出身だったようですね。チョコレートの製作工程が分かりやすく展示されていて、ヴァローナのチョコを好きなだけ試食できます。駅の近くには日本人シェフが頑張るレストラン Le Mangevins があります。リヨンから日帰りで楽しむことができる良い街だと思います。

追加更新できる日を夢見て…^^;

※本記事は、2019/10/13に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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