【大阪市南部】懐かしのハヤシライスが美味い店・5店

出典: kurodaさん

【大阪市南部】懐かしのハヤシライスが美味い店・5店

空前のカレーブームの陰に隠れ、急速に各店のメニューから失われているハヤシライス。大阪市南部で、ハヤシライスを用意しているお店を紹介します。ノスタルジックで優しい味わいのハヤシライス、久し振りに味わってみませんか?

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記事作成日:2019/01/03

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絶滅危惧種?

 薄切り牛肉とタマネギをドミグラスソースとともに煮詰めてご飯に掛けたものがハヤシライス。西洋料理をもとに日本で変化した「洋食」のひとつで、洋食店やカレーショップでいただくことができます。
 「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス」といった名前が略され「ハッシ・ライス」や「ハイシ・ライス」となり、それが転化して「ハヤシライス」となったとされており、関西の古い洋食店では今も「ハイシライス」と表記されているところがあります。
 洋食店では軽食メニューのひとつとして、カレーショップでは辛い物が苦手な方の救済メニューとして用意している扱いで、陰の薄い存在であることは否めない。急速に各店のメニューから失われているような状況です。
 大阪市南部で、最近、貴重な存在になってきたハヤシライスを用意しているお店を紹介します。ノスタルジックで優しい味わいのハヤシライス、久し振りに味わってみませんか?

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プチ グリル マルヨシ 天王寺MIOプラザ店

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 JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ・プラザ館の4階にある、阿倍野の洋食の老舗、グリルマルヨシの支店です。
 横長の店内にテーブル席が並ぶなか、レジ後ろに3席だけのカウンター席があり、合わせて20席ほど。

オムライス風のハヤシライス

 女性人気No.1という「たまハヤシ」(1,180円)ライスの上にトロトロ状の薄焼き玉子が被せられ、その横にたっぷりのハヤシソースが掛けられています。まずそのヴィジュアルに魅了される。
 ハヤシソースは濃厚なフォン・ド・ヴォーが織り成す重層的な味わい。酸味はあまり感じず、甘みを立たせた仕上がりで、添えられてるマスタードを混ぜ合わせると、キリっと味が締まります。

 玉子に隠れたライスは白ご飯。なのでこれはオムライスではなくてハヤシライスですね。両者のいいとこ取りといった感じです。
 このシンプルながらも奥深い味わいのハヤシソース…老舗洋食屋の実力を見せつけてくれます。

軽食エーボン

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 阪堺電車・東天下茶屋駅から東方向、あべの筋沿いの王子町BS近くにあるオープンしたばっかりの軽食のお店です。愛想のいい中年男性店主おひとりで営業されています。
 店内は厨房を囲うL字型のカウンターにたった4席の狭小さ。店内外に祝い花が飾られていて新店の華やかさに満ちています。

狭小店でいただける上質なハヤシライス

 ハヤシライス(ミニサラダ付き・680円)は、平皿の片側にライスが盛られ、ハヤシソースが横掛けされています。天にグリーンピースが散らされているのがハヤシライスらしくていいですね。
 ソースにはたっぷりの牛肉が煮込まれていて、ひと匙口に運ぶとお肉の旨みが溢れます。形の残る玉葱は適度な食感を残すとともに、マシュルームも存在を主張しています。

 酸味は抑制的でコクを強調した風合い。酸味を強調したい場合はカウンターに置いてある玉葱のピクルスを添えればいいだけ。よく考えられています。期待以上の上質なハヤシライスです。

ピッコロ あべのハルカスダイニング店

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 あべのハルカスのレストラン街「ハルカスダイニング」12階にある大阪の有名カレーチェーンのお店です。
 店内は50席ぐらいのテーブル席と、窓際のカウンターが10席程度。窓からは向かいの高級タワーマンションと、あべのQsモールが一望です。

 ハヤシライス(1,050円)はライスとソースが別になっている気取った形態。大きめの丸皿にライスが盛られ、レーズンとフライドオニオンが添えられています。方やソースは白い陶器のソースポットに収まっています。
 ソースは玉ねぎ、マシュルーム、そしてたっぷりのロース肉が煮込まれているブラウンソースで、生クリームとヨーグルトによってマイルドに仕上げられているとのこと。

 ライスに掛けていただくと、酸味は穏やかで、ワインの風味を感じさせつつ牛肉の旨みを押し出したチューニング。どこか懐かしい味わいです。
 レーズンやフライドオニオンとの相性もいいですね。

サンマルコ 近鉄あべのハルカス店

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 近鉄大阪あべの橋駅直結、各線天王寺駅直近。あべのハルカス近鉄本店のウイング館B2F、いわゆるデパ地下・総菜売り場にあるカレー・ハヤシのテイクアウトのお店です。

デパ地下でテイクアウトできるハヤシライス

 サンマルコのカレーやハヤシのソースは紙パックに入っており、蓋を取って電子レンジで5分ほど温めると出来上がり。

 平皿にご飯を盛ってハヤシソースを横掛けしてみる。酸味の少ないソースで、ビーフの旨みと玉ねぎの甘味が主体の仕上がり…手堅い味わいです。
 思いのほかビーフもたっぷり入っていて、上質の風合い。お店でイートインができないのが残念なところです。
 ハルカスの南隣・岸本ビルにある「KYKかつ&カレー」に行けば、広いお店でゆったりと食べることができるのだが、ここではハヤシライスがメニューから落ちています。

グリル梵

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 通天閣の足元からまっすぐ伸びる通天閣本通り少し進み、右側の路地を入ったところにある洋食店です。
 実にレトロな店内は、テーブル席が3卓と、4席ばかりのカウンター席があるだけの狭さ。実にレトロな味のある雰囲気です。

 ここの「ハイシビーフ」(1,890円)はハヤシライスのこと。10日間ほどじっくり煮込んだドミグラスソースは甘くて酸っぱい独特の風味。
 柔らかい薄切り牛ヒレ肉とシャキシャキ感の残る玉ねぎが絶妙な組み合わせです。

 ここの名物は「ヒレ・ビフカツサンド」(1,800円)です。
 カツの断面は美しいローズピンクになっている。若干の焼き目のついたパンはサクッとした歯ざわりで、中のカツは実に柔らかい。そして噛み締めると肉汁が溢れてくる。この店に来たならぜひ食べていただきたい逸品です。

今こそ食べておくべき料理

 いかがでしたか。どうしてもカレーの陰に隠れてしまうハヤシライスは、調理に手間と時間がかかるため、急速に姿を消しています。このままでは絶滅してしまう危惧のあるハヤシライスは、今こそ食べておくべき料理のひとつです。

※本記事は、2019/01/03に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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