【大阪・近鉄沿線】本格的な麻婆豆腐の名店【四川料理】
大阪と奈良、伊勢、名古屋方面を鉄路で結んでいる日本最大規模の私鉄・近鉄。大阪市内の近鉄のターミナル周辺には何故か四川料理の名店が集中していてそれぞれ味を競っています。近鉄のターミナル近くで名店の麻辣豆腐を食べ比べてみませんか?
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このまとめ記事は食べログレビュアーによる1197件の口コミを参考にまとめました。
麻婆豆腐は豆腐を挽肉ととともに炒め、唐辛子、花椒、豆板醤などで味付けした中華料理のひとつで、四川料理の代表格です。その特徴は唐辛子の辛さである「辣味」と花椒の痺れるような辛さである「麻味」です。
麻婆豆腐が生まれたのは清朝のころ、四川省・成都郊外の料理屋のおばちゃんが、有り合わせの材料で労働者向けに作ったのが最初とされます。このおばちゃんの顏にはあばた(麻点)があり、「陳麻婆」と呼ばれていたので、彼女が作る名物の豆腐料理も「陳麻婆豆腐」と呼ばれたとか。
日本の麻婆豆腐を語るうえで忘れてならないのが、NHKの「きょうの料理」で活躍した四川省出身の料理人・陳建民です。この陳建民が日本人向けに麻婆豆腐をマイルドに改良し、テレビを通じて各家庭に広めた功績は大きいですね。
グルメブームの現在の日本では、本物の味を希求して、本場の味を忠実に再現した麻婆豆腐も人気です。大阪・ミナミの東側、上町台地の上下には何故か四川料理の名店が集中しています。それぞれ味を競っていて、各店の麻辣豆腐の食べ比べが楽しめます。
出典: kurodaさん
近鉄・大阪上本町駅の北側、「たかつガーデン」のちょっと東側のマンション建物の1階にある四川料理のお店です。
シックでかつ明るい店内は4人掛けのテーブル席3卓とカウンター席が10席ほどの全部で20数席。それぞれの席の間隔に余裕が
あり、JAZZののBGMと程よい照明で落ち着きある空間を生み出しています。
激辛麻婆豆腐(900円)は、真っ赤に染まった辣油のソースに白い豆腐が浮かんでるような姿で、立ち上がってくる薫りもふくよかです。
唐辛子系の「辣」の辛さもさることながら、花椒系の「麻」が際立つ。一時は口の中が麻痺するが徐々に奥深いコクが広がってきます。
豆腐は絹ごしでふんわり柔らか。お肉の旨みが引き出されています。ネギが入っていないのはこのお店のこだわりなのかな?
前菜はサラダのような位置づけで、しっかり手の込んだ調理をされています。スープは玉子スープでやや甘口。刺激的な麻婆豆腐と対比させてるかのようです。
213人
11245人
06-4305-3893
出典: kurodaさん
近鉄線、および地下鉄堺筋線、千日前線・日本橋駅から堺筋を北に進んで、道頓堀川を渡ってすぐのところにある四川料理のお店です。
カウンター席とテーブル席からなる全20席の小じんまりしたお店ながら、ここは大阪の四川料理のカリスマ、尹東福さんのお店です。
「麻辣豆腐」は四川山椒を効かせたタイプ。唐辛子の辛さと山椒の痺れる辛さが高位にマッチングしている。一口食べたら、頭から湯気が出てきました。ご飯が添えられているのも嬉しいですね。
「ソフトシェルと芝エビのチリソース」は殻ごとかじるとバリバリした感触の中からカニの旨味がニュっと顔を出し、エビは軽めの仕上がりで箸が止まらん…
厨師の尹さんは、特に鍋を振るわけでもなく、お店のいちばん見渡せる場所に陣取って、配膳の進み具合や、お客さんの接待、料理の解説をしている。その様子が実に様になっているというか、一流料理人のオーラが出ているというか…小さいながらも風格のある、実にいいお店ですね。
251人
22885人
06-6212-6363
出典: kurodaさん
近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅に隣接する天王寺駅のターミナルビル「天王寺ミオ」プラザ館の中2階「ミオえきッチン」にある中華料理・大衆酒場です。
店内は壁やドアで仕切られていないオープンな雰囲気で、30席程のテーブル席が並んでいます。
「麻婆豆腐定食」(1,000円)は、大きめの器に盛られた麻婆豆腐と、玉子スープ、唐揚、叉焼、搾菜が並びます。麻婆豆腐はグツグツ煮えたぎっています。
注意深く麻婆豆腐を一口…油分多めの艶々した質感で、崩れ気味の絹ごし豆腐に荒挽肉が合わされ、葱ではなくニラが一緒に煮込まれています。
適度な辛さと痺れを持たせたチューニングで、見た目ほどの激しさはないがなにより熱い!猫舌さんには危険なタイプです。
ややドロッとした風合で、実に濃厚な旨みがあり、高度な質感を感じさせます。
142人
5596人
050-5594-3501
出典: kurodaさん
近鉄・大阪難波駅からすぐ近く。ホテルロイヤルクラシック大阪の裏手、いわゆる「座裏」と呼ばれる場所にある四川中華のお店です。
店内は高級中国料理店のようなシックなインテリアとなっていて、テーブル席、カウンター席合わせて50席ほどのキャパを有しています。
ここのランチメニューは一品料理に必ずハーフサイズの名物四川麻婆豆腐がセットになっています。
「油淋鶏ランチ」(870円)は、トレイの上に油淋鶏と小さめの石鍋に入った麻婆豆腐、玉子スープ、ご飯、お漬物が並びます。
麻婆豆腐は熱せられた石鍋に盛られているのでグツグツと灼熱地獄。しかしじっくり味わうと、辛さと山椒による痺れの中に奥深い旨味が現れてくる。
強い刺激を豆腐が和らげてくれるので、バランスの取れた味わいです。しかもこの適度な辛さはご飯との抜群の相性を示します。
油淋鶏は大ぶりの鶏から揚げが千切りキャベツの上に乗せられ、細かくカットされた葱とレモンが散らされ、甘酢が控えめに掛けられています。
鶏肉は表面こそカリカリに揚がっているが、噛むと脂の甘みがジュワっと広がる。とは言うものの甘酢のおかげで脂っこくなくさっぱりとしています。さらに葱とレモンの風味が織りなすハーモニーが実にいい。
332人
13857人
06-6645-4129
出典: kurodaさん
近鉄・大阪上本町駅に隣接する都市型ホテル、シェラトン都ホテル大阪の3階にある四川料理のお店です。
オフホワイトのベーシックな色調の中、鮮やかな調度や什器が生み出すオリエンタルな雰囲気が印象的な店内で、テーブル席と個室からなる全87席。
ここはあの陳健民の片腕だった尹東成が当初の料理長として、日本における四川料理の正統を保つ、シェラトン都ホテル大阪の顔といってもいいレストランです。
麻婆豆腐は、極細に挽かれて形を失ったお肉がベースとなった餡に、やや大きめに千切られた絹ごし豆腐が合わされ、極上の味わいに仕上がっています。「麻」の辛さ、「辣」の辛さはともに控えめで、ホテルらしい上品な風合いです。
「小海老と袋茸の塩炒め」は、素材の味を活かした仕上りで、海老も袋茸もぷりぷりの食感です。軽い塩味が好ましい。
コース料理では、本格的な四川料理とともに、斬新なアレンジを加えた独創的なヌーベルシノワも楽しめます。
112人
2082人
06-6773-1274
出典: kurodaさん
JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ・プラザ館4階のレストラン街にある北京料理のお店です。
店内はテーブル席ばかりで100席足らず。南の窓からは「あべのハルカス」、西の窓からは「通天閣」の姿も望め、新旧の大阪のタワーが一望です。
「幸福(シンフゥー)麻婆豆腐」(1,200円)は、お皿からは爽やかな山椒の香りが立ちあがってきます。これは麻婆豆腐に最後に散らされた「紀奥山椒」によるものと思います。
麻婆豆腐をひとさじ口に運ぶと、四川唐辛子による複雑な辛味の「辣」と四川山椒の強い痺れの「麻」が一気に襲ってきて減衰する。その後、紀奥山椒の爽やかな風味だけが口の中に残ります。
深いコクは陳皮によるものだそう。辛さに比して四川山椒の痺れはかなり強力。
これらの強い主張を柔らかな豆腐がまとめ上げて、全体にバランスの良い仕上がりです。もちろんながらご飯との相性は抜群です。
147人
6753人
050-5594-6065
※本記事は、2024/06/12に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。