水道橋といえば「南海鷄飯」。ありがたき日曜営業、ありがたき美味しいカレー。 : Shingaporuhainanchifan

　いつの間にか西口にも進出していたとは、南海鷄飯。しかも日曜営業とは嬉しいですね。労働者の味方です。水道橋のアジア料理といえばこの「海南鷄飯（ハイナンチーファン）」と「台南担仔麺（タイナンターミー）」が双璧ですね。東口店とメニューが違うのかはわかりませんがとにかく入ってみましょう。メニューは…どうなんでしょう、違いはあるのかな？
　鷄飯、バクテー、ルーロー飯など、迷いに迷って、出した答えは結局いつものカレーライス。あーあ、俺はつまらない男だ。

　お店は女性お二人で回しています。日曜ですから最低限の人数でがんばっています。


「シンガポールチキンカレー飯」¥850（税込）

　カレーだからすぐ提供されると思ったらそんなことはありません。他にお客さんはいないのに、時間かけてじっくりと仕込まれて、誠実な時間が過ぎて行きます。

　おお、おお。この真っ赤っかな色み、すげえ美味しそうですよ。正解ですよ、カレーで。シンガポールのカレーがどんな感じかはわかりませんが、オリジナルとしてもこれはいい感じですよ。

　まずですね、スープが美味しい。これに骨付き肉を入れればバクテーが出来上がります。スープに手を抜かないお店はいいお店です。付け合わせのスパイス漬け野菜、これもいいですね。

　真っ赤っかなカレーには、でっかいチキンが2ピース。じゃがいもやニンジンがゴロゴロ。なぜかライス側にカレーリーフ。カレーはスーピーなのでスープカレーと同じ要領でいただけばいいと思います。ただし私はスープカレーの食べ方をよくわかっていません。だから、このサラサラスープをライスにどんどん掛けて、染み込みの速いライスをどんどんかき込んでいくのです。
　うむっ。美味い。色みほど辛さはありません。なぜなら、ココナッツミルク！ ココナツミルク！ 2回も言う必要はありませんが、スパイスとミルクが絶妙に絡んでマイルドな辛味のカレーとなっています。シンガポールのカレーはココナッツミルクが定番なのでしょうかね。

　ほろほろのチキン、いいですね。じゃがいももにんじんも柔らかい。もちろんスープが柔らかい。マイルドでスパイシーでサラサラなカレー、これ美味いなあ。


　せっかくだからシンガポールの郷土料理を、とも思いますが、カレーも正解でした。何を食べてもハズレ無し、の南海鷄飯。これからもよろしくお願いします。ごちそうさまでした。