過大評価でなく、本格的なスペインの味たち : Ri Colina

奈良の馬見丘陵公園へチューリップを見に行きました。

帰りに何を食べるか思案していて、
比較的近い王寺にスペイン料理の店があるのを見つけました。

スペイン料理屋は、タパスやアヒージョなどのブームに乗って増えましたが、
2022年でも奈良県には10軒未満。
アコルドゥは別格として、スペイン料理”も”ある店を含めて
10軒足らずなので、以下に不毛の土地かがわかります。

そんな奈良のスペイン料理だけに、期待半分不安半分で行きました。

お店は、レストランというより、バーあるいはダイニングバー。
高いスツールと、高いテーブルでの食事です。
だから、フードよりドリンクメインの店かなという印象から始まりました。

メニューを見ると、定番はほぼほぼ網羅されています。
その名から注文したのはい方の通り。

・タパス盛り合わせ
イベリコ豚のパテ、タラのブニュエロ、生ハムが乗っていました。
タラのブニュエロは、単品で頼むか悩んでいたので、
盛り合わせに入っていてラッキーです。
モチモチとした練り物のような食感です。

・マッシュルームのセゴビア風
最近は、多くの店でメニューに載るようになりましたね。
塩分を細かくしたハムに任せた味付けで、マッシュルームがおいしく食べられます。
両手で爪楊枝をつまみ、左右に開くようにして口に持って行くと、
上のハムが落ちません。
アヒージョもいいですが、食材の味がシンプルに味わえるこちらがお勧め。

・トルティーリャ
ジャガイモの割合が少なめで、ふんわりしたタイプですね。
日本はジャガイモが高いですからね・・・
スペインで出る物より塩分が控えめです。

・タコのガリシア風
久しぶりにこれをおいしく作るお店に出合いました。
おそらくスペインのパプリカを使っているのではないかと。
カルパッチョ状のプリプリのタコがたっぷりです。

・カジョス
あれば必ず頼む一品。
ハチノスの食感とこの煮込みソースの味に永遠にハマっています。

・魚介のミックスパエリアＳ
Ｓで２人前くらいとのこと。
魚介のスープの味は十分に感じられます。
上に乗った魚介類も多めで嬉しいですね。
そして、アリオリソースもちゃんと出てきます。

最後に、相方が飲んだことがない、ドングリのリキュールがあったので
注文しました。
本来はミルクで割ったカクテルとして出しているものですが、
おねがいして、ミルクなし（ストレート）でいただきました。

アーモンドのようなナッツ系の芳醇な香りがおいしいですよ～

一見、スペインっぽさがないバーのようでしたが、
料理はどれも、スペイン料理の本質をとらえた味で、大満足でした～～！