旨い手打ち麺としみじみとおいしいスープ : 白河中華そば

　こんばんは、天反ぢいです。
　先週の金曜日、雅楽さんに行った後、こちら白河中華そばさんに行きました。8月に白河手打中華そば こすがさんに行って、はて、こちらはどうだったかと思いましたので。

　白河中華そばさんの店主は、白河手打ちラーメンの祖とら食堂の出身で、1995年にこの地で開業です。こすがさんは一昨年開業ですが、同じくとら食堂の出身です。

　ワタクシは白河中華そばさんは、オープンのころから訪れていますが、最後に行ったのが2016年1月のようなので、実に7年半ぶりです。車で来たことはなく、たいていこの付近の公園、遊歩道の散歩の途中でした。なので、なにやら2台のスペースがあるらしい駐車場の場所がわからなかったので、食べログの店頭写真の駐車場案内を見て車で行きました。
　お店の行き方については後述。

　駐車場に着いたら、駐車場スペースはふさがっていました。そこで、向原交差点の角のヨネヤマプランテーションに車を置きました（後で買いもをするので）。平日は空いてますね。
　お店は歩いてわりとすぐです。

〇2023年9月29日(金)昼12時45分ごろ訪問
　お店に着くと、外待ちのお客さんはなし。待つときは外にはベンチがあるので4人くらいは座れます。
　お店に入って、すぐにある券売機で食券を買います。ワタクシ最初から決めてました。

・ワンタン支那そば（ボタンは「支 ワンタン」）1050円

　ここのメニューはわかりにくいです。メニューの一覧はなく、表の扉に貼ってある古い写真付きメニューが唯一わかりやすいですけど、書いてあるのはごく一部。券売機のボタンも、フルに書いてなく省略書きですので、正式名称もわからないです。推測結果を後述します。

　店内はL字型カウンター席のみ。空き席が一つだけで、「空いている席にどうぞ」と言われたので、角の席に座ろうとしましたが、そのとき、奥の席があいたので、そちらに誘導されました。（これはたぶん角にはアクリル板？が張ってあり、どんぶりを渡しにくいからでしょう）。

　指定の席に座って、食券を出します。
　卓上には、GABANのブラックペッパーグラウンド、（不明の）白コショウ、S&B七味唐からし、正油、酢、辣油（たぶん）、おろしニンニクがあります。

　5分ほどでワンタン支那そばがやってキタ。
　醤油色の透明感の高いスープにちょっと油が浮き、刻んだネギが小量浮いています。具は、チャーシュー2枚、ワンタン3個？、メンマ数本、ほうれん草、海苔、それにナルトです。

　いただきます！

〇スープ
　スープはおそらく鶏ガラ出汁の醤油ベースで、確かに魚介系の出汁を感じます。これはおそらく、煮干しでしょう。強い煮干し味はせず、もちろん苦みもえぐみもありませんが。節系ほどすっきりではない感じです。醤油感もマイルドで、濃すぎません。
　このだしの旨味は、ほんとうに必要最小限となっている感じです。不足は感じませんが、コショウを掛けたり、にんにくを入れたりすると、その効果がすぐに感じられる繊細さがあります。本当にしみじみとおいしいと思います。
　ネギの薄い輪切りが少々が控えめな主張。油がういていて、コクを出しています。

　昔は、中華そばばかり食べていて、支那そばは初めてだと思います。それは、昔は出汁感が不足に感じられ、鶏ガラスープの中華そばの方が、出汁感が強いと思い込んでいたからです。でも、支那そばは、鶏ガラに加えて魚介系のようですね。
　このスープ、こすがさんと比べると、こすがさんも同様の傾向のスープですが、こすがさんの方が、味がはっきりしているような感じがあります。こすがさんには刻みタマネギがあるのがいいですね。

〇麺
　麺は、多加水の中太麺くらいでしょうか。軽い縮れがあります。そして、若干、平打ち気味です。なかなかツルシコ感があります。昔に比べると、加水率が下がっている気がしますが、作り方を変えたのでしょうか、あるいはブレの範囲でしょうか。わかりません。

　こすがさんと比べると、今回に限ってですが、こすがさんの方が加水率が高く、柔らか目で、多加水麺独特のピラピラ感が感じられました。その前は、こすがさんも若干硬かったです。これも、ブレの範疇かも。こすがさんの方が細目で、縮れが強いですね。手もみの違いですね。

　厨房の壁には、太い青竹から、もう少し細くて短い木製の麺棒まで、掛かっています。青竹はもはや青くないんですけど。これは使っているやつ？それとも現役は別？
　オープン当時、麺づくりの蘊蓄書きがあって、青竹は、足を掛けて打つんだそうです。重労働ですね。麺の状態は、気温や湿度に影響され、経験に寄り、調整しながら作るそうです。大変ですね。今でもそうしてるんでしょうか？

〇具
・チャーシューは、モモ肉で、脂身がまったくなく、ぼそぼそ気味ですが、まだ柔らかく肉の味がよく出ています。

・ワンタンは、皮はわりと厚めですが、やっぱりトロトロに柔らかくなります。具の肉はしっかり入っている感じです。

・メンマは、サクッとした歯触り、味付けは薄めで、メンマらしい味も薄めです。

・ほうれん草は柔らかめ。えぐみはないものの、ほうれん草らしい味も薄いです。

・海苔は、四つ切よりは小さいですね。よく覚えていませんが、あっさりした味だったような。

　というわけで、おいしい多加水麺に、おいしいスープ。素晴らしいですね。特にしみじみとおいしいスープが秀逸だと思いました。

　ごちそうさまでした。

　こすがさんと比較して、かなりの共通点があります。麺が手打ち多加水麺なのは当然ですが、具の種類（チャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔、ナルト）が同じ。味の傾向も同じ。メニューに、小盛、並盛、大盛がある、ワンタン麺、焼豚麺がある、など。調べてみると、これはとら食堂と同じです。継承しているのですね。唐辛子が、とら食堂も両店とも一味じゃなくて七味であるというのもこだわりなんでしょうか。

　いやー、白河ラーメンもしみじみいいですね。


※解説

～メニュー内容～

〇麺メニューは、「中華そば」、「支那そば」、「ざる中華」、「塩ラーメン」がある。

〇「中華そば」は”鶏ガラスープ”で、「支那そば」は”魚だし”。「ざる中華」はつけ麺。

〇麺量は（並盛）の他に、「中華そば」と「支那そば」は「小」と「大」がある。「ざる中華」は「大」のみ。「塩ラーメン」は並だけであるが、「大盛り」券があるので「大」は可能。

〇トッピングは、「雲呑」、「焼豚」（チャーシューと読んでいいらしい）、「味たまご」、「海苔」がある。
〇「中華そば」と「支那そば」（並）には、「ワンタン麺」と「焼豚麺」の設定がある。（小）や（大）や「塩ラーメン」や「ざる中華」でもトッピングを組み合わせれば可能。

〇スペシャルメニューがある。「会津スペシャル」は「ざる中華」＋「雲吞」、で（大）もある。「白河スペシャル」は、「中華そば 大」＋「雲吞」＋「焼豚」で、デフォルトで（大）。「支那そば」に変更可能。おそらく「塩ラーメン」にも。値段的にはお得にはなっていない。

〇ご飯ものは、「ごはん」と「炙り丼」（小、大）、と「焼豚丼」がある。（券売機では「あ 丼」と「丼」）

〇その他、「雲呑スープ」や「つまみ雲呑（冷：温)」というのもある。「もり」というのがあるが、これは、内容不明（具なしつけ麺か？）


～お店の場所、駐車場、行き方～

　駐車場の場所はお店に向かって左側（南側）、建物を隔てて、交差点の角です。砂利敷きの駐車場で、案内表示はなし。入ってすぐの右側手前2台分がお店のスペースのようです。

　車での行き方は、片側3車線の太い道路、”新横浜元石川線”を使います。江田方面からの場合は、マクドナルドのある”大塚原”という交差点を過ぎて、せんざんの手前の道を左折すると店の前に出ます。新横浜方向からの場合は、ここを右折できませんので、”向原”の交差点を過ぎて、マクドナルドのある”大塚原”の交差点で右折し、最初の道を右折して、みかん公園の手前を左折すると店です。駐車場は左折してすぐに入り口があります。あ、Ｕターンしてもいいか。でも、帰りに江田方向へ出るには、”大塚原”に出た方がいいですね。

　歩いていく場合は、新横浜元石川線に出て、車と同様に、せんざんのところを曲がるルートを通るのがわかりやすいでしょう。でも、近道はあって、仲町台駅を出て、線路の下を行き、突き当ったら、その先のプロムナード仲町台というマンションの敷地内をまっすぐ線路に沿って下りて、信号を渡って、線路の右わきの道に入り、ちょっと行って、線路の反対側の道にわたり、その道をまっすぐ行くと、みかん公園に着き、その向こうがお店です。（なんてマニアックな歩き方だ）

　とにかく、港北ニュータウンは、住宅街の通り抜けを防止するために、ブロックの出入り口はごく少なくなっています。特に車では注意。

いささか前の話で申し訳ありませんが、去年の10月ごろ？平日？11時ごろにこの店を訪れました。

この店は、開店当時、何回か行ったことがあります。
なにせ、駅から遠く、駐車場もなかったので、散歩の折などに寄りました。
（駐車違反などとられないようなところではありますが）。今は駐車場が2台分あるそうな。
ここは、自家製麺が売りの店です。気温、湿度に応じて麺の練り加減を変えているという能書きが
ありました。竹の棒で伸ばすのですね。力仕事です。

この日は、ちょうど開店直前につきましたが、行列状態。開店と同時に人が入って、私はちょうど入り
きれず、1番目の待ちに。
中華そばを注文。やはり麺は旨いです。加水率高め。もちもち感があります。
スープもあっさり目ですがおいしい。ということで、非の打ちようがない。
おいしかったです。
（開店当初よりスープは美味しくなった気がします）。

○2016年1月11日(月)午後2時半ごろ再訪
久しぶりに来ました。
さすがにこの時間は空いています。やっていないのかと思いました。
さて何を食べようかと考えました。中華そば系か支那そば系か。
やはり、鶏ガラベースの中華そば系にしました。
今回はまだ食べたことがない中華雲吞麺(920円)にしました。
見た目、チャーシューとワンタンと海苔しか見えません。
しかし、チャーシューをめくってみると、鳴門、メンマ、ほうれん草が
入っていました。
ほうれん草は、まるで自宅でゆでたように、ちょっとえぐみがありました。
メンマはごく普通の味です(他と同じく薄味ですが)、ひょっとして市販品？
麺はいつもの加水率高め、もちもち感ありで、さすが手打ち(竹の棒で延ばす)
だけあって、おいしいです。これだけでもう、食べる価値ありです。
若干伸びるのがちょっと残念。
スープは、鶏ガラ出汁らしいですが、それと分かるほど濃いだしではありません。
かなり薄味です。
調味料の中にタレと書いてあるものがあります。これはほとんど醤油にだしを
入れたもののように思われました。これを少し投入。
あと、ニンニクは、おろしではなく、刻みです。これ差は大きいです。
遠慮なくニンニクを入れました。あとはちょいと白コショウをかけて、
これでおいしくいただけます。
チャーシューは脂身一切なし。少し固めですが、厚さがちょうどよく、
おいしく肉の味を味わいました。
問題はワンタンです。なんとこれの具も塩気なしです。私は少しは
味をつけてもらいたかったところです。皮は軟らかくておいしく
頂きました。
港北ニュータウン界隈では、加水率高めの、白河ラーメンとか、
佐野ラーメンとかの系列はなく、貴重です。しかもいつも高レベルで
手作りしているので、これだけで十分食べる価値があります。
大盛りが+180円だけのことはあります。
ごちそうさまでした。また来ます。

ところで、後から来たお客さんが、餃子はないの？と聞いていました。
女性店員は「ある」と答えましたが、券売機にはありません。
もう一人の女性店員（おかみ?）は、ありません、と答えていました。
私は気にしたことがなかったので、昔はどうだったか覚えていません。
でも、卓上の調味料には、醤油と酢とラー油が置いてあります。
最近まであったのでしょうか？