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店名 |
カフェフレール(Café Frère)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、洋食、ケーキ |
予約・ お問い合わせ |
076-264-4115 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
車 北鉄金沢駅から1,453m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー可 QRコード決済可 (PayPay) |
席数 |
(カウンター6席、テーブル席2席、4席) |
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個室 |
有 (8人可) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可
2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 4台(三田画廊駐車場) |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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金沢市尾張町1丁目。秋も深まる10月の終わり。訪れたのは、藩政期から昭和にかけて、金沢の経済の中心地として賑わった尾張町。
この町は、かつて加賀藩の開祖、前田利家入城の頃に利家の出身地である尾張荒子(現在の名古屋市中川区内)から、町人を召し寄せて住まわせたことに由来するとも言われている。
金沢城の正門であり、表玄関である大手門側に形成された尾張町。この町の人々は城に近いことを誇りとし、町のことを「石垣下」、参勤交代時の道筋は「中町」と呼んでいた。
新旧の文化と経済が織りなすこの町で、一際目を引く建造物がギャラリー三田。平成9年に国の登録有形文化財に登録されたこちらは、昭和5年に貿易商・三田商店の店舗として建てられたもの。
玄関一階ではコリント式の装飾的な柱や婦人像のステンドグラス、二階では窓台に手摺りを付けバロック風バルコニーに見せるなど、玄関部に集中した装飾に目を見張るものがある。
その一画に店を構える喫茶店が本日のお目当て。柔らかな質感のチョコレートブラウンのスクラッチタイルに丸窓が印象的で、客を選ぶ雰囲気を漂わせている。
重厚感のある扉を開くと、視界に飛び込んできたのは奥へと広がるカウンター。白いワイシャツ姿でいかつい体躯のご主人と、60代らしき男性二人の姿が目に入る。
どこに座ろうか一瞬ためらっていると、「テーブルでもカウンターでもどちらでもどうぞ」協栄ボクシングジムの金平会長にも似たご主人からの助け舟。店内奥の右に折れる空間にはテーブル席が2卓あり、そのうち1卓は若い女性客が陣取り、遠慮する格好でカウンター席に腰掛けた。
いただいたメニューを眺めると、コーヒーと紅茶は400円、ケーキセットは700円。ケーキは5種類ほどから選べるようで、温かい紅茶とりんごのタルトを頼む。
昭和5年竣工以降、室内もリフォームを施されたかもしれないが、壁面にはステンドグラスが埋め込まれ、シャガールらしき絵も飾られたりと居心地は悪くない。店内で控えめに流れるジャズピアノも雰囲気に合っている。
常連らしき二人の男性客の身なりは小綺麗で、品の良い年配客が居つく喫茶店は、私の経験上それだけで当たりを引いたようなものだ。
ほどなくしてケーキセットが運ばれてきた。紅茶はポットで用意されて、飲み応えは十分だが、ケーキも紅茶も味そのものはありきたり。
ただ、そもそも喫茶店という非日常空間において、有意義な時間を過ごす事ができるのが自分にとっては重要であり、味や値段は二の次といったら暴論だろうか。
店内に置かれていた日経新聞を読みながら寛いでいると、仕舞には客は私ひとりとなってしまった。
するといつの間にか、BGMで流れていた音楽が途切れたのに気づく。店のご主人がごそごそと音響機材をいじっても、音は途切れ途切れのまま。結局復旧できないようで、「すみません。お騒がせしましたが、調子が悪くて壊れたようです」としきりに恐縮。
その後はカップを受け皿に置く時や、新聞紙を捲る以外は静寂が訪れる。決して干渉せず、コップの水が空になったら注いでくれたりと、控えめな接客ながら心地よい距離感。
会計時、店頭のスタンド看板に書かれていた、昭和初期のレトロなステンドグラスもお楽しみくださいとのメッセージを問うと、やはり昭和5年に建築された当初のものだった。