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ビブグルマン~権威主義~
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久留米の爪切り
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久留米の爪切りさんの他のお店の口コミ
店名 |
大砲ラーメン 本店(たいほうらーめん)
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、餃子 |
お問い合わせ |
0942-33-6695 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
【徒歩・クルマ】 櫛原駅から507m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
35席 (カウンター15席、座敷20席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|---|
料理 | 英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可、お子様メニューあり 可 |
ドレスコード | なし |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1953年 |
お店のPR |
‟呼び戻しスープ”の発祥店。半世紀以上受け継がれた「職人の想い」これぞ久留米ラーメン‼︎
昭和28年創業の老舗とんこつラーメン店「大砲ラーメン」の本店。 |
関連店舗情報 | 大砲ラーメンの店舗一覧を見る |
初投稿者 |
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久留米市通外町11-8という住所に男は辿り着いた。
道中しとしと降り続く雨が、アスファルトを黒く染め、赤いスニーカーはつま先付近から十分に水を吸い込み、濡れた靴下が重く冷たく不快だった。
そこまでして、男は目指した。
ビブグルマンを。
ここは「大砲ラーメン 本店」である。
「ミシュランガイド福岡・佐賀版」にてビブグルマンに輝いた名店だ。便乗商法だろう。ミシュランガイド・ビブグルマン受賞記念 大砲ラーメンプレミアムトートバッグ 2500円(税込)も販売されていた。やれやれ。一体誰が買うのだろうか?
嗚呼、ビブグルマン。
「ラーメン」570円を注文した男だった。
濃い肌色のスープは濃厚さを感じる呼び戻し、骨粉のざらついた舌触りがあるものの、ギトギトした脂感は無い。塩加減も絶妙である。
冷たい雨に打たれ、空腹だった男は思った。
大砲ラーメンはうまいな、と。流石はビブグルマンだな、と。
それから男は、ビブグルマンという言葉をググッてみたのだ。
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「鳥の囀る方へ」 (H.26.8 訪問)
断続的に降る雨に、黒い小振りな折り畳み傘を広げ閉じたりと繰り返しながら歩く男は、顔を顰めた。足元のチェルシーブーツはゴム底が半ば外れかかり、濡れた路面は容赦なく中の靴下まで濡らした。五穀神社の鳥居をくぐろうとする男、一体何処に向かって歩いているのか、胡乱な後ろ姿だった。
唐突に、男の顔が左を向いた。数秒間立ちどまる。時刻は14時30分過ぎ、駐車場に車は一台も停まっていない。茶髪に黒Tの女性店員が箒を片手に店の周囲を歩いている。意を決したように男は「大砲ラーメン 本店」の暖簾をくぐる。
先客は4組程度、夏休みからだろうか、学生風のグループが目立つ。男は店内入ってすぐ右側、精算機と厨房に面したカウンター席に腰を下ろし、すぐさま緑茶を差し出した店員氏に注文を告げた。
「あ、ああっ。ラ、ラーメン。な、並でよかです。か、固さ、普通で」
少ないお小遣いから断腸の思いでラーメン代を捻出する中学生の如き、緊張に満ちた上ずった声色だった。その昔、学生時代、当店にてタオルを巻いた若い男性店員に、か細い声でラーメン下さい、と注文した際、「はあっ?なんてえっ」と怒気をはらんだように聞き返された苦い記憶が甦ったのだろうか。
壁にTシャツが飾られている。コンマ2秒くらい購買意欲が湧いたものの、打ち消した。
ラーメンが提供された。ハードボイルドを中心にチャーシュー、海苔、葱がトッピングされている。エッグスライサーを使用した痕跡が見えるゆで卵は、きっちり卵半分の分量だった。スープを飲む。ほんのりした臭みが鼻腔に抜け、骨粉なのか少々ざらついた食感だが、全体としてはまろやかで食欲を掻き立てられてしまう。中細ストレート麺をずるずるっと啜る。口の中で、もさもさした感触がある。思い出す。ああ。これが大砲の味だな、と。
赤いニンニクを投入して味を変える。白い奴より、男はこちらが好みだ。これまでの人生、何度これを入れ過ぎて後悔したか分からない。翌日の朝まで息が臭くなるのだ。
替玉100円を注文した。たれ、も一緒に提供された。たっぷりかけまくり、残ったスープにぶち込む。
(…しょっぺー!)
スープが飲めないほど塩辛くなってしまった。これは失敗だったが、まあ、やはり大砲は美味かった。店を出た男は、腹をさすりながら、鳥居をくぐった。一体男は何処に向かっているのか。
遠ざかっていく背中の向こうから、けたたましい鳥獣の鳴き声が折り重なり、耳朶に響いた。