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ジャスミン入りミルクセーキと
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外観
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クリームカラメル
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お店の目印
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チリペッパーとレモンのグラニテ
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バニラアイスクリームとマッシュポテト
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ハトのソテー その1
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ハトのソテー その2
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ポークのロースト
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ラムのロースト
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白身魚ソテー
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エビのソテー
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生クリームソースあえのパスタ 白トリュフのせ
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フォアグラとりんごのミルフィーユ
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アミューズ グール
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きっかけは、何気となく読んでいたあるレストランのガイドブックにあったある記述・・・日本人観光客には、貝類を昆布だしで仕立てた料理で意表をついてみせるかも知れない。
「フレンチに昆布だしか・・・この組み合わせは、おもしろそう・・・」
この一文で私の興味は完全にアストランスに傾いてしまった。
それから5年、やっと希望日のディナーで予約が取れたのでパリに行くことに。
当日はアントワープからパリ北駅行きのタリスでパリに入り、ホテルで今回レストランに同行して頂ける方と合流。メトロ(地下鉄)凱旋門駅が始発になるメトロ6号線で4つ目の駅Passyで下車。エッフェル塔の見えるセーヌ川沿いの道路を5分ほど歩いてAstranceに到着。予約した20時ちょうどにお店に入るや否や、「Bonsoir!」とレストランのクルーの方に笑顔いっぱいでのお出迎え。どうやら私達が一番乗り。店内は優しくて温かい感じが漂い、各テーブルの上にのっている色違いの大きなお皿、それらを見ただけでこれから過ごす時間を大いに期待できる予感がした。私たちは、奥から二番目の席に通された。
席について食前酒のオーダー。二人でグラスシャンパンをチョイス。スタッフの方がラベルを見せてくれる。何と98年もの。グラスでこういうものをだして頂けるのは、個人的にとても嬉しい!シャンパンを楽しんでいると、そこへメートル・ドテルのロアさんがニコニコしながら登場。これから本格的に楽しい時間が始まる。まずは苦手な食材はないかなどの質問。相方が魚料理は苦手なので何かに変えて欲しいとフランス語で相談。ロアさんの回答は、「ノン!、うそだよ。変えられるよ」とこれもまたニコニコしながら応じてもらえた。このあとは、ちょっとした雑談で同伴者共々場が和む。
最初にアミューズ グールが運ばれてくる。シャンパンとの相性もとてもgood!特にチーズのアミューズは、食欲を増進させてくれる。食べ終わった後に最初にテーブルに乗っていた青や黄色の大きな皿に私同様興味を持った連れがスタッフに皿について質問。スタッフによるとお店の近所で購入され、制作者は高齢の女性なのだがすでにお亡くなりになったとの事。普段、お皿やカトラリーには特別興味のない私がこのお皿だけは欲しくなり、今は入手困難と聞いてとても残念に思えた。
前菜1・・・フォアグラとリンゴとマッシュルームののミルフィール
フォアグラとリンゴの相性が、とても良い。しかもフォアグラの余分な脂っぽさがリンゴの酸味で中和されて食べやすい。思わず右手の親指を立てて
「C'est bon!」。それを見てロワさんがにっこりして当然です、というほほ笑みで返してくれた。
前菜2・・・生クリームソースあえのパスタ 白トリュフのせ(同伴者)、エビのソテー ナッツとソース(ソースの内容は失念)
相方の魚料理を何かに変えたのでコースの組み立てが変更したせいでしょう。それぞれ違うお皿を供された。パスタからは、トリュフの良い香りが私の方まで漂ってくる。一見何の変哲もないパスタ料理に見えたのだが、そこはやはり3つ星レストラン。シェアして少し頂いたが、やはり他のレストランのものとは次元が違う。またエビは最初に軽く茹でてそのあとにソテーされた感じ。また食べやすいようにエビの殻はすべて取られていた。エビ単体だけでもエビの濃厚な味が閉じ込めらていて、さらにソースを絡めるとさらに美味しい。ナッツの歯ごたえもとても良い。どことなく和のテイストを感じられてエビ好きの私にはたまらない一皿、これなら同じエビを3尾にして魚料理として出されても面白いと思った。
魚料理&肉料理・・・白身魚のソテー、ラムのロースト(同伴者)
魚の種類は失念してしまったが、切り身からみると結構大きい魚のようで北海産らしい。白身は少し弾力があって歯ごたえもあり、もちもちしている。これがバルボさんの火入れの極意なのだろうか?生焼けでもなく、かといって和食の塩焼きのように完全に火が通っているわけでもなく白身のジュースが残っていてそれが全然生臭くなくで温かくて白身を噛むととて美味しい。下味で振った塩だけでも美味しいのだが、ソースに付けてパンと一緒に食べてもさらに美味しい。最近、白米よりパンと合う魚料理を欲していたのだが、これはドンピシャ。これは、お代わりをしたかった程。
さて相方の魚料理の代わりに供されたラムのローストは、見事なピンク色に焼き上がっていた。シェアーで少し頂いたが、臭みが全然なくさっぱりと軽く仕上がってとても美味しい。このラムならいくらでもお腹に入る。これもバルボさんの火入れの神髄を垣間見たような気がする。
肉料理1・・・ポークのロースト
アバンデセールならぬアバンヴィヤンドとでも呼ぶべきものだろうか?
産地はロアさんから説明されたのだが、失念してしまった。ただ生産量の少ない貴重なポークだった事は覚えている。薄いピンク色に仕上がったポーク、これもジューシーで柔らかくてとても美味しい。付け合わせにポークの下に敷かれたジャガイモのピューレともとてもあう。量は抑えられて小さくカットされていたが、これを大きくカットすれば十分に一皿のメインをはれる。
この時点でもう完全にバルボさんの料理に完全に魅了されてしまった。ロアさんには自分の好みを話していないにもかかわらず供されるものがすべて私好みのものばかりで、最後のメインに鴨料理が出れもう言う事なしだと連れと話していた。そして、最後のメインは、・・・
肉料理2・・・ハトのソテー 三種類の部位と共に
これは、お皿とカップとで出された。2人前でハト一羽を使っている。お皿には胸肉と付け合わせ、カップには足と手羽の肉が入っていた。胸肉もうっすらとピンク色に仕上がっていて、とてもジューシー。付け合わせと一緒に食べると微妙に味が変化して、とても面白い。足と手羽はカリカリに調理されて、食感が楽しめる。ハトという食材の素晴らしさを再認識するには、十分な料理だった。
もうこの時点で連れ共々お腹がパンパン状態に。しかし、コースはさらに続く。
アバンデセール1・・・バニラアイスクリーム マッシュポテト添え
初めて見た組み合わせ。ごくありふれたもの同士の組み合わせではあるが、相方もこの組み合わせには興味深々の様。冷たいバニラアイスとほんのり温かいマッシュポテトの甘い味の組み合わせが、何とも言えない口福を呼んでくれる。少し脂っぽい口の中がすっきりした。
アバンデセール2・・・チリペッパーとレモンのグラニテ
これもアストランスの定番デセールみたいで、初めて味わうことに。チリペッパーのスパイシーさとレモンの酸味が醸し出す面白いデセール。これも口の中をさっぱりさせてくれる。
デセール・・・クリームカラメル
一見とても甘そうなデセールに見えるが、そうでもなかった。甘さ抑えめのクリームの上にはシナモンなどのスパイスがまぶされていて、パリパリしたカラメルが口の中でとても良いアクセントになっている。
最後に卵の殻に入ったジャスミン入りミルクセーキを飲み、果物や小菓子、そしてダブルエスプレッソでコースを〆る。この時点でもう満腹状態。
店内は平日の夜にもかかわらず満席状態でお客は私たち以外に日本人グループが2組ほど、あとはフランス人のグループ。私たちの隣のテーブルにいたフランス人の老夫婦はここの常連さんみたいで、同じコースをオーダーされていてもその内容は私たちのものとは全然違っていた。ここまでくるとロアさんの采配は、お見事としか言いようがない。またロアさんを初めとするサービス陣はどの方がお願しても笑顔で対応してくれて、見ていてもとても気持ちが良い。また誰が対応してもタイミングは絶妙で見事なオペレーションだと分かる。その裏でロアさんたちホールスタッフとバルボさんたち調理スタッフの綿密な打ち合わせが、このレストランでの見事な連携に繋がっているのがよく分かる。料理そのものだけではなくワインやアルコール類、お皿やカトラリー、さらにシェフやメートル・ドテルを初めとした一人一人のレストランクルーが一軒のフレンチレストランを作っている。改めてフレンチレストランの奥の深さをこのお店で実感させられた。
相方との話も弾み気が付けば、店内のお客は私達だけに。最後にこの楽しい時間を案内してくださったロアさんとの記念撮影をお願いしたところ、ロアさんが今手が離せないのでシェフのバルボさんをお呼びしますねとクルーの方にバルボさんを呼んで頂けた。私の愛用のレストランガイドでは厳しい顔をした写真が掲載され神経質で激しい気性の持ち主と評されていたので内心おっかない人なのかと思いきや、奥の厨房から笑顔で現れたバルボさん。人を和ましてくれる笑顔が素敵だった。少し話をして最後にバルボさん、相方と3人で記念撮影。結局23:40にお店を出た。
帰りのタクシーの中でアストランスで過ごした約3時間40分の時間を振り返っていた。本当に楽しかった!またアストランスに行きたい!この思いだけが強く募っていた。
と、同時にただ一つ非常に残念な事は、
・・・・・このレストランが東京にあってくれれば・・・・・・と強く思った。