かき氷の世界
中野新橋の氷舎 ママトコです。
かき氷という食べ物、そしてそれを提供するお店というのは一種のプレミアム感なのか、人気店というのは入店するまでがとにかくやっかいです。特に夏場は。暑い中の行列や、早い時間から待機しての順番待ちの記帳。なんでそこまでして人はかき氷が食べたいのか?ていうか、かき氷って何なの?というのがここ来て何かわかった気がしました。
日曜日の中野新橋あたり。たいして人通りも多くもなく、商店街から少し離れた住宅地にいきなりありました。「かき氷の女王」として食べログでも紹介されてました原田さんのお店です。もれなく行列でした。こういう住宅地の真っ只中に店舗を構えるのも色々な苦労があるだろうなと考えながら並ぶ事、一時間半くらい。何でみんなかき氷屋さんに並ぶんだろうな~?
店内はカウンター4席と四人掛けテーブル一卓のみ。カウンター内では原田さんご自身がかき氷を作ってられました。お店のTwitterでも事前にメニューは見ていましたが、改めてマジマジみると凄く多彩なメニュー。宇治金時とか定番とも言えるのは見当たりませし、ほとんど未体験なかき氷のメニュー。かなり悩みます。
いちじくとバター・ド・ラムとクリームチーズ【900円】にしました。これがビックリするくらい美味かったです。
まず氷なんですが、溶け出すようなタイミングで出て来たので、ふわふわという曖昧な表現ではなく本当の柔らかさというのを感じます。舌に入れた時点で完璧に溶けてしまいます。
ソースがラム酒と風味付けのバターがまったりと大人な味をしており、いちじくのこれまた大人な酸味とクリームチーズの女子的な酸味(この表現はいまいちよくわかりませんが)がさっぱりと流れてきます。氷の口どけの良さと相まって、アイスでもケーキでも味わえない独特の美味しさというのが体の中に染み渡りました。
あー、こりゃ1杯じゃ駄目だ。こんだけメニューあるのに1杯じゃ物足りない。たがら女子の方達は2杯とか普通に頼んでいたのか。当たり前か。おっさんだって2杯頼んだっていいんだ・・これなら冬でも食べれそう、ああ冬なら並ばなくてすむかも、でも冬も並んでるかも、ああ、冬だと並ぶと寒いよな・・と様々な想いが巡るうちに一気に食べ終えてしまいました。実に名残惜しくも。
色んな概念が覆された気がしました。かき氷に関しては初心者かもしれませんが、それゆえに衝撃が大きかったです。かき氷ってこんなにも奥が深いものかというのが。
Restaurant name |
移転mamatoko(mamatoko)
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Categories | Shaved ice (snow cone) |
Address |
東京都中野区弥生町3-7-9 メゾンモンターニュ |
Transportation |
丸ノ内線中野新橋より徒歩7分。 391 meters from Nakano Shimbashi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
なし |
Number of seats |
11 Seats ( カウンター6席(ぎゅうぎゅうに入れば5人座れるテーブルもあります。)) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
With children |
Kids are welcome
可能ですがテーブル席のみの案内のため、待ち時間が長くなる傾向 |
The opening day |
2016.9. |
とにかくれっきとしたかき氷を食べたかったのです。このまた何も無かった夏の最後に。
ということで選んだお店はかき氷の女王・原田さんのお店です。中野坂上駅から歩いたので結構歩きましたが、お店前に付くと記帳台はまだ空きがありました。空いてる時間に名前を書けば、その時間までにお店に戻れば良いです。
その間にTwitterで本日のメニューを確認します。相変わらずメニューの名前だけでどんなものか想像がつかないとこが良いです。順番が来てお店に通され頼んだものは、いちじくのタタキ(カマンベールとくるみ入り)【1500円】にベースはさけかす【100円】でお願いしました。ベースとは氷の表面にまずかけるもので、無しにもできますがやはりここはお店の個性でもある和テイストのさけかすを。
注文する際は一度に頼まなければなりません。簡単に言うと、1杯を食べたあとに『やっぱりもう1杯食べたいなあ〜』と思っても追加できないということです。というのもこちらに来る方々は2杯食べるのが普通って感じです。お腹が丈夫なら私だって2杯くらい食べたいと思うのですが、毎回『い、以上で』と答えるのが何となく心苦しいです。
てな具合で女王様から渡されるスペシャルなかき氷。柔いのですぐ崩れ落ちそうです。写真もそこそこにスプーンでかきこんでいきます。いやあ、見事です。かき氷のひとつの楽しみと言っていい『甘さ』という概念が一切無いかき氷。なのにこの滲み出るようなかき氷の美味しい味わい。さけかすはやはりお酒を飲んでいるような感覚で酔いしれ、いちじくのみずみずしさが氷と共に喉をかけて抜けていきます。
で、毎回思いますが、やっぱりもう1杯頼んでおくべきだったと。甘いやつも食べたくなるんですよね。次来る時までにお腹を鍛えておきたいと思いました。