クロマ肉ョン人 : horumondemekin

梅雨がぶり返したかのような天気の中、肉でも喰らって気を晴らそうと訪問。
1軒目では焼きとんを心置きなく食べたのですが、小出しにされては肉への思いは募るばかり。とはいえ、それなりにリーズナブルなお値段でガッツリお肉を貪るにはどうするか…と考えていたところ、大久保駅前のこちらを思い出す。花金の21時ごろ訪問。

まずは黒ホッピーでプハッと。
スタートはかしら、あご肉。ここはネタのひとつひとつがきちんと肉肉しくて大変よろしい。焼き肉の鑑のような肉質で、とてもおいしいのだから恐れ入る。かしらはグニグニした食感が素晴らしく、いくらでもいけそうな感じ。あご肉も弾力があって噛み応えがあり、炭火でじっくり炙ってみれば、肉の旨味がじわっと口中に広がる。あっという間に胃の中に入ってしまう。
お次は牛レバーと牛ハツ。ワタクシ、レバーはサッと炭火で炙って食べる流派。レバー特有の濃厚さと力強い風味が鼻に抜けますが、血なまぐささは一切ない。レバーとはこうあるべき、という教科書のような一皿です。
牛ハツ。これに限っては特に塩が合う。心臓という常に動いている筋肉だけが持ちうる見事な歯ごたえと、素晴らしい肉の旨味。お供は酒でもいいが、白飯大盛りと一緒に食べたくなりますね。
ホッピーの中をお代わりして、ラストはハラミ、でめ金ホルモン、サンドミノの3連発。ハラミは脂と赤身のバランスがよく、垂涎のお味。お値段K点超えのラグジュアリーメニューだが、十分それだけの価値はある。
終盤は脂モノ。でめ金ホルモン。じっくりと炙って油を飛ばせば、柔らかな甘みをたたえた極上の脂を楽しめる逸品。続くサンドミノも脂の塊。ふわりとした不思議な食感に、とろけるような口当たりが特徴的。ここまで脂だと、逆にドライな辛味で脂を切ったほうがうまいとチューハイに切り替えてフィニッシュ。ひとつひとつがきちんと肉肉しくて、脂脂していて、ここは本当によい焼き肉屋さんですね。

個人的に炭水化物を食わず、肉と酒だけで通したのは素晴らしいと思いました。最終的に欲望に負け、飯で腹を一杯にしてしまうのがこれまでのワタクシ。しかし、今回はあくまでたんぱく質と脂、アルコールだけを楽しむ大人の振るまい。狩猟採集で肉食中心だったというクロマニョン人あたりもこういう食生活を送っていたのではあるまいか。今夜はさしずめ、クロマ肉ョン人か。2人でお肉7品に飲み物6杯で7370円。クロマニョン人も納得の、十分すぎる費用対効果。肉の駆け込み寺とでも言いましょうか、急な肉欲を催したらこちらへ。ごちそうさまでした。


帰りに韓国料理屋でキンパとエゴマ餃子をテイクアウトしてしまったのはヒミツです。