Restaurant name |
Uoishi(Uoishi)
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry)・Inquiry |
0748-46-2030 |
Reservation Availability |
Reservations Only
予約は基本的に4名以上から承っております。 |
Address |
滋賀県近江八幡市安土町常楽寺994 |
Transportation |
JR東海道本線安土駅 徒歩9分 388 meters from Azuchi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted |
Private dining rooms |
OK |
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Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu) |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),Take-out |
Website | |
The opening day |
1911.. |
Remarks |
『仕出し 魚石』として創業百年余の老舗。 |
(2017年7月訪問)
まだこちらのお店のレビューが1件もなかった頃。
全国を食べ歩いている食通の友人に、滋賀の安土に隠れた名店があると聞き、ずっと訪れたいと願っていた。
それがこちら、『魚石』。
明治時代から続く、創業100年を超える老舗。
その101年目のスタートを四代目である瀬海(ぜがい)悠一朗さんが切ったのが御年26の時。
もともとは仕出しから始まったお店だが、当代から一層懐石に力を入れるようになったのだそう。
滋賀の地で育まれてきた食材、郷土の味が、ご主人の手によって洗練され新しい扉を開く。
そこには類稀なるセンスとともに、滋賀の食文化への深い愛を感じます。
★沖島の天然小鮎のめずし
最初の一品は天然の小鮎のめずしだった。
「魚石の世界観をまずお見せしようと思いまして」。
この時の瀬海さんの一言がとても印象的で。
「めずし」とは滋賀で伝統的に造られてきた、小魚を用いた短期熟成の鮓。
その代表的なものがオイカワ(ハイ)のめずしなのだそう。
小魚を大量に使用するため少量の注文は受けられない。タイミングが合わねばいただけないお品。
今回は小鮎のめずしを出してくださった。
甘味と酸味と旨味の絶妙なバランスに唸る。
お米はこの地で20年育て続けているイセヒカリ。
しっとりしつつ粒が立つ。紫蘇と生姜も強く利いており爽やかな風味を醸し出す。これは美味!!
ハイのめずしもいただきたくなってしまう。
★天然の琵琶鱒の冷燻製、琵琶鱒の筋子を添えて
火を通さずに香りを加える調理法。何ていい香りだろう。
とろりとした食感。塩気と旨味が絡みあう。
★真鯛の皮霜造り
2kgの真鯛を熟成し炭で炙ったもの。箸で触っただけで分かる熟成感!炙りの香ばしさ。
旨味と甘味にぐっとくる。
★焼き茄子と無花果の冷やし鉢
焼き茄子と無花果のとろけるような食感!
そこに利休餡の甘みと香ばしさと塩分が絡み、一番出汁のジュレが全体を纏める。
夏らしい爽やかさをいっぱいに感じられる一品。
★沖島の天然鰻
奇跡的なタイミングで入ったもの。
実は道すがら、「琵琶鱒たべたいー!天然鰻たべたいー!近江牛たべたいー!」とさんざん話してたの。
それが全部出てくる奇跡(笑)
地焼きの鰻はぱりっと香ばしく、脂も乗り、小躍りする旨さ。
★鯉の筒煮
ここで突然郷土料理ど真ん中!というようなお皿が出されて驚く。
筒切りにした子持ちの鯉を甘から濃いめに炊いたもの。
ここまでの流れとは色合いを異にするようでいて、実はこちらの世界観がとてもよく出た一品のように感じた。
しかし量が多すぎて圧倒されました(苦笑)
★冷やし茶碗蒸し
安土大中産の玉蜀黍を鰹と昆布の出汁で伸ばしたもの。
玉蜀黍の甘みがたっぷり!塩分は今までよりやや強め。ゲランドの塩。
終盤に向かう良い流れを感じる。
★近江牛のみすじの餡掛け
ここで近江牛!全く違和感なくコースに溶け込む。
脂はあまり強くなく、しっとりと旨味のある肉。あぁもう、幸せ。
★琵琶鱒ご飯、赤出汁、香の物
★水菓子
最初から最後まで滋賀の風を感じられる、まさに感動の食体験となりました。
ご主人は、この人にこういうお料理を食べてほしい、という思いでその日その日で献立を組み立てておられるのだそう。
その構成力は圧巻。
一皿の中の構成力。滋賀の豊かな幸の数々がひとつのお皿の中で絶妙に絡み合い、ひとつところに着地するイメージ。
そしてコースを通しての構成力。その物語性が胸を打つ。
ちなみに器も作家ものを揃えておられ魅力的。お詳しい方にはより楽しめるかと。
わたしにとって、滋賀という土地とその食文化の魅力にすっかり虜となってから2年が経つ。
このタイミングでこちらのお店に出逢えたのは本当に幸せなこと。
その世界観に触れることで滋賀をもっと好きになれる。
滋賀をこよなく愛する方に是非訪れてほしい名店。