いつもながらこの上なくおいしい。 : LE COFFRET

実家帰省時の楽しみ、ルコフレのケーキ。
もはやこのために帰省すると言ってよい程。

店が都心にあったら人気で確実に入場制限がかかるであろうリッチなケーキがほぼ並ばずに買える。

⬛︎カプリス　ベリーとピスタチオの小宇宙。
⬛︎バスクチーズケーキ的なもの
ケーキコーナーではなく焼き菓子コーナー。
「生地を食べるケーキ」のポップに惹かれた。
チーズはブルーチーズなのか。しょっぱくて発酵した香りがかなり強いもので、むちゃくちゃ攻めてる。その強いチーズがおいしい生地と合うこと。コンビニスイーツでは全くピンとこなかった「バスチー」だったが、こちらのを食べて開眼することができた。

⬛︎サヴァラン　スプーンですくうサヴァラン。
お酒とシロップの海にパンが浮かんでいるイメージなので、ケーキというよりはむしろ食べるカクテル。小さい透明のスプーンでパンをすくうところにみつ豆感もあり楽しい。酒で頬が上気し、そして汗がひく。暑い夏も悪くないな、と思えるおいしい甘味だ。

今日もぜんぶ最高においしかったです。

店内イートインでは自家製のアイスが食べられるらしい。レビューを参考にさせていただいている方によれば、このアイスが絶品とのこと。次回はアイスを食べに行きたいな～。　

宇都宮のケーキ屋さん。

・ベリーのムース
・バナナとチョコのケーキ
■ベリーのシブースト
■クロワッサンアマンド

どれもおいしかったが、定番のベリーのシブースト。これが一番甘く、一番濃く、一番印象的だった。

クロワッサンアマンドは焼き菓子のようなクロワッサン。生地がシロップのように甘く、その中にはおそらくアーモンドペースト？　チョコレート？　などが練り込まれている。完全に練り込まれているのではなく、不均一に混ざっているので、一口毎に違った味わいを楽しめる。闇鍋ならぬ、闇クロワッサン。どこを食べても甘い誘惑。今回も、最高でした。

再訪。
訪問する度に感動するお店だが、今回は特に素晴らしいものに出会ったのでご報告します。

・サファリ　560円+税

サファリとあるが見た目は西部劇の荒野そのもの。
サボテンに見立てたローズマリーがクールでキュート。
これからタランティーノ映画やバグダッドカフェが始まりそうなビジュアルに誰もがグッと心を掴まれるはず。

一言で言えば、バナナ入りのチョコムース。
ただし、その構成と食感は複雑。
構成は私の推測だと、土台がメレンゲ、その上に焦がしキャラメル、中には粗ごしのバナナとクリーム。そして香り高いチョコムースが表面を覆う。そこに前述のローズマリーとアーモンド。

味はぐだぐた言いません。
甘く、複雑で、これ以上なくおいしかった！
メレンゲのねっちゃり、キャラメルのザクガリ、粗ごしバナナのじゅくじゅく、クリームのしゅわしゅわ、そしてチョコのむわっとした濃い香り、一歩遅れてローズマリーの清涼感。これらが自らを主張しながら、口の中で渾然一体となる。

バナナとチョコを美味しく食べるためにこれだけの手間を、工夫を、想像力をかけることに感動しました。非日常的な空間で、やや非日常的な価格を出してお菓子を購入する意味が分かるケーキだと思いました。

全国のケーキ好き様、そして食べログをお休みしているこちらのご常連、ICEMAN氏にも食べてほしいケーキだと思いました(というラブレターwwwwちーん)。

◆祝ご出産、ことほぎレビュー

・キャレマンナッツ
表面に光沢のある山吹色の球体。
ザクガリ食感の土台。
中には食感を軽く残したほぐし栗。
両者をつなぐのが、程よい甘さ＆絶妙な柔らかさのクリーム。
クリームで心地よく満たされた口の中を、超甘いザクガリ生地が刺激する。
この食感の対比がすごく気持ちいい。
底がザクガリ、表面がしっとり、そして内部がほくほく。これっておいしい餃子のバランスだ。笑

マロン×カシスのビジューに引き続き、こちらの栗の洋菓子は本当においしいと思う。

・シブースト
レビューで絶賛されていたものを追いかけ購入。
ごく薄いクッキー系土台には、カリカリのキャラメルが僅に混じっている。
本体は洋酒が強烈に効いたプリン味のババロア、その内部には甘い焼きりんご。
表面はこんがり焼けたカラメル味。
つまり、アップルパイとプリンの良いとこ取り。
ものすごくリッチな甘さ＆洋酒で珈琲が止まらない。
「甘い宝石箱（ア・マ・コフレ）」みたいな味なので、
甘いもの好きなら嫌いな人はいないと思う。

・フロマージュ
スフレのように軽いふわふわのチーズクリームの中には、
すり下ろしたグレープフルーツのような風味の果実ジャムが入っている。
これがルバーブなのかな。
僅かな酸味としっかりした苦味、そして不思議な繊維感が甘さ控えめのチーズに合うこと。
口の中がようやく甘くなってくる頃、ジャムの苦味と果実の繊維がチーズの甘さを綺麗に押し流して行く。
この味の変化って、刺身とわさびや柚子胡椒の関係にそっくりだ。あるいは静岡のわさび漬け。笑
こういう味の掛け合わせって、ものすごく面白い。

・マカロン（ヌガー）うますぎる。一口で食べ終わり詳細不明。もっと食べたい。
・マカロン（紅茶）うますぎる。一口で食べ終わり以下同上。

リッチなケーキは、一つ一つがフレンチや懐石料理を食べているようで楽しい。

米朝会談が不発に終わったちょうどその時、食べログお菓子界の二大レビュアー様が極秘会談をされていた洋菓子店がこちら。私も再訪したので簡潔にレビュー。


・テリーヌ状のケーキ（仮名）
苺やベリーが虹のように重なる7層のテリーヌ。
イメージはエアーMAX、甘いレザンファンギャテ。
どこを食べても、甘酸っぱくておいしいとこだけ。

・ポロネーズ 450円
外観はかまくら。外はメレンゲとアーモンド？のサクサク生地。中にはオレンジリキュールでしょうか、マーマレードのような洋酒が効いたブリオッシュ。そして、甘～いクリーム。多彩な食感の層がねっちょりとした甘さの沼になっていく。これは最高だった。

・ビジュー
マロンとカシスがクリームになって渾然一体となっている甘い宝石。味はカシス優勢、食感はクリの粘りが優勢(上生菓子的)。カシスと栗単独では絶対に到達できない味。「洋菓子は掛け合わせのおいしさ」みたいなことの意味が分かる一品。これも最高。

・オレンジにチョコをかけたもの（仮名）300円
シェ・シバタ、アルカイクと最近訪問した三店の中で一番チョコ多め。その分高額で、オレンジよりチョコが優勢。チョコをおいしく食べるためのオレンジ。

・ブリトン(バタークッキー系) 160円
バターよりも甘さがおしよせる系。明日からカントリーマアムが食べられなくなってしまうような味。


贅沢な甘み、見た目の美しさ、掛け合わせの面白さが段違いに良かった。冒頭で触れたレビュアー様、八坂さんがおすすめしてくださるケーキ店はどちらも本当に素晴らしいです。

ところで、今回買ったケーキ3個は530円～550円+税。
これからは、おいしいケーキを買うときに「コスパ」を考えるのはもうやめようと思った。
ケーキの「コスパ」は食べ終わった後に分かるから。

■2018年1月訪問

宇都宮市の八幡山方面にあるフランス菓子店。
周囲は市街地周辺の高級住宅街なのか、
有名店が多い。

外観はザ・高級店。
銀座か青山にありそうな雰囲気のお店だ。

5種類ほど購入したが、今、最初に食べているケーキがあまりにおいしかったので、ご報告。
・カプリス 530円

ピスタチオのムースケーキ。
見た目は球形。ドラゴンボールのサイズ。
瑞々しい質感が、視覚的にも食欲をそそる。
一口食べると、これ、大好きなやつ。
ぐしゃりと崩れ、めしゃりと口の中に広がる、
複雑で贅沢な甘味。
普段食べているものとは全く違う甘味の質。

がんもどき状のケーキの中には、刻みナッツ、ベリーがたっぷり入り、それらがクリームと渾然一体になりつつ、自らを主張している。ところどころで加わる山椒のようなピリッとした新鮮な風味がたまらない。食感の印象はまさに豆腐ハンバーグで、硬いところ、いわゆる「土台」の部分が一切ない。マカロンの中身を永遠に食べているように幸せな気分になる。

久しぶりにビックリするほどおいしいケーキに出会えました！ 他の数種類を食べるのが楽しみで仕方ありません。