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谷中にひっそりと息づく「東京物語」時間
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V-bottom67
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店舗基本情報
| 店名 |
掲載保留
じぼ・あん・じやん
|
|---|---|
| ジャンル | カフェ、ダイニングバー、オーガニック |
| 住所 | |
| 交通手段 |
日暮里駅から436m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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9月の最初の土曜日、
トイカメラのカメラマンの方と谷根千散策の途中で偶然発見。
ぶらっと立ち寄りました。
（後で知りましたが、飲食店としては基本土曜日営業、
その他の曜日は営業形態が替わるようです。）
街散歩は、こんな発見があるから楽しいですね。
谷中の「初音のみち」を入ってぶらぶら歩いていると、
ほどなくありました。
時空が、明らかにそこだけ違うのです。
みちに面した間口が広く開けられていて、
土間風の店先に並べられている雑貨（商品群）や
小上がりの部屋に置かれた昭和レトロ家電と家具、
その奥を覗くと見えるもうひとつ畳間の風景が、
とても不思議に懐かしい感覚を呼び覚ましてくれました。
私が生まれる前の、リアルには見たことのない記憶の風景…
もしかしたら、私の母が見ていた風景を私も見ていたのかな？
矛盾しているけど、確かにそんな感覚に襲われました。
部屋の奥から、小津安二郎監督作品の「東京物語」の原節子さんが
ひょっこり顔を出して来そうな、そんな妄想を楽しみつつ、
奥の畳間にお邪魔して、お昼ご飯をいただきました。
一人できりもりされているお店の方（店主さんでしょうか？）の装いも、
こ洒落た割烹着姿で、時空間に同化していました。
「かまわぬをかまう。」
しばらく味わっていない感覚ですが、
接客の礼節とほど良い距離感にとても好感が持て、
この言葉が心の中に響きました。
きっと、メニューの素材も、産地も、生産方法にまで
行き届いた気遣いをされているのではないかな…
いただいたランチメニューは、
分量こそ街歩き途中の男にとっては一寸少なく感じましたが、
味と、静かな時間と、接客と、レトロな扇風機の風に
すっかり癒されてしまいました。
部屋から眺めた何気ない庭先の風景も、
ソフトフォーカスされたような優しい光にあふれていて、
今年の夏の記憶のひとコマになりました。
お会計の時、お店の方が谷根千散策のマップを出して、
おススメの路地を教えてくださいました。
おかげさまで、私たちはその路地の先で、
まるでタイムスリップしたかのように佇む
手押しポンプのある井戸小屋に出会うことができました。
私にとっての「東京物語時間」に出会いたくなったら、
またお邪魔してみます。