茶つぼ弁当にハマってどっぴんしゃん。イートインした三段弁当は美味しくてリーズナブルです。 : 韻松亭

平日のこの日は所用でツレと上野方面に外出。9月中旬にも関わらず真夏のような暑さの中、ツレの希望でランチは上野公園内にあるこちらのお店に伺いました。

明治8年の創業で店名は初代東京国立博物館館長が命名。かつて横山大観がオーナーだった時期もあるそうですが、今は北千住の豆腐・湯葉料理の名店 宇豆基野の姉妹店になっています。

先日は併設の甘味処でクリームあんみつ食べたし、予約の持ち帰り弁当は二度利用したことがありますが、ランチのイートインは7年ぶり二回目です。

特に予約せずに伺ったのが13時45分頃。玄関横のベンチで15分ほど待った後、奥の広間にあるテーブル席に案内されました。平日とあってお客さんは年配の女性グループがほとんど。大きな窓の外は公園の緑が鮮やかです。

前回は花籠膳の雪でしたが、今回は違うものをと思って「茶つぼ三段弁当」1690円を二人前注文。待つこと10分弱で茶壺を模したらしい三段重ねの容器に入った料理とご飯、赤だしが届きました。

一段目は湯葉、こんにゃく、生麩の精進刺が三種類。二段目は6つに仕切られた花形の器に寄せ豆腐、油揚煮物、卯の花、生麩、青菜の白あえ、桜大根が入っています。そして三段目は海老、身欠にしん、里芋、かぼちゃ、レンコン等の炊合せ。

全体に上品で目にも彩り鮮やかです。食べてみると一品一品丁寧に作られていてしみじみ美味しい。豆腐系は大豆の味が生きているのは共通ですが、それぞれ味付けや食感が違うので飽きることがありません。

あと、生麩は甘味処で食べたものや、歌舞伎座前の系列惣菜店で買ったものと比べてみずみずしくて柔らかいのが印象的です。

動物性たんぱく質は海老と身欠きにしんだけでしたが、食べごたえもあってかなりの充実感と満足度。これで1690円はとてもリーズナブルだと思います。

ランチのメニューには5000円台、7000円台の会席コースもありますが、飲みながら食べるのでなけれは弁当で十分。いや、飲みながらでも弁当でいいかもしれません。

この日はある記念日。ツレに何が夕食に食べたいか聞くと、こちらの日本料理店の3500円の弁当がいいと言うので、予約して取りに行ってきました。

稚鮎の揚げ物、西京焼き、身欠きにしん、鴨ロース、焼き蒲鉾、海老、レンコンの煮物、ゴマ豆腐、イクラ乗せたおひたし、甘酢ミョウガ、生麩、だし巻き玉子等々、盛りだくさんの惣菜と惣菜と穴子寿司、ちりめん山椒のご飯が詰め合わされたかなり豪華なお弁当です。

自分用には一歩譲って2000円の弁当を持ち帰り。家で開けてみると、箱の大きさは違うけれど、二つの弁当の料理に大きな違いはありません。鮎の揚げ物が入っていないのと、穴子寿司が鯛の寿司に変わっているぐらい。

食べてみても一つ一つの料理が作りたて感が高くて美味しい。3500円と2000円の二種類にそれぞれ全く別の料理を作って詰めるのも手間なので こうなったのかもしれませんが、2000円の弁当がいつもこのレベルなら凄いこと。

菊乃井、美濃吉、なだ万、たん熊等、東京で買える料亭系の弁当の中では最強のコストパフォーマンスです。試しに次は2000円を二個予約してみたい。結果がどうなるか楽しみです。

なお、店内の貼り紙によればこちらと同じ系列の宇豆基野の湯葉、生麩、弁当の店が東銀座に出来るとのこと。そちらも是非行ってみたいと思います。

週末のこの日は開催期間が延長された東京国立博物館(トーハク)の特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』の時間指定チケットが奇跡的に取れたので上野に遠征。入場が16時なので見終わって家に帰ったら夕食作る時間は無さそう。

そう思って午前中のうちに上野公園内にあるこちらの老舗の日本料理店に電話して持ち帰りの弁当を予約しました。こちらのお店は明治8年の創業で、店名は初代東京国立博物館館長 町田久成が命名。今は北千住の豆腐・湯葉料理の名店 宇豆基野の姉妹店の位置付けですが、トーハクとは縁の深いお店です。

弁当は2000円、3500円、5000円の三種類。デリバリーは三日前までの注文のようですが、店頭での受け取りは当日でも大丈夫とのこと。真ん中の3500円のを二個、18時の受け取りでお願いしました。

展示を見終わって博物館を出たのが18時少し前。お店に着くと入口右側では北千住にある宇豆基野の弁当・惣菜部門から配送された弁当も販売しています。

それを横目に見ながら入店。名前を告げてずっしり重い二個の弁当を受け取りました。

急いで家に帰って早速夕食。箱を開けると色とりどりの多くの惣菜と穴子寿司、ちりめん山椒のご飯が入っています。惣菜は一個一個は小さいけれど、多種類。どれも酒のツマミにぴったりな感じです。

具体的には稚鮎の揚げ物、西京焼き、身欠きにしん、鴨ロース、焼き蒲鉾、海老、レンコンの煮物、ゴマ豆腐、イクラ乗せたおひたし、甘酢ミョウガ、生麩、だし巻き玉子等々。これだけ揃っていると酒がいくらあっても足りません。

個々の惣菜は作りたて感、切り立て感が高いのが共通点。何でもない鴨ロースや蒲鉾まで美味しいのが驚きです。作り置きの弁当ではこうは行かないはず。

最後は笹に包まれた麩まんじゅうでデザート。ゴマ豆腐や麩まんじゅうが美味しいあたり やはり宇豆基野の姉妹店ならでは。

緊急事態宣言は解除されましたが、お店での酒類の提供に制約が残る中、イートインするよりも弁当買って家飲みする方がいい気がします。

上野公園の中にある豆腐や湯葉を使った懐石料理のお店です。
大分以前から存在は知っていましたが、今回初訪問。美術館の帰りに前を通りかかると、昼のメニューに目が留まりました。1680円の茶壺三段弁当、2000円からの花籠膳など、まあ手の届く範囲。ツレと二人で入店しました。

一軒家のお店の中には様々なタイプの部屋があるようで、今回は8席くらいの掘りごたつ式のカウンターのある部屋に通されました。
席からは窓を通して庭の緑が良く見えて気持ちがいい。豆腐料理ということもあって他のお客さんはほとんど女性。元女子比率が高いです。2000円の花籠膳「雪」を注文して10分くらいで、茶碗蒸し、蓋がかぶせられた花籠、豆ごはん、赤だしが届けられました。ごはんと赤だしはお替りできるそうです。

花籠の蓋を開けると一つ一つは小さいけれど色とりどりのお料理達。豆腐料理というと、もっとワビ、サビ系のものを考えていましたが、意外に華やか。花籠の名前通りです。これは特に女性には絶対受けるはず。

まず茶碗蒸しから。これがアツアツで出汁の味がいい。次に花籠の中身。生湯葉、くみ上げ豆腐（？）、卯の花などは、必要最小限の味付けで、大豆や豆腐そのものの味が十分に味わえます。サイコロ型に重ねた油揚げやナスの煮物、玉子焼きは出汁をたっぷり含んで旨い。変わり豆腐（鶏やチーズ？と豆腐を練って固めたもののように思える）も楽しい。

豆ごはんもしみじみ美味しく、お替りまでしてしまいました。落ち着いた雰囲気の中でこれだけの料理をいただけて、これは結構得だと思います。ごちそう様でした。