店舗がなんとも贅沢な、台湾のパイナップルケーキ屋さん : サニーヒルズ

2014.5月、青山・外苑辺りを散策した際に訪問しました。

こちらのお店が出来た事をテレビでちらと聞いていた為に、ずっと行きたいと思っていました。
もともと、パイナップルケーキは旦那の好物の一つだからです。
その時はパイナップルケーキというキーワードで覚えていたのですが、その後にテレビで再度特集された際に建物が特徴的と言う話を観てこれは行くしかない！！と決意。
隈研吾氏設計店舗のスイーツ店、これは建物＆スイーツ好きとしては見逃せません。

店舗前まで来て、建物の外観におお！と思わず声を上げてしまいました。
地獄組みで作られたという、特徴的な外観は存在感抜群です。看板が無くても、これならすぐに分かります。（外観は他の方の写真が沢山あるのでそちらを参照して下さい）

中に入ると、正面の誰もいない静かなカウンターに商品が並んでいました。５個入り1500円、10個入り3000円と札が立てられ、左側にある階段にはずらりと行列・・！若い方や年配者、色々な世代の方が並んでいました。
こんなに並ばないといけないのか・・と一瞬ためらいつつも並ぼうとすると、どうやら中でイートインする方が並んでいる様子でした。
しかし、店員さんの話によると並んでいるのは試食の方で買い物だけなら二階フロアですぐ出来るとの事でした。
（てっきりCAFEも併設されていて、CAFE利用者と試食者の両方が並んでいるものと勘違いしていました。実際にはCAFEなどは無く、テーブル席は試食者用というなんとも贅沢なつくりの店内でした）
テレビなどでも商品の試食が出来るとは聞いていましたが、どうやらテーブルについていただく必要があるようなので購入時に商品を試食用としてもらうことは出来ないようでした。
２０分程度待てば食べられそうでしたが・・旦那と話してどのみち買う予定なのだから、ここで並んで時間を潰すのはもったいないとパイナップルケーキだけ購入する事にしました。

二階フロアへの階段は大きなガラス窓の外に透ける感じの階段、木枠などの合間から陽の光がたっぷり差し込み、まさに店舗名のサニーヒルズにピッタリでした。
一個ずつの購入は出来ず、５個１５００円か１０個３０００円という価格・・個人的にはためらいましたが、まあせっかく来たからと購入してみる事にしました。この価格なら、時間があれば試食込みで店内空間でお菓子を味わってから買うべきですね。
商品は、可愛らしい布の袋に入れられていました。
店員さんが居た事や、人が結構沢山居た事で二階フロアは写真を撮ったりじっと見回す事ができませんでしたが、基本シンプルな美しい造りでした。

購入後、お手洗いがあるか聞くと、三階にあるとのことで店員さんに案内されてエレベーターで上がりました。
しかし三階フロアにいざ着いてみると、建物が凝り過ぎていてお手洗い入り口がどこだか分からない！（笑）
たまたま出てきた利用者から場所を聞き、入ってまたビックリ。
トイレに設置された、手洗いカウンターがなんとも素敵なのです。
斜めになった木の板が設置され、そこを水が静かに流れると言うつくりでおお～！と心の中で感動しつつ手を洗いました。
旦那にその話をすると、男子側はごく普通だったとの事なので・・もしかしたら女子だけの特典かもしれないですね？？
訪問された方は是非利用してみてください。（女子トイレは二箇所あり、これが両方に設置されているかは不明です）

商品を家に持ち帰り、数日後に頂きました。
パイナップルケーキ　五個1500円
布の袋が可愛いく、中の箱はダンボール風にシールがはってあると言う感じで現代風なパッケージです。
（中を空けたときの、箱とお菓子の間の茶色い紙シートは良く見かけるものとは違い、ちょっと厚みがあり細かい凹凸入りで、初めて見る感じの作りでした。）
肝心のケーキですが・・一個は意外に大きめサイズです。
ちょっとしっとり目ですが硬めでボロッと感のある皮で、確かに他のパイナップルケーキよりはずっと風味が良く、具には本物のパイナップルを使っているから味が自然な甘酸っぱさがあり、確かに無難に美味しいかも・・？という印象くらいでした。
更に数日間隔をあけてからいただいた時に味が変化していたのにビックリしました。
皮の味が更に落ち着いた感じになり、中の具材とも良い感じになじんでいるという風味に変化してました。
皮のしっとり感も少々増していて食べやすくなっていました。
元々バターケーキ系は焼き立てよりも日をおいた方が味がなじんで美味しくなりますが・・それと一緒かも知れません。
日をおいた方が、明らかに美味しくなっていると感じました。

もともとパイナップルケーキは冬瓜などに風味をつけたものを使った物が多いと聞いたことがありましたが、こちらはちゃんとパイナップルを使った具を入れているようです。原材料表示からもそれが分かります。
ただ、他の物と食べ比べたり、食べなれたりしていないとこの辺りはあまり気にならないかもしれません。（どちらが好みかは、人それぞれだと思います）
皮もこだわりのバターを使っていると言う事で、サイズや材料・包装・店舗やサービス他・・色々凝っているので高い価格設定となっていると思いますが・・・
それでも庶民感覚として、食べなれないお菓子に５個で1500円は少々考えてしまいます・・もう少しだけお手頃なら嬉しいんですけどね。

とは言え建物の面白さなどもありますので、是非一度は実店舗訪問しても良いと思えるお店には違いありません。