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店名 |
サニーヒルズ(SunnyHills 微熱山丘)
|
---|---|
ジャンル | 中華菓子、スイーツ、ケーキ |
お問い合わせ |
03-3408-7778 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ表参道駅下車(A4出口より徒歩約6分) 表参道駅から340m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 QRコード決済可 (PayPay) |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | テイクアウト |
ホームページ | |
オープン日 |
2013年12月21日 |
備考 |
2階のおもてなし再開しています。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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2015年2月 春節休暇。
久しぶりの日本。南青山で友達と待ちあわせてパイナップルケーキを買いに微熱山丘へ。前回来たのは、このお店が開店した直後でした。あれから一年と少し。隈研吾デザインの建築は時を得て味わいを増していました。とてもよい感じ。3年後、5年後、また味わいを増した建物を観にきたいな。
パイナップルケーキの味は以前通り。お茶が以前より美味しくなっているような気がしました。同じお茶でも、温度や時間をコントロールして上手に入れるコツを店員さんたちが身につけたのかもしれない。開店当初は何となく薄くて香りがしなかったお茶が、パイナップルケーキの濃厚な味を引き立てつつ、味と香りがしっかり立っています。台湾人も研究熱心で、よりよくするための努力と研究を怠らない人たち。こういう点はとても日本人と共通しています。
*******
2013年12月
「微熱山丘」の鳳梨酥(パイナップルケーキ)は、素朴、かつ選び抜いた上質な素材のみを使った洗練された味わいで、「台北犂記」の緑豆小月餅とともに、他の追随を許さない台北グルメ土産の双璧だ。どちらも、合成保存料や安定剤を一切添加しておらず日持ちがしない。台北を発つ直前に購入し、日本に着いたらすぐに届けてもらわないと味が落ちてしまう、とてもデリケートなお菓子だ。
クオリティーコントロールを厳格に行うためだろう。「犂記」は台北の本店以外に支店を設けず、中秋節の時期には小月餅を求める人々の長い行列ができる。「微熱山丘」も台湾でこれほど有名になりながら、パイナップル産地の南投県の山中に本店、台北の民生東路に支店一軒と、台湾全土に二軒しか店が無い。台湾に自宅があればメールオーダーでも買えるが、そうでなければ、数少ない店舗に出向かなくてはならないのだ。
空港の売店で山積みになっている大量生産品の鳳梨酥とは訳が違う。台北で多忙な出張スケジュールをこなす人に「買って来て」と気軽に頼める品物ではない。だからこそ、これをお土産でもらった日には子供のように小躍りしてしまう。
その入手困難な鳳梨酥の店、「微熱山丘」の支店が日本にオープンしたと聞いて、表参道での用事のあとに早速立ち寄ってみた。隈研吾がデザインした目を引く建築。奇抜な外観だが、樹木が柔らかな雰囲気を醸し出し、突出感はない。店内に足を踏み入れると、壁面を覆う檜の香りに包まれる。2階のティーラウンジで、中国茶付きで試食をさせてくれた。ラウンジのテーブルは一見して解る上質な木を使っており、席に着いただけで何とも言えない柔らかな感覚に包まれる。配されている美しい曲げ木の椅子はトーネットだろうか。
鳳梨酥のレシピは日本人の繊細な味覚に合わせ、台湾ではニュージーランド製を使っているバターをフランスのエシレバター(!)に替え、パイナップルは旬の6〜7月に収穫した糖度の高い果実のみを使っているという。安全で高品質な日本産の小麦、抗生物質を与えずに育てた鶏の卵を使っているのは台湾と同じだ。食べてみると、クラストは、台湾のそれより心無しか軽めの口当たり。フィリングの完熟パイナップルの濃厚な甘味と、微かな野生を感じさせる酸味とが舌に広がった。
ティーラウンジは、台北と同じく試食のためだけに使い、イートインのサービスはしていないという。だが、こんなに芸術的な店内だ。お茶を飲みながら、ここでゆっくり時間を過ごしたい人も多いだろう。それに無料試食だと出せるお茶のクオリティーに限界がある。合わせる中国茶によって、鳳梨酥の味は天と地ほど変わってしまう。鳳梨酥に合う上質な台湾茶を有料で出し、イートインも始めてくれたらと願っている。王徳傳あたりとコラボレートしたら、スタイリッシュな台湾文化の発信拠点にもなるだろう。
すぐ近くには、台湾のアーティストが時々ミニコンサートをするクラブ「月見ル君想フ」がある。つい最近は、ピアニスト黄裕翔のチャリティーコンサートが開かれた場所だ。微熱山丘の鳳梨酥と台湾茶で喉と肺を潤してから、台湾の音楽で耳と心を満たせたら愉しい。これからの展開が楽しみだ。