上質なバターの香りにきめ細かい生地は、まるでケーキのよう！ : フォートナム・アンド・メイソン・コンセプトショップ 日本橋三越店

日本橋三越新館地下２階にある英国王室御用達の高級食品店。
ブランドカラーの‘オー・デ・ニール’（ナイルの水)を基調としたモダンな外観の向かって右側は紅茶、グロサリーの販売、右側にパンのショーケースが並んでいます。

週末１８時過ぎだったので、売り場はかなり混んでいました。
パンのテイクアウトのために立ち寄ったので、一通り見てから・・・と思ったら、見ている間にどんどん売れていってしまいます（クリームパン（正式名称不明）もラストワンを他の方に買われてしまいました。。。）。
購入したのは以下の５点。

イギリス山食パン（はちみつ）　ハーフ（260円）：　はちみつ好きなので、通常のタイプではなくこちらを。
通常の山食パンより一回り（いや二回りぐらい？）小さめで、黄色味がかっています。

封を開けると、上質のバターの香りにふんわり優しい甘味のある香りがします。
それはまるでケーキのよう～。
わずかにさっくり感のあるクラスト（周囲）に、ふっくらもっちりとしたクラム（中身）。
口に含むと香りよいバターとはちみつのほんのりした甘味が口いっぱいに広がります。
あぁ～、至福～！
もうそれだけで幸せ、他には何にも要りません。

イギリス山食パンの枠を超えたケーキのようなパンでした。

ティンブレッド（カラメル）　ハーフ（173円）：　通常食パンのカラメルヴァージョンのようで、ハーフも購入できるとのことでハーフサイズにしていただきました。
こちらも通常サイズよりやや小さめです。
生地の色は濃いめのブラウンで、所々にやや大きめな気泡が見られます。
バターの香りはイギリス山食パン（はちみつ）より軽めですが、独特の軽く焦げたような香ばしい香りがします（パンの香ばしさとはやや違っていました。もしかしてこれがカラメルの香りかも？）。

クラスト（周囲）は引きが強く、裂けるようなシルキーな質感のクラム（中身）。
適度に塩気があるので、噛んでいると後味にじんわりと甘味が残ります。
スタッフの方が仰ったように、カラメルの味はそれほどしませんが、明らかに通常の食パンとは違った風味があって、こちらもとても美味しかったです。

ホットクロスバンズ（195円）：　イギリスでイースターに食べられる伝統的なパンだそうです。
中央にはクロスの模様、生地にレーズンが点在しています。

周囲は卵黄で照りを出しているのでしっかりめですが、中はふんわりしています。
肌理が整った生地で舌触りよく、こちらからもバターの良い香りが溢れ出てきました。
レーズンはワインでのばしてあるので、程好く酸味があり、香り良く、そして甘味が広がります。

小ぶりでシンプルながら、なかなか存在感のあるパンでした。

スコーン（プレーン）（216円）：　小さめで、下にやや広がりのある台形状。
下からぐっと膨らんで立ち上がった綺麗な形状です。
周囲はさっくりしていますが、中はしっとり。
一口いただけば、上質なバターと卵の香りが漂い、生地がとろりと溶けていきます。
甘味もそれなりにあるので、このままで十分美味しくいただけました。

スコーン（紅茶）（216円）：　細かくした紅茶葉（アールグレー）が練り込まれています。
周囲のさっくり感はほぼ同じぐらいですが、中はプレーンに比べこちらの方が乾きぎみでほろほろと崩れます。
紅茶に定評のあるブランドだけに、その香りの良いこと！
こちらからはバターとベーキングパウダーの香りがしました。

小ぶりなスコーンですが、その存在感は十分。
通常ならクロテッドクリームとジャムをつけたいところですが、美味しすぎてどちらも要りませんでした。
これだけ風味も香りもあるスコーンには、いろいろつけない方がかえってその美味しさがストレートに感じられるように思いました。
ちなみに他にレーズン、柚子（季節限定）があり、全種類買っていかれる方も多く見受けられました。


上質なバターの香りにきめ細かい生地と質感のパンは、まるでケーキのようでした。
（実はバターは苦手なのですが、しつこいバターの風味は皆無なので、全く問題なく美味しくいただけました。）
定評あるスコーンも実に上質で、多くまとめ買いしていく方の気持ちがよくわかりました。
ハード派として実はバゲットを買いたかったのですが、当日は早々に売り切れ。
そのお陰で、いつも買うパンの傾向とはやや違ったものを購入、その美味しさに出会うことができました。

いずれも小ぶりで、売り場で見ていたより家に帰って来てからの方がより小さく見えました（きっとほとんどすべてが小さめなので、売り場ではそれほど気づかなかったのかと（爆））。
値段はお高め（小さいなら尚更）ですが、上質な材料を使って作られた品々だとわかれば納得のいくところ。

スタッフは忙しい時間帯でもパンの種類や味についても詳しく説明してくださいました。
会計時、進物用か自宅用か訊かれ、それによって包装も違えてくださいます。
自宅用だったにも関わらず、丁寧に包装されていました。

日常使いするわけではなく、たまの贅沢を味わうには最適なお店ではないでしょうか。
自分へのご褒美にしたら、きっと高揚感を味わえるでしょう。
ブランドカラーのショッパーもとても素敵なので、友人・知人へのプレゼントにしたら喜ばれそうです。

奥にはティーショップがあるので、時間があったらお茶も楽しめます。
個人的にはゆっくりアフタヌーンティーをいただいてみたいです。
今度機会があったら、是非ハード系のパンを購入したいと思います。