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小生が、20年弱に亘って、テンダーというバーについて何を感じ、何を考えてきたのかも交えつつ、なにかを述べてみたく書き連ねた駄文。
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じむち
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店名 |
移転
銀座 テンダー(銀座 TENDER)
|
---|---|
ジャンル | バー |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ銀座駅B9出口から徒歩4分 銀座駅から214m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、VISA、Master、AMEX、Diners) |
席数 |
31席 (カウンター11席、テーブルソファ20席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり、ソファー席あり |
ドリンク | ワインあり、カクテルあり、カクテルにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1997年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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最初に言っておかなくてはイケない。小生、10年以上の時を経て、というか20年弱に亘って、数回、こちらにお伺いする機会があったのだが。
小生の未熟さゆえか、巡り合わせの悪さゆえか、こちら、テンダーにて心から楽しんだ経験はない。っていうか、そもそも、上田さんという方の顔を見かけてことはあると思ってるのだが、その上田さんに振ってもらったこともないし。
これは、結構、淋しいことであり。パレスホテルの建て替えの際のスペシャル・イベントにて吉田さん、毛利バーにて毛利さん、スタアバーにて岸さん、オーパにて大槻さん、酒向バーにて酒向さん、バーレディオの尾崎さん、などなど。いつもいつもではないにしても、数回、お伺いすれば、さすがに有名バーテンダーでいらっしゃたとしても、そのご主人に応対していただく機会があるものなのだが。こちら、テンダーの上田さんには、いままで一度も、ご本人に応対していただいたことがない。
と最初から、やや恨みがましい言いようになってしまったような気がしないでもないのだが。小生にとって、こちらのテンダーってのは、そのような店として体験されているということ。
上田氏のことを、小生の備忘録がてら、書き留めておくとすると、1944年、終戦の一年前、北海道は厚岸にしてお生まれになって、1966年、上京されて、一流バーテンダーの登竜門と言われた名門「東京會舘」に入社されて、吉田さんの下で働かれた後、銀座・資生堂パーラービル「ロオジエ」のチーフバーテンダーとしてご経験を積み重ね、1974年、資生堂パーラーがレストラン「ロオジエ」を開業されたことに伴って、チーフバーテンダーとして入社。その後、1995年、資生堂パーラーの取締役に就任されたりもしたらしいのだが。1997年、同社退社後、テンダーを開店され、いまに至っていらっしゃるとのこと。ってことは、テンダーは今年で開店20年目を迎えられていらっしゃるってことのようだ。
なので、小生が、最初、こちらの店を訪れたのは、わりとまだ、開店されてからすぐのころだったのかもしれない。山一證券は既に破綻していたにしても、まだ長銀が潰れるちょっと前、気分としては、バブルの余熱がまだ、かくやというその頃が、で、小生の定点観測としては、一番、テンダーが繁盛していたのではなかろうかと(小生が、テンダーに初めてお伺いした日、銀座のバーを回り尽くしてやろうじゃないか企画にて。最初、銀座1丁目のオーパからスタートして、その後、順番は失念したが、銀座のバートライアングル、その頃、こちらのテンダー、毛利バーと、いまは、秋田に移られたル・ヴェールとをすべて回り、2003年に閉店だから、まだ、営業っていたクールにも立ち寄ってと。記憶がやや曖昧なのだが、確か、これもまだ交詢社ビル立替えの前だったので、辛うじて営業してたサン・スーシにもお伺いしたような記憶もうっすらと)。
まだ、酒の飲み方も知らないヒヨっこが、5軒だか6軒のバーをハシゴして、それぞれ2杯くらい飲んだのだから、全部で軽く10杯のカクテルを飲んだハズで。勿論、べろべろに酔っ払ってたはずで、勿論、まっとうにこの店の評価なんぞを出来るはずもないのだが。黒服に頭の先から足元まで値踏みされたうえで、連れと一緒にソファ席にて、ギムレットと、あと、もう一杯、なにか振りもののカクテルをお願いした筈だったのだが。。。
さて、その後、何回、小生はテンダーを訪れたのであろうか。勿論、毎年、お伺いしたはずもない。すべて入れても4回か5回か、そんな感じ。
とは言いつつも、小生、銀座、5回以上、訪れたバーってのは、何軒くらいあったであろうか。潰れたバーも入れたとしても、10軒を越えるくらいのものであろうか。ちょっと通ってみたものの、結局、足が遠のいている店ってのもなくはないのだが。最初っから、あまり気に入ってなくて、それでも、何回かお伺いしたバーってのは、こちらのテンダーさんくらいのものであったのではなかろうかと。
先日、早めの時間にて、珍しくお伺いする。いつぶりであったろうか。3年ぶり以上か。
随分とひさしぶりにお伺いしたら、早めの時間だったってこともあって、店はガラガラだった。往時の喧騒が嘘みたい。で、小生、初めて、カウンターに座る。勿論、上田氏は不在だったのだが。
手前のやや年配のバーテンダーと思しき方は、常連らしき先客につきっきり。小生ラを担当してくださったのは、比較的、歳若いバーテンダー。この店のお立場は、サードかフォースか、何番目なのであろうか。とにかく、若手のバーテンダーさんが応対してくださった。
まずは、一杯づつ。コスモポリタンとモスコミュールと。
コスモポリタンって、クランベリージュースで割ってることくらいは存じ上げてたし。どこかで飲んだこともあったハズなのだが。
そもそもコアントローなんて使ってシェイクすんの?とか。へーって感じ。小生、生まれて初めて、コスモポリタンを旨いと思ったかも。
モスコミュールは守りw。ジンジャビアのバージョンにてお願いする。銅製のマグだったし。やはり、手堅い。
で、もう一杯。ギムレットとシャレ込みたいとこだったのだけど。連れがジンは苦手とおっしゃるもので、ウォッカ・ギムレットならぬ、スレッジ・ハンマーをお願いする。これも、勿論のハードシェイク。氷の温度管理の問題なのであろうか、同じハードシェイクでも、そんじょそこいらのとこみたいに水っぽくなってない。不思議なもの。カクテルの出来栄えについては、ケチの付けどころはなかった。
テンダーへの不満として、何回も申し述べているように、そもそも上田氏に一度も応対してくださってないことに加えて、ちょっと納得しかねるカクテルを供されたこともあったものと記憶しているのだが、今回は、その点からは及第点か。
チャームにて供された塩豆をつまみつつ。
あっ、もうそろそろ、お暇せねば。お勘定は、ひとりあたまだと、ひとり5千円行ってなかったので。
どなたかが、2杯、お願いしたら、8千円取られてたってレビューされてらしたことに鑑みると、随分と割安な感じもする。
チャージが1600円くらい取られているはずで、サービス料が10%以上ってのは変わってないはずなので、割り戻すと、カクテル一杯あたり1500円(消費税、サービス料別)くらいの値付けってことになろうか。それはそれとして、高級な値段ではあるとは思うのだが。かのテンダーにしちゃ、良心的とも評せようか。
担当してくださった、バーテンダー氏。腕は悪くはないと思った。どこぞのバーみたいに、別に慣れなれしくして欲しいわけじゃないけど。それなりにお金を支払ってという状況、他にお客もいらっしゃらないわけだし。もうちょい、お客向けの物腰なり、接し方ってのがあっても良かろうか。少なくても、氏がオーナーだとしたら、ダメとは言わないにしても、積極的に氏の店にお伺いする理由はないという印象を強く持った。
上田氏の看板でのご商売ゆえ、バーテンダー諸氏の人間的魅力は、そもそも不要というスタンスでいらっしゃるのやもしれぬが。一言、申し上げたく。
ひさしぶりのテンダー。供されたカクテルについては、十分、美味かったとは思うのだが。やはり、気分がアガらないなあ。やはり、店との相性ってのはあるものだと、あらためて思う。
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10年以上前、2005年3月時点でのレビュー:
基本、小生向きの店でないという感想ならびに印象を受けたせいもあり、しばらく間があいているので、その限りのレビューとしてご理解いただければ幸い。
いかにも、銀座のBarという雰囲気。入り口に黒服が待機していたり(しかも、その黒服の対応がナマイキだった記憶があるのだが。いまは、さすがにそんなこともないか)。
ソファのゆったりとした感じなど、内装はこのままで女性が付いて一緒に飲める店にしても違和感がないような感じ。照明を落としているのもまたそのような雰囲気を強めている。
その割に、来ている客層が、若者のカップルあり、会社帰りにおじさんがおばさんOLを引き連れて世間話に花を咲かせたりと、さすがは有名店だけあって「バラエティ」ある幅広い店。
勿論、小生のような、いつ来るのか分からないフリの客がカウンターに座れるはずもなく。ボックス席の一角に。カウンターは、恰幅がよい、ダブルのスーツがよく似合うおじさんと、同伴なのか、やたらいろっぽいお姉さんの組み合わせが多い(勿論、ひとりないしは友人同士で飲んでいるお客さんもいらっしゃるが、どうしても目がそちらにいってしまうので)。
その際、入り口から席への誘導した若者、その後、オーダーをとった若者の客あしらいが、また。これもまあ、そのときの感想なので、いまは、どうかは知らぬが。
と結構、先入観を持ってグラスに一口。非常に旨かった。
ギブソンとホワイトレイディをオーダーしたのだが、その当時、ハードシェイクに馴染がなかった小生にとっては、衝撃的。ここまでハードなのに、ここまでの優しいというか独特の味わい。値段を考えても「さすが」と感じた記憶。小生、その当時、上田氏という方の偉さをあまり存知あげないで伺ったのだが、まさに脱帽すべきと思った次第。
その後、懲りずに伺いした際にも。
席への案内の感じの悪さは相変わらず。上田氏ではない方が振られたようだが(前も一杯目は、確か上田さんかと記憶しているのだが、2杯目はお弟子さんだったような)、弟子なんでそれなりに受け継がれているものと期待はするのだが、なんとも間の抜けた味。マティーニをシェイクしてと指定したら、泡だってなんともふわふわしたものが供された。しかも水っぽい。ハード・シェークの駄目駄目をいろんなところで飲んだことはあるが、本家本元でこれではと、非常に残念。上田氏以外の方の出来がここまでひどいとなると、カウンターにてバーテンダーを選べる場合でないと利用するに躊躇される。これで2杯飲んで5千円以上はいかんせん高い、と思った次第。