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六兵衛島原、霊丘公園体育館/麺類、郷土料理、居酒屋
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昼の点数:3.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 3.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.5
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| 酒・ドリンク- ]
意外なおいしさだったろくべえ
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2016/08/20 更新
ろくべえを初めて知ったのは、故郷を遠く離れてから入手した類稀な食の民族書「聞き書長崎の食事」を読んでからのことだった。
当時はわがふるさとに、かような風変わりな食があったとは、と驚いたものだった。
それから15年以上、気にはなっていたものの試す機会がなかったが、このたびようやく念願かなってろくべえを食す機会を得た。
つながらないサツマイモ原料を麺にする手法は、今ではむしろ最新の製麺技術である押し出し麺である。
対馬のろくべえの製法もあわせて考えると、朝鮮半島からの伝来の影響を色濃く受けている麺の製法だと考えられる。
同じく、サツマイモ原料のかんころもちなど、おそらく小麦粉や米の代用としてさつまいもを使うという、昔の人の涙ぐましいまでの創意と工夫、しかしその反面、しょせんは代用の救荒食ではないのか?という印象もあった。
熊本港から九商フェリーで島原外港へ到着すると、そこから2㎞ちょっと北、島原城の城下にろくべえで有名な六兵衛がある。
11時少しすぎに店に到着。やや暗い赤を基調とした意外なほど瀟洒な外観な新しい店構えである。サツマイモをふかす、あまーい香りが立ち込めている。
素朴なろくべえに、余計な具は不要でしょう。スろくべえを注文。やがて出てきた丼の中で黒いとぐろを巻いた見慣れない物体。たっぷりの小葱とかまぼことちくわがダブルで乗っているだけで、十分ぜいたくに思えてしまう。
かつおが主体の出汁は、きりっと締まった味わいで、ろくべえも表に漂っていた甘ったるい香りとは裏腹に、以外にもさっぱりした味わい。ろくべえ本体は黒い寒天のような食感で、芋の甘い風味があとから控えめに感じられてくるという次第だ。
長年の念願がかない満足した。