みっちーさんが投稿したバル デ オジャリア 恵比寿店(東京/恵比寿)の口コミ詳細

エピキュリアン血風録

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バル デ オジャリア 恵比寿店恵比寿、代官山、広尾/スペイン料理、バル、居酒屋

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2008/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

レアなワインと郷土料理が楽しめる恵比寿の新星

ティオ・ダンジョウを筆頭に、オチョア、ガパス、ガポ、恵比寿バル・・・等々、スペインバルの名店がひしめく恵比寿に、新星があらわれました。

銀座コリドー街に本店をもつ「バル・デ・オジャリア」が、ついに西方面に進出。日本でも有数のシェリー専門家で著書もある中瀬さんがプロデュースにかかわっているだけあって、本格スペインバルのにおいがぷんぷん。本店のテイストを引き継いだ素敵なお店です。

銀座店の女性店長さんが、そのまま恵比寿店にシフト。自らスペインのワイナリーを巡るほど、スペインワインに造詣が深く、あまり知られていないおいしいワインをいつも紹介してくださいます(今回は飲みませんでしたが白ワインで有名なマルティンコダックスの珍しいブランデーなどもみせてくださいました)。

仕事の山場を終え、昨夜初訪問させていただきました。

予約とれないかなあと思いきや、あっさりと当日にとれました。訪問時もお客さんはぼくらのみ。まだあまり宣伝していないとのことで、いくならば人気がでる前の今がチャンスかも(銀座店は週末などは徐々にとれなくなっています)。

まずはカバと白ワインで乾杯。

グラスでいただいたのは、「スペインワイン超入門」でもご紹介した産地、白ワインがめきめきうまくなっているバルデオラス。フィンカ・アタパダというボデガの「ギティアン」。土着品種ゴデーリョ100%で、白いお花の香りが素敵なワインです。


こちら(登録写真参照)はスペイン風シシカバブといったらいいのでしょうか? 「モルーノ」と呼ばれる香辛料をすりこんで寝かして作る羊の串焼きです。スパイシーなんですけど、そんなに辛くありません。香辛料のおかげで臭みも全然なく、ぺろっと食べられてしまう最高のおつまみです。

こちら(登録写真参照)は、銀座店ではお目にかかれなかった「トルティジタス」。スペイン風のかき揚げだそうです。平べったくてお好み焼きっぽい感じで、おいしいです。

こちら(登録写真参照)は「白魚のフリット」。スペイン人は稚魚好きなんでしょうか? バスクの方でも白魚っぽいうなぎの稚魚をオイル煮込みにする「アングラス」という名物料理があり、おいしいです。もちろんこのフリットも素敵。

さて、いよいよ、赤ワインに。店長さんに「何か面白いものありますか?」というと、セラーの中から一本出してくださいました。

アルマンサという未だ未経験の産地です。1707という数字がひときわでっかくついているのが印象的ですが、これはスペイン継承戦争「アルマンサの戦い」の年号だそうです。

アシエンダ・エル・エスピノというボデガの「ヴァリエダーデ」(登録写真参照)。「バラエティ」という意味だそうで、ムルシア地方の固有品種モナストレルをベースに、カベルネ、シラー、メルロ、そして、少量のピノノワール(スペインではとても珍しいです)をブレンド。

香りはカシス系ですね(これはモナストレルに共通)。一口含むと、舌にびっとくるかなりの辛口。でも飲み口は非常にスムース。ミッドから余韻にかけて、チェリー(チェリーリキュール?)っぽいニュアンスがでてきます。とても複雑な味わいで、これはブレンディングの妙でしょうか。

同行の友人も非常に気に入りました。市販では2000円台半ばくらいで売られているようなので、今度見つけたら買ってみたいですね。

さて、赤に合わせておつまみも。

「ムルシア・アル・ヴィーノ」(登録写真参照)。名前からもわかるとおり、ワインで
洗うウォッシュタイプ。羊の乳から作るのにほとんど臭みはなくて、適度なクリーミーさ加減がとてもいい感じ。ワインによくあいます。

しっかりとカウンターには、5J(シンコホタス、最上級クラスです)のハモンイベリコ・デ・ベジョータがぶらさがっていましたので、こちらも注文(登録写真参照)。うれしいのは、銀座店にならって、付け根の部分、先っぽの部分、そしてタキートと呼ばれる固い部分の角切りの3つを盛り合わせてくれます。あいかわらず、脂がうまい。ここの食べると、ほかの生ハムが物足りなくなるから困ります。

ワインも空気にふれてどんどん口当たりがよくなってきたところで、そろそろしめへ。

こちら(登録写真参照)は、「ピスト」といって、ラマンチャ地方の郷土料理。まあ簡単にいうと、いろいろ野菜と生ハム等のごった煮ですね。特徴は、いろんな香辛料が入っていて、ちょっとカレーを思わせるほど、エスニックな味わいだということ。冬場にはあたたまります。

そしてとどめを刺すのがこちら(登録写真参照)、定番のオジャ。店名からもわかるとおり、店の看板料理。おじやの語源ともされる、スペイン風リゾット(というよりも汁気の多さからおじやといった方がいいですね)。緑や赤、黒などさまざまな色のオジャがあるのですが、今回は白のオジャ、すなわち「貝のオジャ」を選びました。

うーん、ぐつぐつやってきたオジャは、雰囲気クラムチャウダーご飯。貝から染み出した濃厚な出汁とクリームソースがまじりあい、少し固めに炊かれたご飯とベストマッチ。ああ、こういうのが受験時の夜食に出ていたらきっと東大に合格していたでしょう(笑)。身も心も温まる一品です。

店長さんとのお話もはずみました。実は、銀座店におつとめの際、勝沼に旅行されると聞いて、勝沼おすすめ情報をいろいろお教えしたこころ、11月にいかれたそうで、中央葡萄酒さんや丸藤葡萄酒さんを巡られたとのこと。新設の明野のワイナリーや畑もみてこられたそうです。「風」のローストビーフも食べたそうで、絶賛されていました。写真をいろいろみせてくださいましたよ。

余談ですが、雑談の中ででたお話。冷菜に使われているオリーブオイルは、アルベッキーノ(ぼくの大好きな品種です)のエクストラバージンだそうです。さすがにダウロ社のものは高くて手がでないそうですが、結構いいものを使われているようです。こちらもぜひ楽しんでくださいね。

2008/12/19 更新

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