ミニミニ大作戦さんが投稿したノンナアンドシディショップ(東京/代官山)の口コミ詳細

ミニミニ大作戦の庶民的食文化に関する調査報告書

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ミニミニ大作戦 認証済

この口コミは、ミニミニ大作戦さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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移転ノンナアンドシディショップ代官山、恵比寿、中目黒/チョコレート、カフェ、ワインバー

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/03 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

通算400レビュー指令、ドモーリ・ミニをキャストせよ!!

さて、ミニミニの偏食レビューも通算400件目。キリ番の今回は、マイレビュ殿の壮大なるレビューを拝読して触発された逸品、イタリア・ドモーリ社の超絶チョコがターゲットである。このドモーリ社、カカオマス100%のチョコを初めて生産したと言う、新興ながら筋金入りのヲタチョコマニュファクチャラー。とにかく、余りに稀少なチョコなので、国内ではおいそれと買えない。勿論、取り寄せも可能なのだけれど、あくまで店舗をこの目で確認して購入したい現場主義のミニミニには、取り寄せなどアウト・オブ・眼中。仕事を適当に誤魔化して、恵比寿へダッシュ~。

2013年3月14日

【プロローグ】
先ずはお店姉ちゃんを拘束してあれこれと取材開始。そしたら程なく、小柄で黒づくめなオッサンがノソノソと入ってきた。お店姉ちゃんを横取りしたと思ったら、「え~と・・・後で取材に使いたいんだけど・・・カメラ入れて良いですか?」だと。何や!?このむさいオッサンは!?と思ったら、テリー伊藤氏であった。オレの取材が終わってからにせ~や!!とは、やはり言えなかった。ヘタレ~。

さて結局、あれもこれもと選んでいたら、会計の段でアゴが外れた。なけなしの諭吉さん渡して、戻って来たのは僅かなチャリ銭のみ。大の男が壱万円ぽっちでオタオタしちゃあカッコ悪いし、そもそも後で来るはずのテリー伊藤氏と比べられちゃあイヤなのだ。冷静を装いつつ、目じりをヒクヒクさせながら、早々に退散した次第。こんなんだったらサイン貰らっときゃヨカッタ。←相当セコイですな(- -;)

【第一部 クリオーロ種チョコの一気食べ比べ】
チョコヲタワールドへようこそ。そもそも、世界のカカオ豆総生産量の僅か1%にも満たないと言われる、超希少種クリオーロカカオ豆。第一部の食べ比べは、そのエリートカカオ豆クリオーロ種(species)の、更に亜種(subspecies)、つまり類似遺伝子を持つカカオ豆七種の食べ比べである。本当に噂されるほどに味が違うのか!?その味わい、独断と偏見で決めたランキングは以下の通りである。しかし哀しいかな、チョコに対する絶対味覚を未だ持ち合わせていないミニミニなので、ドモーリ・クリオーロチョコで一番の人気を誇ると言う、今回のランキング第三位、クリオーロ・チュアオをベンチマークにレビューしてみたい。

第七位:クリオーロ・プレルトマーレ
酸味と苦味は程々で角が取れた味わいは、他のクリオーロに比べればどこかぼんやり。全体的に風味は薄く特徴が薄い。なるほど口溶けは、クリオーロ種に共通した美点なのであるが、コイツはその中でも、バターの様な滑らかさが一際特徴的である。

第六位:クリオーロ・グアサーレ
苦味と甘味が良くバランスしたクリオーロ・チュアオよりは、少し苦味が強く、逆に甘味は少し薄い。口溶けもハードな感じで、クリオーロ・チュアオより引っ掛かりのある感じ。どこかしら男性的な角張ったゴツイ輪郭が特徴だろうか。

第五位:クリオーロ・ジャヴァヴロンド
チュアオに比べると、かなり苦味と酸味の立ち上がりが強い。溶かした後も、暫く苦味が舌に残る。ハードローストした様な香りと、何処かしらスモーキーな酸味は、七種中でも一番アクが強くて個性的。一方の口溶けは極めて滑らかで絹の舌触り。かなり尖ったキツめの味わいは好き嫌いがハッキリ分かれるだろう。

第四位:クリオーロ・カノアーボ
酸味の輪郭がクッキリ際立つ味わいだが、とにかく個性的なのは舌の上で溶け去る時の挙動。それは、ネットリと舌に絡み付く様である。この溶けた後も口に残る感じ、あるいは少し油っぽい食感は、目隠しされて食べても一発で分かる。これは舐めた事がない類のチョコである。

第三位:クリオーロ・チュアオ
チョコ好きが選ぶ、ベスト・オブ・ドモーリチョコ。程々の酸味、苦味、それに甘味が三位一体でバランスした感じは舌に優くもあり、実に素晴らしい。頭に描く極上チョコのイメージを裏切らぬ、調和した味わいと言うべきか。反面、バランスが立ち過ぎて個性は薄め。七種の中では少しばかり物足りない、フワッとした口溶けも、そんな個性の薄さに拍車をかけている。

第二位:クリオーロ・プエルトフィーノ
クリオーロ・チュアオのバランスされた正三角形(苦味、酸味、甘味)を、直角三角形に歪めた感じ。苦味は程々で酸味が勝つ。シッカリ感がある味わいは、舌にちょっと重めの圧力を与えるが、ソレは決して嫌みじゃない。度を越さないバランス崩しは、あくまでクリオーロ・チュアオの延長線上であって、言わば標準的。土の様な香りが、スッと鼻をかすめるのが特徴的。コイツは好きな味かも。

第一位:クリオーロ・ポセラーナ
第二位クリオーロ・プエルトフィーノを、よりマイルドな方向に練り上げた様なスムーズさ。しかし、カカオの香りは相当にシッカリした強いモノで、コレに何故か、ワインの様な芳醇な香りが被さって来る。紛れも無く、カカオマスときび砂糖のみからなる70%カカオチョコなのではあるが、この華やかな味わいはまるでフレーバリングされたかの様である。ダークチョコとは思えぬ華やかさは、ラテン・ドモーリの面目躍如って事で第一位に推したい。
 
INTERMISSION (休憩なさって下さい)

【第二部 ドモーリミニ製作記】
さて、第一部では極めて学術的視点で、「ドモーリ・チョコの味に及ぼす、クリオロ種カカオ豆の塩基配列差の影響」について論述したのだが、これで〆たんじゃあ普通のレビュー。400件目レビューって言うからには、ミニミニらしく、もっとヲタッキーに迫らねばなるまい。て事で、それほど稀少で高級なドモーリ・チョコ様で、思いっきり遊んでやろうと思い付いた。ドモーリ・チョコでホワイトデー・アイテムを作るのだ。バレンタイン女子高生が溶かすのは明治チョコ。だから小金持ちオヤジは、超絶高級ドモーリ・チョコを溶かすのだ。どうだ、参ったか!!ドモーリチョコを溶かして、愛するミニのチョコインゴットを作る!!

以下、画像に沿って説明したい。

画像1
今回用いた原型。缶コーヒーのオマケで付いてきた、ミニ・クーパーSのプルバック・ミニカー。縮尺約1/67、全長45mm程だ。

画像2
先ず下準備。型取りの際に、シリコーンが流れ込まないよう、全ての隙間をパテで埋めたところ。

画像3
今回はちょっとトリッキーな型取り計画、型を上下に分割せず一発で型取りしたい。そのためには、ミニを型取り容器内に宙吊りにする必要がある。これはそのためのハンガー。プラ棒を接着して作製。

画像4
ミニの車体底面に先程のハンガーを一旦接着、型取り容器にこのようにぶら下げて、ミニを宙吊り状態にする。全体の重心に気を付けないと、上手くぶら下がらないので要注意。なお、簡単に離型出来るよう、ミニには離型剤を薄く塗ってある。

画像5
今回用いた食品用型取りシリコーン。二液混合硬化タイプで500g×2本の1000g。こんなに使わないのだが。勿体無い。

画像6
A液と、硬化剤を含むB液を等量混合する。今回は各々35gを混合して70gの型取りシリコーンを準備。

画像7
ポットライフ(作業可能時間)は30分程度なので余裕は十分。気泡を巻き込まぬ様に、慌てずユックリとシリコーンを型取り容器に注ぎ込む。

画像8
注ぎ終わった状態。ミニは硬化前のシリコーン風呂で窒息中、静置してひたすら硬化するのを待つ。

画像9
24時間も経てば硬化は完了。邪魔になるハンガーを取り去り、型取り容器から硬化したシリコーンを抜き出したところ。溺死したミニは未だ化石の様に埋没したままである。

画像10
ミニを取り出す為に、硬化したシリコーンの底面をカッターナイフで切り取る。この穴は後にチョコの流し込み口になるので、小さからず、大きからずの矩形に切り取る。

画像11
硬化したシリコーンは弾力のあるタイプ。この高弾力性シリコーンを用いたのが今回のポイント。シリコーンをムニッと拡げてミニを取り出す。模型用の一般的シリコーンだと、こうは行かない。

画像12
どうしても内側に微量付着する、未硬化シリコーンを溶剤で綺麗に洗浄、水洗いして乾燥したら、ようやく型が完成。

画像13
一回のキャスティングで約17gのチョコが必要。なので、容器への付着ロスを考慮すると、一枚25gで\700前後もするドモーリ板チョコが、ほぼ一枚消える計算だ。高く付くよなぁ。

画像14
なるべく短時間で作業すべく、板チョコは予めナイフで微塵切りに。ココまでは結構楽しい。

画像15
ココからは、神経を集中して一気に作業し切る。先ず60℃弱の湯煎で一気に溶かす。空気を噛まさない様に、でもサクサク小気味良く混ぜる、と言うより練る。

画像16
滑らかになったら、今度は水煎で絶え間なく攪拌しながら、全体を均一に27℃くらいまで冷却する。今だ!!と決断したら、今度はすかさず湯煎にかけて32℃くらいまで加温する。とにかく混ぜるのを怠けたらアウト。全体をムラ無く冷却、加温する。こうする事でカカオバターの均一結晶化が促され均質なチョコに固まる。所謂、テンパリングと呼ばれる結晶化促進工程。今回は、たかだか25gの量なので、まあ楽勝ではある。

画像17
テンパリングが終わった滑らかチョコをシリコーン型に充填する。ポイントはエア抜き。楊枝を使い、タイヤ、バンパー、窓枠付近など、気泡が溜まりやすいところを綺麗になぞって泡を抜く。とは言ってもドロドロ不透明チョコなので、あくまで手探りなのだが。粗熱を取り、均一に固まりかけてるのを確認したら、冷蔵庫で一気に硬化させて完了。

画像18
利きチョコ第五位のクリオーロ・ジャヴァヴロンドでキャスティングしたミニ。

画像19
利きチョコ第六位のクリオーロ・グアサーレでキャスティングしたミニ。

画像20
利きチョコ第三位のクリオーロ・チュアオでキャスティングしたミニ。

画像21
三台揃ったバックヴュー、手前からジャヴァヴロンド、グアサーレ、チュアオの順。同じクリオーロ種のカカオマスながら、その味わいの差を物語るかの様に、微妙にトーンと艶が異なる色合いが興味深い。

画像22
マイ食べログ半値の元ネタとなった、60年代イギリスのB級映画「ミニミニ大作戦」の一シーンを彷彿とさせる、三台揃ったフロントヴュー。ココまで来ればかなり満足。結構手間も掛かったが、拘っただけにちょっと嬉しいかも。

【エピローグ】
イタリアが生んだ至宝!?ドモーリ・チョコ。言ってみれば、チョコ界のフェラーリであろうか。稀少にして高価。勿論舐めてみれば、研ぎ澄まされたシャープな口溶けと、純粋無垢な香りは胸を打つ。ソレを感じようと、少しだけ努力する舌は必要だけれど。今回の食べ比べ、言わば利きチョコと言う名の遊びである。同じクリオーロ種カカオ豆でも、亜種が違えば、これ程に口溶けや香りが違うと言う素直な驚き。やはりそこには深遠ワールドが広がっていたのだ。大層勉強になった。

だが敢えて、誤解を恐れずに言うならば、また利きチョコしたいか!?と問われれば、一度経験すればそれで十分かも知れない。それよりも、こんなフェラーリ・チョコを、バキバキ砕き、湯煎で溶かしてテンパリングしてる時の、プチ金持ち気分の方が刺激的なのである。あるいは、自分で型取りしたシリコーン型に溶けたドモーリ・チョコを充填する瞬間や、シリコーン型をひん剥いて、ミニチョコインゴットを取り出す瞬間の方が、ワクワクしたのは紛れも無い事実。ヲタクなミニミニは、やっぱり手先仕事が好きなのだ。そんな、指先テクニシャンに抗えない健気なツレは、お返しとばかり、これでもかと言うくらい丹念に、舐めてくれたのである。ドモーリ・ミニを・・・

多量画像とダラダラ長文にお付き合い下さった皆様、大変お疲れさまでした。誠にありがとうございますm(- -)m
これにて無事に400レビュー通過!!

  • ドモーリチョコ大人買い(^w^)

  • たったコレだけで諭吉さんがいなくなる超高級板チョコ(^ ^;)

  • レギュラーパッケージ(グアサーレ、25g一枚入り)

  • レギュラーパッケージ裏面(グアサーレ、25g一枚入り)

  • レギュラーパッケージ内袋(チュアオ、25g一枚入り)

  • レギュラーサイズの板チョコ(チュアオ、25g)

  • 利きチョコ用アソーテッドパッケージ

  • 利きチョコアソーテッドパッケージ裏面

  • クリオーロ種カカオ7種で利きチョコ

  • 能書・・・なるほど。

  • 国内唯一のほぼフルラインナップ

  • テリー伊藤と遭遇した、可愛らしい店舗

  • 画像1 原型となるミニ・クーパーS(缶コーヒーのオマケ)

  • 画像2 型取りシリコーンが流れ込まぬ様に隙間をパテで塞ぐ

  • 画像3 プラ棒3本を接着してハンガーを作る

  • 画像4 ミニにハンガーを接着して型取り容器にぶら下げる

  • 画像5 今回用いた食品用型取りシリコーン

  • 画像6 等量のA液とB液(硬化剤入り)を秤量し良く混合する

  • 画像7 ユックリと気泡を噛まないように流し込む

  • 画像8 ミニが隠れるまでシリコーンを流し込んだら24時間室温放置

  • 画像9 キッチリ硬化したシリコーン

  • 画像10 チョコの流し込み口を切り取る

  • 画像11 シリコーン型からミニを取り出す

  • 画像12 これでやっと型が完成

  • 画像13 25gの板チョコ一枚を用いる

  • 画像14 一気に溶けるよう細かく刻む

  • 画像15 湯煎でかき混ぜながら素早く溶かす

  • 画像16 かき混ぜながら湯煎、水煎、湯煎を繰り返すテンパリング

  • 画像17 注ぎ口からチョコを充填し気泡を抜いたら冷して固める

  • 画像18 ジャヴァヴロンド・ミニ

  • 画像19 グアサーレ・ミニ

  • 画像20 チュアオ・ミニ

  • 画像21 例えチョコでもミニはカッコイイ~

  • 画像22 三台揃ってミニミニ大作戦完了

2013/04/03 更新

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