3回
2020/02 訪問
もうすっかりこの店のファン。
もうすっかりこの店のファンになっている。
どこで飲んで外しても、家から近いこの店で飲み直せると思うと安心して新店の開拓など冒険が出来るというもの。
ほんとに雰囲気のよいありがたいお店。
カウンターにはいろんな客がいる。カップル、家族、ママ友たち、学生さん…。いろんな客層がいることがこの街の人たちに支持されている証拠なのかもしれない。
今日はポテサラをもらった。切りたての千切りキャベツがうれしい。少しソースがかかっている。
美味しいポテサラはソースと相性がいい、と以前から思っている。ここのポテサラはソースと見事に合っている。
今日もカウンターの向こうからご主人だろうか、誠実な声が聞こえてきた。サービスのおねえさんは今日も丁寧に仕事をしていた。
一杯と一品でお店を出た。十分に満足。明日へのスイッチが自然に入る。
改めて、とってもいい店だ。
2020/03/03 更新
2020/01 訪問
これから住む街が好きになれるのか。
夜のパトロール4軒目。
迎えてくれたのは30代だろうか、気を使いながらくるくると働く女性だった。
あいにく満席、申し訳なさそうに電話番号を聞かれた。
ローソンで時間を潰して待つ。
電話が鳴る。電話の向こうからも女性の誠実さは伝わってくる。
日体大の学生だろうか、真冬の店の前でドアをあける僕を「なんだよ、こいつ」って顔で横目でにらむ若者たちがいる。カウンターのメニュー表、『日体大丼』なるものがひときわ目立った。
くだんのおねえさんにたばこはいいか聞いてみた。
「今日はちいさいお子さんがいらっしゃいますので」。
もうすっかり安心してしまった。いい店だ。
キッチンから中華鍋を振る音が聞こえてくる。その音がいい。職人のときどき聞こえる声もいい。やっぱりいい店のようだ。
料理はどこか大衆的。ちょっとずつ盛りがいい。味もまったく悪くない。若者向けと書くべきか。値段も大衆的の域を出ない。
お高くとまった店しかない街と思い込んでいた青葉台。決してそんなことはない。あたたかい気持ちで美しく働く人たちとそこに集まる人たちがいる店があった。
本日のパトロール完了。いくつかいい店が見つかった。
2020/01/12 更新
帰り際、美しく姿勢を正した青年にあいさつをされた。
いつもありがとうございました
4月から就職します
僕、今日で最後なんです
ぽっちゃりした身体にかわいらしい笑顔。
いつもハキハキとした物言いで、好青年という表現がぴったりの若者だった。
門出の時を迎えた彼の全身から喜びがほとばしっている。
君の未来に幸多かれ、という気持ちでこちらも頭を下げた。
がんばってください
その言葉だけを伝えた。
いつもと違う春。明日からの外出自粛が流布をされ、世の空気は一変した。
思い出すのは9年前の春。あのときも自粛の空気が蔓延した。
門出を迎える者たちに本来できるはなむけを送りたい。あの時もそんなことを思った。混乱の最中に。
若者はきっとこの店で、あのご夫婦と出会って、いろんな思い出を作ったことだろう。大切にもされただろう。門出をあたたかく祝ってもらっただろう。
あたたかな記憶を胸に抱いて進め、青年(笑)
こんな素敵な青年と作ってきたお店、ご夫婦も苦労は絶えないだろうが幸せ者だ。
昨夜はそんな幸せのおこぼれをいただいた。
客冥利に尽きる。
やっぱりいい店だと思う。
まだまだ通いだして数ヵ月。ぬるいポテサラと素敵な風情のこの店にすっかり魅せられている。
青葉台随一、そんな気までしている。