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1回
夜の点数:4.0
2015/03 訪問
夜の点数:4.0
品のいい人柄の大将と店構え
2015/03/06 更新
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3月初旬に冬と春の入れ替え時期ということで、
甘海老やガス海老、ぶりなどをいただけたらと思い訪問。
金沢駅西口からタクシーで10~15分程度はかかります。
民家の一角のようなところにあるので地図は必須です。
カウンターに通され食事開始。
料理は造り、あての合間にちょこちょこっとお鮨をはさみがらの珍しいスタイル。
ビール、日本酒を飲みながら、
握りも一通り10貫程度いただき、合計1,7000円程度。
金沢のほかのお店と比べるとお高めに感じますが、
この雰囲気と味で東京、大阪なら20,000円を超えそうなのでややお得かなとも感じました。
石川県のお酒(菊姫、天狗舞、手取川)を中心に日本酒がけっこう揃っており、
大将の料理に合うというおすすめで、さっぱりとした飲み口の菊姫の吟醸(冷)、手取川の吟醸(冷)などをいただきました。
まず出てきた甘海老を濾したというお出汁が非常においしく濃厚でこの後への期待感が高まりました。
ばいがい、鯖、鰯などのお造りから始まり、北陸に来たら何回でもぜひ食べたい、のど黒焼物へと続きます。
あても充実して一通り出てきました。
しかしながら、へしこ、くちこなどの珍味は扱っていなかったようなので残念でした。
唯一珍味っぽいものは烏賊の海鼠腸風のあてでした。
こちらも非常に濃厚でお酒がすすみます。
最後まで肝汁を楽しめるよう、すくい取るためごはんの巻物を出してくれた心遣いはうれしかったです。
その中でも何より美味しかったのはタラの白子の蒸しご飯で、お鮨とも珍味とも違った味わいで食べ応えがありました。
握りはというと、こちらも旬のネタを中心にお目当てのガス海老やさよりも握ってくれ満足しました。
シャリはやや小さめで食べやすいです。
ガリは自家製だそうで、あっさり目の味付けでした。
造り、あて~握りというのが一般的な流れですが、
ここのように合間合間に握りをはさむのもいろいろな味が楽しめありかなと感じました。
全体的にきちっと「仕事」がされており、ネタの味を膨らませる仕上がりでした。
最後に一番素敵だと感じたのは大将の人柄とお店の雰囲気です。
客のペースで聞きたいときにはいろいろなことを教えてくれ、そうでないときは黙って作業を続ける、
女将さんとも連携のとれた空気を読むのがうまい居心地の良さを演出してくれていました。