tuckさんが投稿した一九ラーメン 糟屋店(福岡/門松)の口コミ詳細

メシならここだ!!

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一九ラーメン 糟屋店門松、長者原/ラーメン

1

  • 夜の点数:3.5

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 2.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 2.0
  • 昼の点数:3.5

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 2.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 2.0
1回目

2008/10 訪問

  • 夜の点数:3.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス2.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク2.0
    ~¥999
    / 1人
  • 昼の点数:3.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス2.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク2.0
    ~¥999
    / 1人

絶滅したかと思った昭和の世界がまだココにはあります

残念ながら写真はありません。
カメラを忘れたわけじゃないんですよ。携帯も持ってたし。
写真、撮れなかったんです。撮ろうとは思いました。でも撮れませんでした。
怖くて。

席はカウンター席のみで8人くらいしか入れない、小さな田舎のラーメン屋さんです。
老舗の部類に入ると言っていいだろうとんこつラーメン屋さんで、
 私が中学生の頃にはすでにありました。
なので少なくとも20年以上は営業されていると思います。
小さなお店ですがかなりの人気店です。
お昼ゴハンや夜ゴハンの時間はもちろん、土日は中途半端な時間でもお客さんが並んでいます。
長いこと営業されている人気店です、それはそれはおいしいラーメンを食べることができます。
ただし一つだけ注意しなければならないことがあります。

それは、この店はすべてが「昭和」のラーメン屋さんだ、ということなのです。

お店はトタンで作られた赴き(?)のある建物です。
椅子はパイプの丸椅子、もちろん冷暖房なんかありません。当然夏は暑く冬は寒い。
外には「犬・猫立小便禁止」の看板。(この辺の犬猫は文字が読めるのか?)
パンチパーマで目つきが鋭い店主が話す言葉は、
 「いらっしゃい」、「ラーメン?」、「○○円」、「ありがとう」のみ。
(もちろん他にも話すのでしょうが、私はこれ以外の言葉を聞いたことはありません)
慣れていないお客さんが「替え玉」と言おうものなら、
 無言で「当店には替え玉はありません。大盛りにしてください」とある壁の張り紙を指差されます。
大盛りを頼むと店主の指がスープに入ってることも多々あります。
店内は緊張感で支配されていて、カップルやグループのお客さんでも会話はほとんどありません。
店に入るとラーメンを頼み、それを黙々と食べ、食べ終わるとすぐにお客さんは出て行きます。
手が空くとカウンター内で店主がタバコを吸っています。客の目の前です。

どうです?
昭和でしょう?昭和のラーメン屋さんでしょう?
平成の世の中になった現在、こういった昭和のラーメン屋さんはすでに絶滅して、
 今やほとんどその姿を消してしまっていますよね。
しかしこのような昭和のラーメン屋さんが今も営業されている、
 しかも人気店である理由は一つしかありません。
ただただうまいのです。
私は始めて行って以来20年以上、このお店に通っています。
甘めのちょっととろみがあり、アブラ多目のかなり濃厚なスープ。
絶妙の湯で加減で固麺のお手本のような麺、細麺ですが細すぎず、主役感のある麺です。
具は多くないですが、とろとろのチャーシュー、ねぎ、シナチク、
 あくまでもラーメンですので具は多ければいいというものではない、
 ここのラーメンを食べるとそう感じます。
昭和のラーメン屋さんですので健康志向の方が嫌う、
 「魔法の白い粉」も大量投入されているようです。
さらには塩分も強いですのでスープを飲むと喉の渇きがたまらなくなるのですが、
 コクのある奥深いスープに負けて私はいつもスープまで完食してしまいます。

ちなみにこのお店は大手メディアの取材は拒否されています。
なのに客足が途絶えない人気店なのです。
福岡では名物としてとんこつラーメンがダントツに有名です。
福岡県民はホントによくとんこつラーメンを食べます。
なのでどこのラーメンがうまいか、となると千差万別の店名が出てきます。
福岡では他人のそれを否定しようものなら喧嘩になりかねません、
 せっかちで気が短い県民性の上に、思い出や思い入れがあるからです。
そんな福岡でラーメン好きの口から、このお店の名前が挙がることは多いです。
田舎にある、サービスがいいわけでもない、お店がきれいなわけでもない、
 などのビハインドをすべて蹴散らし、味のみでこのお店の名前が挙がるのです。
平成のこの世の中、味以外ではこのお店より優れているお店はたくさんあります。
ですが、このお店なのです。それは珠玉の一杯だからなのです。

どれくらいおいしいか、伝わりましたか?
伝わればよいのですが。

ただしあくまでも昭和なお店です、ご注意ください。
上記のようなマイナス点を許容できない方は行かないほうが無難です。
飲食店に対する価値観は人それぞれですから、
 味以外を重要視される方は不快になるかもしれません。
私もサービスがいいお店のほうがいいとは思いますが、
 このお店に求めているのはあくまでも味なので私は気にしないことにしています。
まあ時代が止まってるなと思うだけです。サービスが少ないだけです。

そういえば10年位前に感じがよい息子さんが店主の怒声を浴びながら、
 厨房でラーメンを作っている姿を目にしました。
店主の跡をいずれ継ぐことになるのでしょう。
コワモテの店主とは違い、好青年といった感じの息子さんです。
彼がおいしいラーメンを作れるようになり店主が引退したあとには、
 この独特の緊張感はなくなり平成のラーメン屋さんになるんだと思いました。
なんだかちょっと寂しいですがそれも時代の流れです。
たしかに私もラーメンくらいは気を抜いて食べたいのでそれは歓迎します。

この間行くと息子さんが一人でラーメンを作っていました。
店主もまだ引退はされていないようですが、一人で任されるようになったみたいです。
しかし息子さんのいでたちが10年前とはまったく違います。
親父さんと同じ髪型(繰り返しますがパンチパーマです)、同じ目つき、同じオーラです。
そして無愛想な顔で「いらっしゃい」。
残念ながら昭和はまだまだ終わらないみたいです。
いつかこのお店に平成の時代が来るのでしょうか?
お孫さんに期待することにします。

2008/11/13 更新

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