「支那そば 流星軒」｜横浜発 驢馬人の美食な日々 : 流星軒

「支那そば　流星軒」（☆☆彡）

　　
　ひときわ輝くラーメン屋さんがあります。
　吉野町というあまり良くない立地でポツリと良いお店が小さな行列を作る。
　干しホタテの旨みは表には出ないが、着実な満足感をお客に与えてくれるそんなお店。
　
住所：横浜市南区白枝町４−９７−２グレイス南太田１Ｆ
電話：０４５−３４１−１２３８
定休：水曜
営業：１１時半～１４時半／１８時～スープ切れ
　
　お店はマンションの１階。こぢんまりとしたお店ですが、看板も明るく黄色地に黒い文字で目立ちます。中は落ち着いたカウンターのみである意味作り手のステージのようです。そうえば、店主は大の矢沢栄吉ファンだそうで。かかっている曲から壁の小物まで統一されています。
　家族経営で奥さんの接客も優しい感じ。
　ラーメンが食べ終わるころに出てくる冷たいジャスミンティーは香り高く美味いことったらない。ラーメンの後に飲むお茶がこんなに美味しいことを教えてくれる店ともいえましょう。（補足：１１年現在はこのジャスミンティーの提供がなくなっています）
　この店に来ると「ラーメンって本当にいい」と感じられます。
　
ワンタン麺　８５０円　＋　味付玉子　１００円

　実はこの組み合わせがこのお店では最強なのです。
　スープはかつお節味が強い和風の美味しいスープ。干し帆立貝のだしも下支えしていて、細切れの鷹の爪がキリッと一本引き締めを行っている感じ。ニンニクのチップも入っています。コクが深くスープだけ飲んでいても満足です。
　麺は四角いストレート麺。やや柔らかめでモッチリ感はないが、ラーメンという料理を食べている気にさせてくれます。
　チャーシューは柔らかく崩れるようで味も良し。万能ネギやメンマもしゃきしゃきしていてすばらしい。
　半熟で糸で切る味付け玉子は黄身がトロリと半熟で玉子のもつポテンシャルを十分感じさせてくれる。ワンタンはやや赤みが残る豚肉に生姜が効いていて、プリッとした海老も入っています。
　
流星ライス　２５０円

　流星ライスは細切れチャーシューとザーサイの御飯。価格も安く、適当な量でラーメンだけでは足りないという人にはお勧めできます。
　

０２年７月３０日の来訪時の記録です。
　
セクシーダック
　横浜ウォーカーの冷やし麺企画で誕生した流星軒の冷やし麺、セクシーダック。
　その後も夏になると登場しているのを見かけます。

　黄色い麺の上に赤いトマトとスモークされた鴨肉のスライス、緑色のアスパラとブロッコリー、白いネギ、そしてまた黄色いレモン、ガラスの皿に美しく盛られています。
　スープは酸味はあまり感じられずカレーというよりもスパイスの風味がキリッと舌を楽しませる極上のタレ。レモンを絞ると酸味が加わりさわやかな印象に変わります。
　麺は通常の麺とは違い、固めで加水率が高い少し透き通った麺。卵も多めに入っているとのことですが、冷しで食べる麺はいくらでも入りそう。
　そして鴨肉。ギュッ！としまった鴨肉はただただ美味いの一言。冷やしにはチャーシューではなくて鴨肉だと本当に思わせる濃厚な旨さと食感でした。
　さらにこの冷しの後に流星麺のスープを飲むと相乗効果が現れました。塩味の引き潮はホタテベースということは知っていましたが、普通の醤油にもかなりの分量でホタテがスープのベースを作っていることが良くわかるようになります。
　まさに至福のひと時。

　こちらはかやくごはん。実はいつの写真かはっきりしません。そのうち整理します。

０４年７月２７日の来訪時の記録です。
　スペシャルメニューの張り紙があってつけ麺が登場していました。
　０５年３月にはメニューにありません。
　
流星つけ麺　８５０円

　流星つけ麺は麺に具を盛った皿とつけダレのどんぶりの構成。
　通常の麺を冷水で閉めた細麺。つけダレは酸味と辛味が程よいさっぱりした味わいで、青いネギと白胡麻がたっぷり表面を覆っています。相変わらずの美味さで、魚もきいていました。
　麺はガラス皿に盛られていて美しい。細切りの味付けメンマはごま油の風味もして抜群に美味しいし、半熟味玉半玉、かまぼこ２切れ、冷たくとも美味しい厚切りチャーシューに刻み海苔と満足です。
　つけダレとあわせて麺は美味しくいただけるし、割りスープも女将さんがころあいを見計らって声をかけてくれて、いつもの美味しさに全部飲み干しました。
　

０５年３月２０日の来訪の記録。
　皆が宇都宮に帰り、家内と二人きりに。
　夜に映画を見にみなとみらいへ。
　夕食は簡単に途中のここで食べることにしました。先日自分は食べたばかりですが、奥さんは久しぶりになります。
　
引き潮　１０００円

　引き潮は醤油が売りのこの店唯一の塩らーめん。最大の特徴は通常のワンタンとは違ってプリッと小気味良い帆立貝柱が具のワンタン。うまく食べるとその貝柱の旨みと胡椒の味付けが絶妙に口を喜ばせます。
　しばらく注文していなかったのですが、塩味なのにやや褐色の色合いのスープ。味わうと魚介の風味が以前よりも強くなっているような。ニンニク油らしき風味もします。
　ネギ使いも絶妙。醤油は緑色の小ねぎなのに塩味は細かな白いネギで風味を大切にしているんですね。
　醤油を一度食べた人はぜひこれを食べてみてください。

０７年１０月６日に久々に訪問。
　本日夜は仕事でずっと残っていた家内や娘を連れてラー博の秋麺を食べに…と思ったら、渋滞が。急遽予定を変更して、この店を久しぶりに訪問。
　夜だからか、ご主人はいらっしゃいませんね。奥様が作るところははじめてみました。
　一人で出来るように会計の場所が変わっているし、食後のジャスミン茶がなくなっていました。また、スープを作るのに、注ぎ口がある銀色のカップを多用するようになっていますね。スープがそれでほかと混ざらずに温められると言うことでしょうか。アイディアですね～。ラーメン界も変わっています。
　
　１８時過ぎでちょうど入れるほどの客の入り。子供のためのカウンターに引っ掛ける椅子がありますが、先客の女の子が使われていました。

　まずサービスで子供のためのものを出してくださいます。娘のために可愛いキャラクターつきのフォークとピンク色の小さなプラスティック椀、そして海苔１枚です。

きのこと帆立の釜揚げつけめん　１０００円

　ぼくの注文はこれ。いつの間にかつけ麺をやるようになっていたのですね。
　大きな陶器の丼にスープに使った麺と穂先メンマ。麺は黄色く平たい太麺。わしわしと食べることができるもので、今までの「流星軒」とは一線を画していますね
　つけダレは塩ベースできのこと帆立貝がたっぷり。帆立の香味油とちょいと入っている鷹の爪のピリッとした辛さがよい。意外に旨味が多い気がします。水菜とネギもたっぷり。麺をつけて食べると確かにちょうど良い。麺の使っているスープを入れると割りスープのようになってスープまでいただける。やや温くなっているのが少々残念ですが。
　
流星麺　８５０円

　昔ながらのこれは家内が注文。細麺です。一番変わったのはカウンター目の前にある七輪で炭火の炙りチャーシューをいれるようになったこと。
　
流星パンチ　８５０円　＋　味玉　１００円　＋　炭火あぶりチャーシュー２枚　１５０円

　味噌味というのが気になって追加注文。
　これが濃厚味噌です。どろりとしたスープはスープと言うよりもタレに等しい。挽肉とニンニクが入っているようです。カレーの風味もして辛味が効いています。麺は流星麺ともつけ麺とも違うやや太い麺。刻んだ水菜に、水にさらして臭みを取ってあるシャキシャキの玉葱スライス、炙りチャーシュー、穂先メンマ、黄味がトロリとした半熟味玉。

０８年３月８日の来訪。
　夕食は帰りがけにみんなで「流星軒」へ。１８時過ぎでしたが、車をＵターンしている間にあらよあらよと行列ができてしまった。外に６人待ちでその後に入るためだいぶ待つ。
　本日は２種類の限定麺がありました。両方とも５食限定の和えそばです。流行なんですね。
　この夜も女将さんだけでした。
　
鴨スモークの和えそばガーリック風味　１０００円

　ガラスの皿に持ち上げるとフワッと湯気の出る太目の平打ち麺。濃い目のガーリック風味のたれにつかっており、これだけで確かに十分美味い。上には鴨スモークの薄切りにサラダに使われる癖のない玉ねぎのスライス、水菜です。つけダレはこの店お得意の帆立出汁でしょうか。ガーリックもたっぷり利いていて美味い！

　これだけではなく、スープも最後に醤油か塩か聞いて出してくださいます。混ぜて食べずともよいらぁ麺のスープですが、混ぜて食べるとまた別な味わいです。
　
ホタテだしの和えそば　８００円　＋　味玉　１００円

　鴨を除けば構成は似ていますが、こちらの方がボリュームもあり、普通のらーめんに近い。上には玉ねぎではなく帆立のほぐし身、水菜、厚切りの炙りチャーシュー、穂先メンマです。こちらの方がベーシックに美味しいかも。

０８年１１月３０日の来訪。
　横浜のハンズにクリスマスツリーを買いに行き、帰りがてら交代でここで食べようという話になる。
　１８時前で先客一人。やはり、寒くなった夜は空いています。
　
釜揚げデミつけ麺　１０００円　＋　チャーシュー　１５０円

　国産小麦１００％のつるつる平打ち麺がたれの入っていないスープにつけられた状態で出てくるのは通常の釜揚げとかわりありません。トッピングのあぶりチャーシューが２枚乗っているのみです。
　違うのはつけダレ。
　トマトを強く感じるデミグラスソースに家庭でピザに乗せるようなとろけるチーズをトッピングした濃厚なつけダレ。マッシュルームも入り、ひき肉もたっぷり。自家製なのかどうかわかりませんが、過去の流星軒のメニューの中では凡庸なつけダレに入るかも。ごろごろとチャーシューの切れ端を入れてくれているのでお得感はあります。
　あわせて食べても今までで最も心躍らない。これはイタリアンを食べ歩きすぎているせいかも知れません。スープ割しても当然味を高めず。

０９年６月２１日の来訪。
　横浜からの帰り際にラーメンを食べて帰ることに。娘のラーメン好きはぼくゆずりか。
　
醤油プレミアム　７５０円

　限定ラーメンとしてありましたので迷わずこれに。
　白いどんぶりに赤い龍の絵が描かれたはじめて見るどんぶりです。（写真はぼくのチャーシュープレミアムのものです。家内が注文したのですが、写真がピンボケでした）
　醤油ダレは生醤油使用かな。醤油の香りがとても強いが角が立たず良い味わいです。
　この強めのスープに合わせるように麺も通常の細麺ではなく、太麺でした。つややかな口当たりにむっちりした噛みごたえで美味しいです。
　具は刻んだ水菜、海苔、穂先メンマに刻んだ白い葱が散らされています。
　
チャーシュープレミアム　１０５０円　＋　味玉　１００円

　ぼくは実はこれです。七輪の炭火で炙ったチャーシューが５枚は乗っています。

１１年６月２５日昼の来訪。

　午後の仕事に間に合うよう１４時前に帰りたかったので帰りはここに決めていました。
　１３時でちょうど３人入れて良かった。
　
SEXYDUCKカモスモークの冷やしラーメン　９５０円

　今年はガラスの器ではなく、丼に。上には美しい鴨ロース。相変わらず旨味が濃く美味い鴨。それに皮を剥いたプチトマト、シャキシャキで甘いサラダ玉葱、茹でたアスパラです。
　スープはさっぱり目で焦がし葱の風味が結構効いていて美味しい。
　麺は平打ちで、胚芽が入る麺。流星軒では初めてですね。
　途中でカレーペーストを入れて食べるよう別添えで出してくれます。山椒のような爽やかなスパイシーさのペーストでした。面白い試みですね。
　
　しばらくぶりに食べましたが、記録をひっくり返してみると、０８年の鴨スモークの和えそばや０２年のセクシーダックなどすべてが詰まっている感じですね♪

１２年７月２９日昼に訪問。
　根岸の横浜プールセンターの後に家へ帰り、シャワーを浴びつつ洗濯。干してから出発です。１４時３０分の回の映画「おおかみこどもの雨と雪」を予約しました。
　昼食は家内が希望したこちら。
　１３時１７分到着で１人あいて入れました。

つけめんSEXYDUCK１０００円
　今年もこれを食べることに。

　麺はつけめんでも細麺。「G麺７」とのコラボなのでこれがそうなのかも。フランス産小麦１００％のしなやかな細麺です。上にはいつもの鴨肉♪　スライスレモン、洋梨のコンポート、茹でたアスパラ、緑の葉野菜、そして、驚きのスイカです。塩気のない冷たい昆布だしに浸かっています。

　つけるのは濃厚カツオジュレのつけダレ。上にはオクラ、白胡麻、トマトのイタリアンカラー。トマトがラーメンに使われるようになって違和感なくなったなぁ。鰹節の香りと旨味がしっかり出たジュレです。最後は麺の昆布だしを混ぜ込んで飲み干せます。
　柚子胡椒がついていますので、途中で味を加えて楽しめます。

１４年７月１４日夜の来訪。
　夜は義弟から夏のSEXYDUCKが始まっていると言うメッセージを貰い、ゴルフ練習前にこちらに。
　先客無しと空いています。

SexyDuckShakin’Tomato　１１００円
　今回は「G麺７」と「ラ・テンダロッサ」とのコラボの夏麺。

　３種のトマトたっぷりカモスモークの冷やしラーメン。
　しなやかで美味しいコシのある細麺は「G麺７」のそれでしょうか。
　ここにホールトマトと挽肉とベーコンを使ったソースをかけています。お汁もあるけど、これは通常のものを冷やして脂を抜いたのかな？　トマトの旨味が加わってやたらと美味いので完飲してしまった。
　切ってある甘いフルーツトマトに、凍らせて皮をむいたシャーベットのようなミニトマトも入っています。
　レモンスライスにスモークしたしっとり系の鴨肉はかわらず美味しい。
　ちなみに、このトマトソース、ぼくには非常に懐かしい味でした。中学生の頃に朝ごはんとして自分で作って食べて出て行っていたピザトーストのソースと同じ味でしたので（笑）

１４年９月８日夜の来訪。
　ゴルフ練習前に一人で伺いました。

逆つけキーマカレー　９５０円

　右に平打ち麺の丼、左につけるための魚介だしです。
　平打ち麺はそれだけですでにカレーの香る煉り込みがされているみたい。
　挽肉中心のカレースープにわずかにつかっています。油そばのように濃いめの味付けの麺として食べて美味しい。
　これをつゆにつけて少し味を薄めて食べるらしいが、そ、その必要はぼくにはないなぁ。
　上には半熟玉子と刻み葱と穂先メンマ、炙ったシャーシュー１枚。