約１０年ぶりのシゲハンで焼豚玉子飯 : 重松飯店

以前、今治に住んでいた事は何度かレビューで書いているのですが、
こちらもその頃に行ったことのあるお店です。
当時はまだ新入社員で、その頃の上司によく夕食をおごってもらったものです。
その頃はまだ車も持っていなかったので、乗せて行ってもらうばかりなので、
道を覚えておらず、今回は行く前によくチェックして行きました。

四国の外から来る場合、
お店のすぐ近くに来るまでは、しまなみ海道を下りてそのままずっと直進で来られるので、
比較的訪問しやすいかもしれません。

お店を正面に見て道路挟んだ左手（南西の位置）に２０数台分くらいの共同の駐車場があります。
店先の看板には６台分と書いてありますが、実際には１０台弱くらいあります。
人気店なので、もしかしたら他の共同利用者からクレームが出たことがあるのかもしれません、
すごく分かりやすくお店の名前が書いてあるので、間違えないように停めましょう。

ちなみに、この駐車場から『山蔵』という会社が見えるのですが、
こちらは醤油などを扱う会社で、焼豚玉子飯のタレも取り扱いがあります。
オンラインショップがありますので、
焼豚玉子飯の味が忘れられないけど、愛媛まで行けないと言う方は買ってみても良いかもしれませんね。
http://www.sanzo.net/index.htm

今回は出張の帰りで、夜の開店直後の１８時くらいに到着。
およそ１０年ぶりの訪問です。
店内にはすでに４組くらいのお客さん。
入り口から左手は、カウンター席のような感じで壁に向かった長いテーブルで、約７席ほど。
お一人様ならこちらが良いでしょう。
正面には４人掛けのテーブル席が３つ、右手には座敷でこちらもテーブルが３つ。
座敷は４人掛けくらいが丁度いいですが、多分６人座れます。

１人なのでとりあえず右側の席へ。
お水はセルフっぽいのですが、気付かずにメニューとにらめっこしていたら持ってきてくれました。
さらににらめっこしていたら、横から声をかけられました。
見ると、会社の先輩が。
実はこの先輩、今は私同様広島勤務なのですが、私が新入社員だったころの直属の上司で、
同じく今治にいてこのお店にも一緒に来たことがありました。
懐かしの場所でまさかの遭遇です。
考えることは同じですね～。
そんなわけで先輩と合流して一緒に食事することに。

結局私は焼豚玉子飯の中盛（並みと大盛の間）。
先輩は焼き飯を選択。
ここでまさかの焼き飯を選ぶ通っぷり。
私なんぞは完全に観光客的な視点に立ってしまっていますが、
先輩は今治市民時代に戻っています。
先輩と一緒に来ていた他のお二人は私と同じ焼豚玉子飯中盛とまんぷくセット。
まんぷくセットは、ラーメン、焼豚玉子飯（ミニ）、焼き飯（ミニ）、サラダで、
これにさらに餃子かから揚げがあったようななかったような…。
そんな恐るべしボリュームで、完全に１０代向け、もしくはガテン系の方向けの仕様です。

私が注文した焼豚玉子飯中盛は、上に書いた通り並盛と大盛の間のボリュームで、卵を３個使用しています。
加えてスープが付いてきます。
中華系の鶏ガラスープだと思うのですが、具はほとんど無く何の変哲もないのですが、
意外にも優しい味付けで、何気に美味しい。

焼豚玉子飯は脂身の混ざっている肉とあまり脂身の無い肉が混ざっているのですが、
バラ肉とモモ肉の２種類を使用しているとのこと。
卵は、強めの火が通してあり、外側はややカリッとした部分もあるのですが、
上の方はトロトロプルルン。
今治ではどの多くのお店で当たり前ですが、意外と県外ではこの仕上がりはお目にかかりません。
甘辛のタレは思っていたより甘め。
ごはんに甘いタレをかけると、初めは良くてもだんだんしんどくなってきそうなのですが、
ただ甘辛いだけでなく、コクと言いますか、きちんと深みがあって最後まで美味しく食べられます。
さすが人気店だけのことはあります。
それでも甘く感じるかもしれませんが、一緒についてくるスープを間に挟めばほどよく塩味を補ってくれます。

改めて私がいう事ではありませんが、こちらは焼豚玉子飯で有名なお店です。
バリィさんを店内に飾ったり、焼豚玉子飯をアピールしたＰＯＰや食べ方指南書を設置しています。
しかしながら、実は焼豚玉子飯普及委員に加盟していません。

今回は平日の夜という事もあり、お客さんはおそらくほぼ今治市民。
今治市民は意外にも焼豚玉子飯を注文せずに、普通の中華メニューを注文します。
私も今治に住んでいる頃は、焼豚玉子飯をそれほど強く意識していませんでしたし、
先輩に至っては今回も焼き飯を頼むくらいです。

焼豚玉子飯の普及、ひいては今治の活性化に協力する姿勢ではあるものの、
（長蛇の列を作ってしまったりしないよう）普段から来てくれる地元のお客さんも大事にしたいのかもしれませんね。

と、勝手な憶測を立ててみる。