日赤病院近くの伝統的な居酒屋。狭いが、まさに隠れ家。 : 酔磨銭（すいません）

良心的。こんな値段で本当にスイマセンです。ちょい飲みの居酒屋の原点を見るような思いです。

【立地】
日赤病院のパーキングからマンションを挟んですぐ東の居酒屋。
付近には夜の飲食店はすくなく、またこの店の看板が出ているのですぐにわかる。

【造り、雰囲気】
看板もそうだが、店の造りはレトロ。昭和の居酒屋風、というのか。決して昭和風を気取っているわけでなく、本当に昭和的。
カウンターが数席、小上がりというか座敷が2テーブル。テーブルといってもそんなに洒落た重々しいものではなく、ちゃぶ台に近いものと見た。ともかく、詰めれば5人ほど座れる座卓が二つ。あと、奥にも個室になる座敷があるようだが、この日は利用していなかったようだ。居酒屋としても狭い方の部類に属する。

【料理】
メニューは至って大衆的な居酒屋メニュー。焼き物、揚げ物、煮物などいろいろ。

突き出しはない。
初めてなので、適当に注文したが典型的な居酒屋物になった。

冷奴。早くできるのはこれ。豆腐一丁丸ままだと思われる。上に乗せる削り節は細かい節もの。

厚焼き玉子は最近多いふわとろ系ではなく、伝統的な卵焼き。よく焼けていました。

牛筋煮込みは、つゆたっプリではなく、やや乾き気味。一つひとつの身は大きい。

隣のお客さんが頼んだ湯葉刺しも美味しそうだった。

特筆すべきは、魚介類の品ぞろえで、目玉を見開くような珍品ではないが、丁寧に下ごしらえされたものが、寿司ネタ
ケースのような冷蔵ケースにおかれている。そちらも美味しそう。

特筆すべきのその2は焼酎。
高いプレミアム焼酎がゴロゴロしているわけでないが、一升瓶が林立。ロックで頼むと、その量が半端ではない。
隣りのお客さんが頼んで、氷入りのグラス、これが大きめ、をもってきてカウンター上の一升瓶からやおら、なみなみとついているのには正直びっくりした。
値段はそれぞれの一升瓶に手書きの札が付いているが900円まで。

【応対・サービス】
主人とその奥さんの二人で切り盛りしている。
孫ができると嬉しそうに話す表情がほほえましい。
おかみさんのあははという声が印象的。明るい方だ。一時、体調を崩されていたとのことだが。

【客層】
病院と大学が近いのでその関係の方々が多いようです。
小上がりで飲んでいたのは、学生さんたちのようであった。

【コスパ】
申し訳ないくらいですね。決して気取らないけれど、極めて良心的なお店です。いつまでも続いてほしい店ですね。