決して気取らないけど、中身はお洒落？ : 美味しいパンの店 Yamaguchi

個人的な山口県のパン屋さんBest３をレビューしてますが、その中で現在のところのNo. 1 『美味しいパンの店 Yamaguchi』さんです。

ちなみに『〜Yamaguchi』って山口という名字なんでしょうけど、不思議と山口県に山口さんは少なく、多いのは佐賀〜長崎県で、有名な『李香蘭』こと『山口淑子』さんも佐賀県のご出身だそうです（って、出す有名人の例えが古すぎる？）

場所はＪＲ山陽本線田布施駅の近く、徒歩でも４〜５分程度だと思います。

車だと初代総理大臣伊藤博文公記念館がある光市束荷地区から続く63号線の坂を下って左折する祇園交差点を逆に右折すると左手にあります。

平生町方面から23号線を川沿いに北上してきた場合は並走する隣の市道ですから、お気をつけください。

専用駐車場はお店の横にあり、写真のように10台近く駐められますが、若干斜めったラインが敷かれてますので、予め考えてから入庫しましょう。

数年振りに伺ったものの、まるで新しくなっててビックリ！ 以前は街のパン屋さんっぽかったんですけど、ガラス張りのイートインなど新設されてて、誠に失礼ながら片田舎にはそぐわない雰囲気が正直します。

とはいえ、中で食べられてるのは同地のお婆ちゃんたちだったり、たいへん失礼ながら特に気張らずとも最低限の化け方しかしてない買い物途中に立ち寄られた主婦といった程度ですから、表参道や代官山、いや、東京と云わずとも浄水通り辺りとは雲泥の差がありますので、気合いを入れなくても問題ないでしょう。

同店のある田布施町、小さな町の割にバウバウの『松村邦洋』さん、福岡県の地タレ『えもとりえ』さん、そして何といっても『岸信介』『佐藤栄作』兄弟の前総理を輩出してます。

その他、新興宗教が２つも興ってて、あまりの史実に現在で云うフェイク・ニュースも囁かれ、ほとほと困ってるそうです。

まあ、行かずして想像を膨らますのは勝手ですが、実際はまあ、大したことない田舎町ですよ（って、それも町民の方々に失礼なんちゃうん？）

ワタシが思うだけなのかもしれませんが、そんな史実より、小さな田舎町の割に、数少ないながら美味しいお店が多く、うどんに限定してもかなり前にレビューした『克 本店』さん『和遊』さん共に中々ですし（って、いま読み返すに、もっと高い評価でも良かったほどです）、他にも結構グルメな良店がポツポツあります。

同町が繋がる隣となると平生町を除けば主に光市と柳井市ですが、どちらかというと後者の方が山など目立つ境がないんで繋がってる感が強いものの、町の田布施の方が市の柳井より、こと飲食店にしたら少数精鋭な感じがするほどです。

パン屋さんにしろ、同店の近くに老舗『レザンジュ』さんがあり、こちらも中々な良店ですので、そうした２店があるだけでも小さな田舎町としたら、かなり稀だと個人的には思います。

そんな『〜Yamaguchi』さんで今回、購入したのは以下の３点です。

① パルミエ 180円
パルミエとはフランス語で南国植物でお馴染みの椰子のことらしく、作り方云々はよく分からないんで割愛しますが、デニッシュみたいなパリパリした食感で、そこにアーモンドも加わり、お菓子のような香ばしさです。

② ミルクフランス 140円
この辺り特有の呼び名だなあと常日頃から思ってて今回を機に検索したら、やはり広島市の『タカキベーカリー』さんを基とするようで、中に甘い練乳っぽいミルククリームを挟んだ昔からあるタイプながら、さすがに同店のはパン生地がハード系な本格派、噛む度に甘い汁と混じり合います。

③ アーモンドチョコペストリー 160円
ペストリーというのもデニッシュとかタルトと何が違うのか詳しく説明できませんが、中のチョコもビターな感じが若干あり、飽きのこない甘さながら満足できる菓子パンっぽさもあります。

同店の良いところは、ハード系っぽくありながらも前述したおばあちゃんがイートインされるような食べやすさがある生地が多く、お値段もお手頃な、いわゆる庶民的な現代ぽさがあることでしょうか。

決して気取らないけど、中身はお洒落みたいな感じで、だからこそ田布施町という山口県周防の片田舎で長いこと愛されているんでしょう。


● 個人的 食べログ 評価点・・・4.4

※ 2019年10月以前、増税前の価格です