鶏そば すけ兵衛 : 鶏そば すけ兵衛

翌朝。
今日はもう撤収して帰るだけなのだが、当然(？)帰り道でも一杯(酒ではないよ)やって行くつもりなので、例の如くグーグルマップで探してみる。

宇部市内の方が店舗が多いのでそちらを見てみるが、今一つピンと来るお店が無いので、どうかなぁ？とスクロールを続けていると、おっ？鶏そば？・・・とその文字に一瞬釘付けになるものの、まあそんなに珍しいものでも無いのでスルーして更にスクロールしたら・・・・えっ？
何？
スクロールを戻して2度見。(^^
見間違いかと目を凝らして見てみると、そこには「鶏そば すけ兵衛」の文字。
間違い無い、そこには「すけ兵衛」の文字が有った。(^^;

えぇぇ！へへへへ？(笑

と、心の中で笑いながらもう1度見直してみるが、やはり「すけ兵衛」で間違いない。(^^;
これは、誰でも心の中で「助平」読み換えてしまうだろうに、どう言うつもりでこんな店名にしたのだろうか？と思う。
それなりに深い意味が有るのか、それとも単なるウケ狙いなのか・・？
いずれにしても、一発でそのお店の事が気になってしまった。(^^;
鶏そばなので、そう大きなハズレは無いだろうし、仮にハズレだとしてもそれはそれで個人的にはオイシイので、そこに決定。(^^

とは言え、開店時間まではかなり時間が有るので、近辺のキャンプ場の下見をしながら時間調整。
３箇所見て回った所で、頃合い良しと行ってみた。

場所は、JR宇部線の「宇部新川駅」の直ぐ近くの踏切の横。(^^
駐車場は無さそうなので、車はお店の斜め前のコインパーキングへ。

外観は、白い壁の平家だけど、後に2階建ての民家の屋根が見えるので、住居兼用になっているのかな？
今ストリートビューで見てみると、見る位置によっては「貸店舗(住居付き)」の張り紙が見えるので、居抜きで入られた様子。
ちなみに、以前の店舗はカラオケスナックだったみたいで、確かに作りはそんな感じがする。
看板は入り口の上に小さな物が掛かってるくらいだが、その代わり「中華そば」と書かれた大きな暖簾が掛かっている。

どうかな？と店内へ。
入った正面に券売機。
右が厨房で、2人掛けテーブルと4人掛けテーブルが２つづつ、6人掛けテーブルが１つ。

さて、券売機を前にして・・えっ⁉︎
ボタンがデカっ！
通常の10倍ぐらいのデカさで、こんなデカいボタンは初めて見た。(^^;
基本メニューと言う事なのだろうけど、ここまでデカくしなくても・・。(笑
それに、その下の「ご飯食べ放題」・「生卵食べ放題」が150円て・・・！
替え玉と同じ値段なら、絶対そっちを選択するだろうと思うけど。(^^
ラーメンとご飯食べ放題と生卵食べ放題を選択すれば、1000円で腹一杯になれる。(^^
ご飯2杯、卵2〜3個で十分元が取れるなぁ。(^^

と、思ったけどここは無理をせず、鶏醤油ラーメン700円のみをポチッ。
暖簾は中華そばになっていたけど、券売機はラーメン表示だった。(^^;
ま、良いけど。(^^
お店は、60代くらいの男性2人(1人はマスク姿だったので良くは判らない)と40代くらいの女性で営業。
先客は無かったので4人掛けテーブルに着席。

出来上がるまで店内を見回していたら、おやっ？これは・・・？
左側の壁一杯に貼られた壁紙の写真に見覚えが・・・。
これって、横浜のラーメン博物館の内部の写真やん。(^^
5年ぐらい前に行ったけど、印象に残っていたので直ぐに気づいた。
ま、ラーメン店なのでこう言ったのが有っても別に不思議では無いのだけど、中々シャレの解る店主なのかな、と思う。(^^
へぇ、懐かしいなぁ、と思いつつ眺めていたら・・・・。

えっ？

えぇぇっ⁉︎

何と！

右端の方にここのお店「中華そば すけ兵衛」の文字が有った‼︎
えっ！ラー博に出店の経験が有るのだろうか・・・⁉︎
以前行った時にはそれらしき名前が有った様な記憶は無いのだが・・。

えぇ・・？と頭の上で？の文字がぐるぐる回っていたら、鶏醤油ラーメンの到着。(^^;
女性の方が持って来られた。
そこですかさず聞いてみる。(^^
すると、えっ？と言った表情で困惑。
どうやら知らなかったらしく、聞いて見ますね、と。
すると、店主らしき男性から、あぁ、あれはそこだけ名前を書き換えているんですよ、と。
あ、なる程ね。(^^;
それにしても良く出来ている。(^^
確認してもらわなかったら信じてしまう所だった。(^^;

さて、ラー・・・中華そばは。
どんぶりは、昔からのラーメンどんぶり。
具は、チャーシュー・ネギ(白い部分の千切りと緑の部分の輪切り)・メンマ・板海苔・背脂。
スープは、濃い目な茶色だけど濁りなどは無く、少し透明感を残した物。
一口啜ってみると、角の無いスッキリとした口当たりの醤油味がまず広がり、ワンテンポ遅れて軽めの出汁がふんわりと現れ、最後に鶏かと思われるほんのりとした甘みが薄く全体に広がりゆっくりと消えて行く。
少し濃いと言うか辛そうに見えるけど、見た目に反して柔らかく円やか。
もう少し出汁と鶏が効くと、より印象が深くなりそうな気がする。
麺は、細麺の縮れ麺。
券売機での購入時にストレート麺と縮れ麺の選択が出来るのだけど、迷わず縮れ麺を選択。(^^
でも、麺を引っ張り出してびっくり。
チリッチリの麺。(^^
ここまでチリチリとは思わなかった。
麺の色合いと縮れ具合を見て、思わずチキンラーメンを連想してしまったくらい。(^^;
口当たりは"つ"ぐらいなのだけど、口に含んだ時のチリチリ感が気持ち良い。(^^
表面の圧が中心に向かって少し上がるぐらいの歯応えで、ムッと切れる。
流石にスープは良く絡むので、多めなスープを持ち上げて来るけど、これくらい有った方がスープと麺の味が活きるかと思う。
チャーシューは、大きさ普通・厚さも普通。
周りに割りと焦げが残っていて、香り・食感ともイマイチだったけど、肉自体の味は良く出ていた。
でも、このスープだったらもう少しパサっとしたチャーシューでも良かったかな。
メンマは、初めにごま油の香りが来るが、それを過ぎると軽い中華味で、歯ごたえはクシュ。
背脂はどうかなぁ？
個人的にはまあ有っても良いかなぐらい。

全体にスタンダードな中華そば、と言った印象で、おっ！と目を見張る様な旨さまでは無いけど、普通に旨い中華そば。
食材に拘りが有りそうだけど、思ったよりも価格を抑えられているのは好印象。
宇部と言うと豚骨のイメージが強いのだけど、こう言ったラーメンも有るのだなぁ、と思った。
立地や駐車場の事を考えると商売的にはどうかなぁ？と思うけど、後客さんも結構続いていたので、地元の人にはしっかりと認知されているのだろう。

次は絶対食べ放題に挑戦？しようと思いつつお店を後に。
車に乗って、お店を見ていたら・・・あっ‼︎店名の由来を聞き忘れた！(^^;