門司下関旅行②ふく料理と関門海峡！ : 平家茶屋

　今回の旅行は、メインが下関のふぐ料理。ふぐは何回か食べたことあるが、下関のふくは初めてだし、特にちゃんとしたコース料理では初めてだと思う。今回は1ヶ月前に13時に予約していた。
　雨は上がったが生憎の曇り空で海沿いだから凄く寒い。でも腹ごなしのため唐戸から徒歩。13時前に到着。入口を見ると、今日は予約で一杯と入口に書かれていたので予約は必須か？
　店内料亭みたいでおひとり様で入る店ではない感じだが、個室に案内される。巌流島の部屋だ。他の部屋を見たが1/3も埋まってない感じだ。個室は売りの関門海峡オーシャンビューが側面いっぱいに見れて、気分は上々。ふく御前5500円+ひれ酒890円をチョイス。コレは一番安いふのコース。あとひれ酒は付けないとね。
　すぐ御前一式出てくる。ひれ酒に火を付けてもらったが、撮る前に消えてしまったorz御前はふくサラダに小さいふく刺身、そして小鉢3品、メイン料理としてふくちり鍋だ。メインはふくシューマイも選べるが、やっぱふくちりだろう。
　まずはひれ酒から。香りが凄いな。そして香ばしい。今日は寒いし海沿いは風も強い。熱燗は身に染みる。最初はふくサラダ。ふくの細切りがレタスとオニオンのサラダに入っている。ふくの細切りは昔食べた事あったが、味はよく分からんなあ。コリコリ食感は確かに良いのだが。
　追ってふくの唐揚げも到着。揚げたてなので、こっちから食べるか。ちなみにふくの唐揚げは初めて。衣は固くボロボロ落ちる。ふくの身も結構固めだな。でも味わいは中々。食感確かに鶏肉に近いが、ふくの方が上品で後引く美味さと言おうか？小骨があるのが難だが、だからこそ美味いのか。味わいは気に入った。
　次はふくの刺身か。俺的にはこっちがメインかも。刺身をネギにまき、薬味を入れたポン酢で頂くらしい。食べてみる。、、、こういう感じか。ふくの刺身は食べたことある様な気もするが、記憶にはない。確かに弾力は凄い。でも淡白で味はよくわからん。ふくの刺身は一片が小さく、ポン酢で食べると、ポン酢の味わいが強すぎる様に思う。でもまあ食べる機会はそうそうないから味わって食べよう。
　ふくちり鍋も煮立ってしまうから早めに食べなくちゃ。こっちも紅葉おろしにネギ、ポン酢で食べる様だ。ふくってプク〜って丸いイメージがあるが、結構骨が多い魚なんだな。肉片は基本アラで食べにくい。あとやはりポン酢ドボンすると、ふくの味わい死ぬのでちょい付ける位が良いか。あとふくって食感ゴムだな。味わいは美味いので、嫌な感じはないが、魚食べてる感じがしない。かと言って鶏肉とも違う。あと歯の隙間に入り易い。やはり食べてみないと分からないな、ふくは。
　茶碗蒸しも出てくる。出汁が効いて美味いが、鶏肉の代わりにふくが入っている訳ではない様だ。小鉢三品は、お浸し、豆腐、煮凝りなど小舟盛か。ここはやはり日本料理としてレベルが高いのが、どの鉢も非常に美味しかった。これツマミに酒進むな。普通に見えるお浸しやオクラも美味しい。かまぼこを玉子で巻いたヤツとか、豆腐も魚のすり身が入っていて味わい良し。
　最後にふく寿司3個、赤だしの味噌汁、そしてデザートに抹茶クリームロールが出て〆。味噌汁は最後に出てくるのか。ふく寿司にはポン酢おろしが載っていてそのまま食べる。ふくは凄い薄いな。ふく寿司は、、、まずシャリがヤケに美味い。特別な米なのだろうか？あと俺が酸っぱいの苦手だからかも知れないが、ポン酢の酸味が強い気がした。ふくは風味がない訳ではないが、他が強くて少し埋もれてるかな。赤だしの味噌汁は予想していた臭みがある味噌ではなく、アオサ入りの上品なヤツ。抹茶ロールに付いてるオレンジはマンゴーか。クリームとも合わせて三位一体で美味しい。
　〆て6390円。クレカでお支払い。下関のふくコースは初めて食べるが、貴重な体験だ。正直美味いかと言われると難しい。唐揚げやフグチリなど火を通したヤツは、風味が分かりやすくなり美味さが何となく分かるが、刺身だと淡白過ぎて俺のレベルでは理解出来ませんでした。
　一番安いふくのコースであったが、メインのふくの味が分からないので、俺には安いコースでも色々出てくるし、十分だと思いました。満足感を得たいなら、ふくよりアンコウやイカ、クジラの方が良いかも。
　値段は高いが、ここはロケーション抜群で、それだけでも来た価値はある。関門橋を行き来する小さな車、そして穏やかにたたえる海。それを眺めるだけで満足できる。ここは会食向けの場所だが、おひとり様でも一室与えられるので、それだけでもリッチな気分になれる。これが晴天ならなおハッピーだろうに。お金があるならおすすめです。