◆再訪◆ 牛骨スープは冷たい中華で花開く！　　　 : 皿谷食堂

　琴平荘からの帰路、村上回りか往路をＵターンするか数秒迷いましたが、
気づけば車は月山を越え寒河江の街へ。

　「ひふみ」へ向かうも、あの広大な駐車場が満車なので諦め、本能の赴くままこちらへ。
まあしかしこちらもほぼ満席なのでありますが・・。

　辛うじて空いた席に滑り込みます。オーダーは・・と正面壁面に掲示された短冊を見れば
「ウチ、蕎麦屋ですから・・（笑）」と有りますので「ざるそば」を頂いてみましょうかね。
　家内はと見れば目敏く限定のホワイトボードを発見して「鴨中華」をオーダーしています。

　暫くすると「蕎麦が殆ど売り切れで中華麺との相盛りならできますが・・」と確認されたので
それもまた良かろうとＯＫ。
　間も無く綺麗に２種盛りされたザルが到着であります。

　まずは汁を・・。甘味が先に来ますね。米沢系の軽い甘味とは違って重めの甘味。
まあ、でもこれは一味を入れる前提の甘さですから計算内。
　これならマイブームの「蕎麦に辣油」作戦にも耐えそうな味であります。

　そして麺。中華麺は流石の喉越し。やはりここの麺は氷で絞めると輝きを増します。
が、しかし、蕎麦屋ですから・・との誘いに誘われて頂いた肝心の蕎麦は残念な結果に。

　画像でもお解りかと思いますが、最後の残りですから乾燥しちゃったんでしょうね。
割り粉入りなのに喉越しはザラつくし、食感もゴチゴチ。更には短いのも多いと惨憺たる
有様であります。

　まあ、でも、今回は特殊な事情ですから特に☆は動かさないでおきますが、もしかすると
最後の蕎麦は提供を思いとどまられる方が良いのかもしれませんね。

「鴨中華」　これは家内がホワイトボードに書かれていた「蕎麦屋にしかできない味」と言う
謳い文句に惹かれてオーダーした品。

　まずはスープ・・・！？！？。なんじゃこれ？。日本蕎麦の汁と中華そばのスープが
合わさったような印象です。
　確かにこれは蕎麦汁を持っている蕎麦屋にしかできない技ではありましょうが、
正直なところ中途半端な印象は否めません。
　肝心の鴨は鴨肉が載っている訳ではなく、「つくね」的なお団子でこれにもガッカリ。

　まあ、でもこれも変化球ですからね。笑って目を瞑りましょうか。

で、なぜそこまでこちらに肩入れするかって？。

　それは勿論、こちらの冷たい中華の味が全てを補ってもお釣りが来る程の感動を
もたらしてくれることを知っているからであります。

やっぱりここは「中華そば」ですね（笑）。

ごちそうさまでした。（２０１６．０３．１６）
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　大分暑くなってきた今日この頃、今年も山形の冷たい中華が恋しくなってきます。

　蛙の親分さまのレビューでメニューを拝見すると、こちらにもしっかり冷たい中華が
有るじゃぁありませんか！。
　これは牛骨版冷たい中華のお味を確かめに行くしか有りませんね。

　で、気が付けば例によって開店３０分前に駐車場に着いちゃいました。
その気になれば寒河江は近い！。
　しかし、開け放たれた窓越しに店内で賄い真っ最中なお店のメンバーと目が合って
しまいます。（ごめんね～ゆっくり食べてね～）と心のなかで叫びながら待っていると、
開店１０分前に暖簾が・・・？。
　で、開け放たれた窓から頭を突っ込んで、大きい方のおばちゃまに
「気もませてごめんね～」、と声を掛ければ
「湯湧いたらすぐ茹でるから中で待っててね（笑）」と優しいお言葉に甘えて店内へ。

　入ってみると広いです。そして合理的なレイアウト。メニューはレジの上の掲示のみ
なので、初めての方はレジまで見に行って下さい。
　改めてメニューを眺めながら写真撮影の承諾を頂きます。
って、お願いするものは決まってるんですが（笑）。

「中華そば」　→　予定通り懐が深いベースです。
そして蛙の親分さんが言われるように、栄屋分店さん的に、こちらもクセを感じない
仕上がりですね。
　あちらにも伺ってからまだ２カ月少々なので、感動的なあの味は忘れていません。

　しかし、牛チャーシューはこちらの方が柔らかくて私好み。麺も強力粉らしい
食感を感じるこちらの方が好きです。
　このスープは食べ続けても飽きないので私も薬味は不要でした。

「冷たい中華」　→　来ました！。山形の夏はこれ！。
さて、牛ちゃんの冷やしは如何に！。

　先ず驚かされるのはスープ。軽い口当たり、そして先ず甘味を感じますが
奥行きの深さは温かい時と同様です！！。
　温かい中華はどっしりと落ち着いた雰囲気ですが、こちらは全く別のスープの様に
華やかささえ覗かせます。

　チャーシューは冷たくても全く固くはなっていないし、かえってこちらの方が
味が染みていて噛み締めると出てくるスープがたまりない美味さ！。
　麺は冷たい肉蕎麦の様に噛み締めて頂く食感。素晴らしい！。

　こちらのお店に来られ際はぜひ「中華」と「冷たい中華」の食べ比べをお勧
めします。牛は凄い！。

　帰り際にレジで若い方のおばちゃんに「冷たい方は牛でも違うスープですよね？」
と聞けば「いえいえ（笑）、温かいスープを冷やしただけであの味になるんですよ（笑）。
別物でしょ？」。と教えられました。こりゃ、驚異的です。

　しかし、実はこちらのお店の一押しは「鶏そば」らしいです。いやいや色々な技を持った
大変奥深いお店ですね。

ごちそうさまでした。

　待っているときにこちらの駐車場の収容台数を数えてみましたが２６台分有りました。
しかし、スタッフの方の分がありますので実質２０台でしょうね、
と思っていたら、何とお店のパンフには２０台との記載。

　こういう所でご店主の実直な気質が伝わって来ます。いい店です！
でも冬は・・・３分の１位は雪山になっちゃうんだろうな・・・