ここを超えるもつ焼き屋、教えてほしい : もつ焼き 丸松

東中野には個人店の焼鳥屋がない。
もつ焼き屋は4,5軒あるのに。

モツではなく、鳥が食べたいんやって時、あるじゃないですか。

でも、ここのせせり、鳥ニンニクは美味しいんだよな。

今日は糠がかなり良かった。
いつもの濁りによくあった。

年末に行こうと思っていたら、他の用事が重なり、行けなかった近くて遠い丸松。
年が明け、「行きたい熱」が最高沸点に達したので行ってきた。

２人以上で行くとすんなり入るのが難しいが、１人だとぐっと入れる確率が高まる。
今日も1人で行ったら、一番奥の席が１席だけ空いていた。
ラッキー。

いつもなら大瓶を頼んで手酌でチビチビやるのだが、気分的に焼酎ボール。
つまみは定番的にマカサラ、カレー春雨。
焼きモノはかしら×１、ハラミ×２，ちれ×１、シロ×１といった感じ。
自分的にこれはもう鉄板である。
ここにブラべたっぷりスパイシーな軟骨入り豚つくねを足すかどうか。

とにかく、はらみは絶対に２本。そして、チレがお勧め。
他のもつ焼き屋で何度もチレを食べたことがあるが、全く美味しいよ思った事がない。
しかし、ここで食べて初めて旨いと思った部位である。

最後は自家製の糠漬けに、日本酒で〆。
今日の酒は山形の出羽桜。つや姫使用とあった。つや姫といえば、食べて美味しいブランド米だよね。
米と糠詰め、相性抜群。

何度来ても旨い。

前日、あまりにも疲れたので目覚ましをかけずに惰眠を貪り、ゆっくりと起床。
シャワーを浴びて、外に出たのは15時前。

「近所なのに行ってない人気店」シリーズ、筆頭の「くりから」へ向かった。
向かったと言っても、徒歩2分だけど。

あえなく、満席で断念。
それならばとだめもとで、15時オーペンの「丸松」に向かったら、カウンター席が2つ空いているじゃないの。
ラッキー。
すかさず、焼台前の席に滑り込んだ。
この「どうせ満席だろうけど、だめもとで丸松を覗いてみる」行為を個人的に「丸松チャレンジ」と言っており、今日はチャレンジ成功というわけだ。

まずは大瓶を頼み、早く出そうなつまみを多めに頼みつつ、串ものを注文。

・胡瓜と茗荷の和え物：さっぱり美味しい。本日の一食目。
・ミミガー薄きりの和え物：薄くスライスしたミミガーときゅうり、ねぎの和え物。レモン汁をかけて、さっぱり。耳フェチには嬉しい1品。
・ポテマカ：ご存じ、ポテサラとマカサラのあいもり。秋元屋系譜の店でとりあえず、これを頼む人は多いはず。
・シロ：もつ焼きで必ず頼むやつ。薄い白モツは外がカリッと少し焦げており、香ばしい、ゴムのような食感はなく、柔らかくて美味しい。臭みゼロ。
・ハラミ：大体、2本頼む。1本は醤油タレベースで、わさびを添えて、2本目は味噌だれと言わずとも、味の強弱をつけるあたり、流石としか言えない。ここのハラミ最高。
・つくね：ブラックペッパーがごりごりに効いた、軟骨入り。絶対頼むやつ。
・鶏ニンニク：最近、お気に入りの串もの。モモ肉とニンニクの粒が交互に刺さっている。

途中で、すごくスタイルのいい、ジャージをかっこよく着こなした若い女性がソロで隣に座った。
大瓶を頼み、煮込みなどを頼んだ。

何かのきっかけがあれば、声をかけたい衝動に駆られていたが、鶏ニンニクをたべたばかりだったので、やめておいた。

おとなしく日本酒を頼み、糠漬けで〆た。
ここの自家製の抜け漬けがまた、美味しいんだな。今日は乳酸菌発酵がきちんとされて、過去一番旨かった。

ここを基準にしちゃうと、その辺のもつ焼き屋はどうしてもよく見えてこない。

駅のホームを挟んで反対側にできた、新店に魔が差していってみたら、全然美味しくなくて、早々に退店し、口直しとばかりにこちらに。
1つだけ空いていたカウンター席に滑り込めた。ラッキー。

レモンサワーをオーダー。

正式名称は忘れたが、肉大根だったか、煮込み大根だったか。
人気メニューの１つ。味が沁み沁みの大根の上に、崩れたモツ肉がタップリon。
旨い。

そして、先ほどの店では満足できなかった、ハラミをオーダー。見た目からして違うし、味も雲泥の差。
同じハラミでこうも違うかというレベルだ。
最初から浮気しなければよかった。心から反省した。
女性関係はアレとして、東中野のもつ焼き屋は「丸松、時々、てるてる」で決定。

実は鶏メニューもあるんだよね。
「鶏ニンニク」を頼んだけど、勿論、うまい。また、次回も頼もう。
前回、頼んで売り切れだった、糠漬け。お店ができた時から、かき混ぜている自家製の糠だそうで、思わず、日本酒を追加。

隣で盛り上がっていた、主婦2人とお話したりして、そういった点でもここは改めて、酒場としての魅力がある店と再認識。

東中野に越してきた時、正に禁酒法真っ只中で色々気になる店は沢山あるのに休業の所が多く、「町の本当の魅力を知れていないのでは」という寂しい気持ちだった。

家の真裏に焼きとんの名店、「てるてる」があって、当時は黒ホッピーの焼酎なしをすすりながら、宣言が明けたら、週１は通って、顔を覚えてもらって、「いつものでいい？」とかそういうやり取りを期待していたが、いざ、明けてみると予想以上に大人気店でワイワイガヤガヤ。
仕事帰りに１人で寄るにはちょっと違うような気がして、結局、あまり行ってない。

再び、というか、三度なのか四度なのか、もうちょっとよくわからないマンボーが発令されるかという昨日、仕事帰りにちらっと見てみれば、お店はガラガラ。
日本人の真面目さを垣間見た。

「これは」と思い、勝るとも劣らない程の人気店、「丸松」に行ってれば、並びもなければ、空席すらあるという通常ではあり得ない状況だった。
すっと入って、美味しい焼きとんにありつける事を望む自分もいれば、好きな店が空いてしまっている事を悲しむ自分もいて、複雑な気持ち。

ただ、こっち側の感情はどうでもよくて、お店はいつも通り、美味しい焼きとんとカレー春雨を用意して出迎えてくれた。

今週、一回、間借りをやめようと思ったけど、「行こうと思ってた」という声をきいて、やっぱりやる事にした。

外食でもらった元気を外食で返す。

食べる事は生きる事。

会社帰りに丸松チャレンジ。
外に２人組が待っていたけど、1席空いていたので先に通された。
これがソロ飲みの強み。

前回と同じく焼台のすぐ隣の灰被り席。雨が降って気温が低かったので焼台から伝わる熱で体が温まる。
白ホッピーセットをオーダー。

手書きのお勧めメニューをチェックすると、先週、店主が試作していた「カレー春雨」がデビューいているではないか。
「秋元系」ではお馴染みのマカサラとカレー春雨、それと串を数種類。
マカサラはペンネではなく、フジッリ。胡麻ドレに酢を足してあり、コクもありつつ、さっぱりしていていい箸休め。
カレー春雨は唐辛子粉、パクチーが乗っている。このカレーは多分、S&Bの赤缶かな。
時々溶けた肉片にあたるのが嬉しい。このカレーにぶよぶよの春雨がよく絡んでいいつまみだ。個人的は花椒を振りかけたら、中華カレーになり、より美味しくなると思う。
これは今度個人的に持ち込んでやってみよう。

軟骨、ハラミ、しろ、がつなどを食べた。

改めて思ったけど、焼き加減もそうだし、みそだれ、塩、タレ、巧みに使い分けてベストなものを出してくれる。
もつ焼きは結構な数食べてるけど、ベスト３に入る。

そして、食べ物が旨いだけじゃなくて、酒場としての雰囲気もいい。
自然と常連さんと仲良くなる雰囲気がある。
今日は隣合った人と意気投合。一緒に店を出て、彼の行きつけの飲み屋に同行。
そこは看板もなくて、「こんなとこに店があったのか」という穴場な店で、これまたいいお店だった。
更に東中野のおばんざい屋さんをやる女将さんとも知り合い、3軒目はその人とその人の行きつけへ。
そこは前から行きたかった和食屋だったのでこれ幸い。

人と人と繋がって輪が広がるっていく実感。
自分も間借りをやっていると、カウンターの向こうでお客さん同士が仲良くなっているのを見ると嬉しいもんね。

そんなわけで、着実に東中野民になり始めている実感。

スーパーで見切りの総菜1つと、安い赤ワインのボトルを購入し、晩酌しようとしていたら、
友人より連絡があり、「東中野で飲まないか」と誘われる。

しかも、東中野に越す前から行きたかった「丸松」となれば、行くに決まっている。

21時ラストオーダーだが、友人が常連という事で入れてくれた。ラッキー。

とはいえ、片付けもあるだろうから、不躾にアレもコレもと頼むのも失礼だと思い、焼きモノはシロ、パクチーつくね、はらみ、ウィンナー（友人お勧め）。
それと煮大根に黒ホッピー。

焼台横の砂被り席ならぬ、灰被り席で美味しそうなモツが炭火で焼かれていく様を見学。
旨さには聞いていたけど、旨いわ。さすが、元秋元屋の店長さんである。焼き加減も素晴らしい。

特にパクチーつくね。大きな真ん丸つくねは軟骨入りで触感も楽しいし、しょうがが効いていて美味しい。甘辛いたれの味付けとたっぷりのざく切りパクチーが妙にマッチ。

人気店なので勝手に気難しい店主を想像していたが気さくでとてもいいひとだった。

自分の中のハードルががんがん下がったのでまたふらっと行きたい。次はカレーだな。