エアロプレスのコーヒーと美味しいスイーツでゆったり過ごせるカフェ : 喫茶ランドリー

最近の休日の食べログ活動は、御茶ノ水を起点にして組み立てることがすっかり定着しました。
それでも、ひと口に御茶ノ水と言っても、界隈の駅まで含めるとJR御茶ノ水駅、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅または淡路町駅、東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅、都営新宿線の小川町駅などがあるので、そこを起点に移動することを考えると、行動範囲はかなり幅広く設定できます。

とりわけ最近は、ランチは御茶ノ水界隈でとることが多いのですが、ランチ後のコーヒーブレイクとベーカリー巡りは御茶ノ水以外の場所に移動して活動することが増えてきました。
神田・御茶ノ水エリア内のカフェ・喫茶、ベーカリーはチェーン店を除いてほぼ行き尽くしたことによるものですが、その日にどこで活動するか考えるのも楽しみの一つになってきました。

こんな活動を始めた初期の頃は、なんとは無しに、千代田線の沿線＝湯島・根津方面や赤坂・原宿・小田急線方面が中心になっていたのですが、最近、新たに活動するようになったのが都営新宿線沿線です。
と言うのも、昨年末に食べログパン百名店を攻めるに際して、京王多摩川線沿線のベーカリー（チクテベーカリー）を訪れたことがあったのですが、意外にすんなりと行けことで、ハードルが下がった感がありました。
これまであまり利用経験のなかった都営新宿線沿線が身近に感じるようになったと言い換えてもいいと思います。

そんなことで、この日も都営新宿線沿線にターゲットを絞ることにし、カフェスポットについては、都営新宿線の森下駅から徒歩5～6分程度の墨田区千歳にある当店に狙いを定めることにしました。

当店を運営しているのは、株式会社グランドレベル。
代表の田中元子さんは、茨城県出身の建築家で、平成16年頃から大阪府生まれの建築家である大西正紀さんとタイアップして事業を進めるようになり、様々な建築普及活動、地域社会のデザインサオポートや各種のワークショップなどに関わってこられました。

平成27年からは、「パーソナル屋台が世界を変える」というコンセプトのプロジェクトを動かし、翌平成28年に「１階づくりはまちづくり」をモットーに「人・まち・日常」をアクティブにする理念を掲げた株式会社グランドレベルを設立しました。
そして、平成30年1月に「市民の能動性を最大限に高める１階づくり」として当店をオープンします。
当店は、公益財団法人日本デザイン振興会の2018グッドデザイン特別賞グッドフォーカス［地域社会デザイン］賞、一般社団法人リノベーション協議会のリノベーションオブザイヤー無差別級部門最優秀賞を受賞しています。

店舗は、当店以外に令和元年5月に川崎市に「喫茶ランドリー 宮崎台」、同年10月には神奈川県座間市に「喫茶ランドリー ホシノタニ団地」をそれぞれオープン。
さらには、フレンドリーショップとして、誰にでもひらかれていて、誰しもが自由に過ごすことができる空間として、グランドレベルがデザインのサポートを行い、喫茶ランドリーを理念を継承したお店や場所を「フレンドリーショップ」と位置づけて、全国に展開しています。これは、東京・清澄白河のほか、北海道帯広市や福岡市にも実例が出ています。

アグレッシブな経営がうかがわれると共に、かなりの急展開は気になるところではあります。

この日は、11時半頃の訪問になりました。
最寄り駅は前述の通り森下駅なのですが、往復とも都営新宿線では芸が無いので、往路は、JR両国駅で下車してそこから徒歩10分ほどで当店に到着しました。
場所は、周囲に飲食店の類はほとんどない住宅地で、そこにポツンとお店がある感じです。

外観は意外に奇抜性はなく、どちらかというと地味な外観に感じました。
主導の扉を開けて入店します。
店内は、入ったところに大型のテーブル席があって、その奥や左手の半地下空間などにも客席があります。私は建築には疎いので、各種の賞の受賞理由などは全く分かりませんが、単調なデザインではなくて、ちょっと凝った内装に思えました。
また、当店、「まちの家事室」を標ぼうして、店内には、洗濯機やミシンを備えています。こんなところにもユニークさがうかがえます。

お店は田中代表らしき女性が切り盛りされており、先客も3組ほどおられました。
好きな席に座って可とのことだったので、大テーブル席の一角に居を得ましたが、当店はセルフスタイルカフェなので、席を確保した後は、入って左手奥にある注文カウンターへと進みます。
カウンター上にはメニューが置かれており、コーヒー、紅茶、ジュースなどのほかにクラフトビールがあり、フードやスイーツメニューなどもあります。

コーヒータイムとしての訪問でしたので、ドリンクはホットコーヒーからエアロプレス＠450円を、スイーツメニューから米粉のロールケーキ＠400円を注文しました。ケーキセット割引でドリンクは100円引きになるので、計750円になります。

支払いを終えると席で待つように言われ、待つこと6分ほどでエアロプレスコーヒーと米粉のロールケーキが提供されました。

コーヒーは厚手のマグカップでの提供です。
豆の種類は良く分かりませんでしたが、エアロプレスらしいすっきりした味わいのコーヒーで、香りも豊かでなかなか美味しいです。

米粉のロールケーキは、ラズベリーソースがかかって彩り豊かです。
ちょっと茶褐色に見えるスポンジケーキは米粉らしいふわっと感があり、そして中にまかれているホイップクリームが生乳の香り豊かでとても美味しいです。
これはなかなか素晴らしいロールケーキです。

午後のひと時をゆったりと過ごすことができるなかなか貴重なスポット。
前述の通り、経験豊かなオーナーさんなので、彼女とコミュニケーションをとるとまた違った楽しみ方もいできるかもしれませんね。