長時間並んでまで食べる価値があるかどうか…？！ : 中華・洋食 やよい

１月も終わりに近い土曜日に、横浜に住む甥っ子が年末に放映された孤独のグルメを観ていたようで「やよいに行ってみたい」という要望に応え行ってきました。
家から歩いて20分程の距離に在りますが初訪問です。

開店20分前に店に着くとカップル１組と男性客２名が既に並んでおりました。
もっと大勢並んでいると思ってましたのでちょっと拍子抜けです。
でも、その後ぞくぞくと私達の後ろに並び始め開店時間の11時30分には20名以上の列となります。

開店時間になってもお店が開く気配がありません。
開店時間が変更になったのかとネット検索していたら10分程過ぎた頃に「お待たせしました」と暖簾を持った男性スタッフが中から出てきました。（番組の最後に店主と一緒に映っていた方ですね）

一番最初に並んでいたカップルが入り口直ぐ左のテーブル席に座り、男性客２人はカウンターへ、私達はお座敷のテーブル席へと案内されます。
私達の後ろに並んでいたカップルもお座敷のもう一つのテーブルに、その後ろのカップルと男性客２人がカウンターの計12名で満席となりました。（お座敷のテーブルは４名が座れますが相席はさせません）

全員が席に着くと同時にスタッフが注文を取り始めたのですがここでひと悶着。
なんと一番初めに店に入ったカップルではなくカウンターの端のお客（２番目入店）から注文を聞き始めたのです。

すかさずカップルの男性が「私達の注文が先だろう！」と声を荒げます。
スタッフは「分かってます、分かってます」と言いながら更に二人目（３番目入店）の客の注文を聞いた後でやっとカップルの方へ。
その後は入店順に注文を聞いて回ったので問題なし。（笑）

メニューは孤独のグルメで放映されていたものを手書きにした限定メニューと揚げ物（ロースかつ・カキフライ・エビフライ）の定食のみとなっております。
なので、必然的に井之頭五郎（松重さん）が食べた上かつ丼とサイドオーダーとして久住さんがベタ褒めしていた揚げワンタンに注文が集中します。
揚げワンタンはオーダーが入ってからスタッフが皮に餡を包み始めますので提供されるまで時間が掛かります。

私はビールに餃子・かつ丼を、甥っ子はジュース・ポークソテーにラーメン＋半チャーハンをオーダー。

余談ですが、浅草はアサヒビールのおひざ元なのに地元の人はアサヒよりもサッポロやキリンを飲まれる方が多いですね。
この日もお店にはアサヒとサッポロが有りましたがビールを頼んだお客全員がサッポロでした。（笑）

ビールを飲んで待つこと10分程で最初のかつ丼が出来上がったのですが、それは一番初めに注文を取ったカウンターの男性客に供されました。
次にオムドラが二番目に注文を受けたカウンターのお客の元へ。

その後もボチボチと出来上がった料理がお客に供されますが順番がデタラメです。
最初にかつ丼が出てきたお客にも食べ終わった頃に揚げワンタンが供されるなど混乱を極めてます。

やはり店主一人が調理をしているので無理が出ていますね。
結局、最初のお客が店を出る頃には12時20分を超えておりました。

オーダーをして20分程で餃子が焼き上がりました。
餃子は焼き目も程よく美味しい餃子でビールが進みます。
次にポークソテーが運ばれてきましたが、その厚さにビックリ！
甥っ子も満足してました。

その後かつ丼が運ばれ最後にラーメンと半チャーハンが出てきましたが既に12時半を過ぎてます。

かつ丼は思ったよりも肉が薄く揚げ過ぎで焦げた香りがします。
丼つゆは味がボケていて旨味を感じません。

甥っ子は「チャーハンは良いけどラーメンの麺が美味しくない」と言っておりました。

ここでまたまた問題発生！
一番初めに並んでいたカップルの女性の料理（オムドラ）が一番最後に出てきたのです。
途中、男性が「注文は通っているのか？」と聞いてましたが、入店１巡目の最後とは同情してしまいます。

カップルが注文したものは餃子・かつ丼・オムドラなのでカウンターのお客と同じです。
店主が順番を間違えたのか、はたまた意識的にやったのか…。

食べ終わって店を出た頃には12時50分を過ぎておりましたが、一番初めに入店したカップルはまだまだ食事中。
店の外にはまだまだ行列が出来ておりましたので最後のお客がお昼に有りつけるのはいつになるのか心配になりました。

しかし、孤独のグルメという番組は本当に罪深いですね！
いや、テレビやミシュランといったマスメディア全般と言った方が良いのかな！？
身の丈以上にもてはやされ己を見失ってしまう店のなんと多いことか…。

こちら「やよい」もその仲間入りをしてしまったようです。
再訪はありませんね。