リーズナブルなピザランチを楽しめますが、複数人で行ってシェアするのがベターと思います。 : Pizza K 新御茶ノ水店

NHKの朝ドラ「ブギウギ」のクライマックスが近づいてきました。
以前は、NHKの朝ドラには全く興味が無かったのですが、2014年4月から仙台に単身赴任した際に出勤時間までの時間調整に丁度良かったことから初めて見てみました。
それが高畑充希主演の「ととねえちゃん」だったのですが、それから丸10年が経過しましたね。
朝ドラは、原則として4月～9月と10月～翌年1月の年間2話になりますが、10年ということは20作を見たことになります。
視聴率を見ると近年人気は低下傾向にあるようですが、私は視聴率ほどに差があるとは思えず、どの作品でも今の時代背景と照らすと風刺的に描かれている点があって、その点好意的に考えるようにしています。
現在のブギウギもモデルとなっている笠置シヅ子については、子供の頃に家族で見ていたTBSの「家族揃って歌合戦」の審査員のおばさんくらいしかイメージが無く、ブギの女王の生の姿は見た記憶がなかったのですが、主演の趣里の好演もあってなかなか見どころのあるドラマに仕上がっていたと思います。
4月からは、新番組の「虎に翼」が始まりますが、これは、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となって女性として初めての裁判所長も務めた三淵嘉子がモデルだそうです。
主演の伊藤沙莉については、江口のりことの「モモウメ」のモモ役としてしか認識が無いものの、モモ役ではなかなかいい味出していたので、大いに期待したいと思います。

さて、この日は、出勤日でしたが、連休の谷間で、午前中は比較的のんびりと過ごしました。
ランチもいつもの通り、少し早めの時間帯にとることとし、かねてBMしていた駿河台道灌道沿いにある当店を利用することにしました。

当店の運営母体は株式会社カルドという法人ですが、代表のSさんは、2010年から新宿歌舞伎町や西麻布にキャバクラ、ホストクラブ、ゲイバー、DJバー、会員制バー、寿司店、おでん屋、たこ焼き居酒屋といったいわゆる夜の店を手掛けた経歴の持ち主です。

こういったお店は経済環境の変動の影響を受けやすく、経営は必ずしも順調ではなかったようで、そんな試行錯誤の中からイタリア料理への業態転換を思い立ちます。
このため、2007年から株式会社グローバルダイニングのイタリアンレストラン「ラ・ボエム」で1年、株式会社HUGE（ヒュージ）の「リゴレット　バー アンド グリル」で2年間修業を積みます。
その後、複数あった店舗を閉店して2010年1月に東新宿の「Pizza K（ピッツァケイ）」に一本化しました。
そして、スタッフも育ってきた2017年には1年間のイタリア修業を敢行、現地では料理学校と飲食店で研鑽を積み、日常生活に根付いたピッツァや料理に触れることになります。
そんな経験も生かしながら、2021年10月に2号店としてオープンしたのが当店ということになります。
なんでも、当店出店を決める前にはベトナムへの進出も視野に入れていたらしかったのですが、新型コロナ禍の影響でそちらは見合わせていたところ、たまたまこちらの物件が目に入り、契約に至ったそうです。
当店の場所では、以前、ハンバーグランチをやっていた「牛舎 神田小川町店」というお店が営業していましたが、あっという間に閉店となってしまいました。
これはコロナの影響と思われますが、この場所はそれ以前もお店が長続きしない場所として知られており、牛舎の前も名古屋の株式会社ブルームダイニングサービスが展開している「がブリチキン。 御茶ノ水店」というチェーン店が営業して短期間で閉店しており、さらにその前も「三四郎」⇒「味乃やまびこ 嶋」とラーメン店が2代続いていたようです。

この日は、新しく出来たランチ友と連れ立って11時45分頃の訪店になりました。
店内は、席の配置など多少模様替えはしていますが、「牛舎」の居抜きのような感じで、カウンター席が2か所に計10席と2人用テーブル席が3卓6席の計16席のキャパです。
先客は女性2名客1組で、我々はその女性グループと隣り合わせのテーブル席に着席しました。
卓上にはランチメニューが置かれていますが、なかなかきれいに整ったメニューで専門の業者が作ったような気もします。
そのランチメニューはピッツァ単品とそれにサラダとドリンクなどのつくセット、そしてパスタメニューからなります。
ピッツァは、全8種類で＠900円、＠1,100円、＠1,500円の３ランクに分かれます（サイズはいずれもＭサイズ）。
サラダ、ドリンクの付くセットは原則＋200円になりますが、ピッツァを標準のＭサイズではなくＳサイズにすると、単品（Ｍサイズ）@900円のピッツァはサラダ、ドリンクにドルチェもついて1,100円、同＠1,100円のピッツァはセットも同料金になります。
なかなか選ぶのに迷いを生じさせそうなメニュー構成ですよね。
今回は2人での訪問でしたので、それぞれ好きなピッツァを頼んでシェアして食べようということになり、私がビスマルクのセット＠1,300円、ランチ友はナポレターナのセット＠1,300円をそれぞれ注文しました。

お店は、オーナーのSさんと女性1人の2名体制です。Sさんは東新宿のお店ではなく、こちらに常駐しているようですね。
それだけこのお店に力が入っているということかと思いますが、接客態度はあまり丁寧とは言えないです。

待つこと4分ほどでサラダとドリンクがサーブされ、その後12分ほど掛かってピッツァが焼き上がってきました。
ピッツァの提供と同時に唐辛子オイルもサーブされました。
ピッツァはあらかじめ8ピースにカットされているので、4カットづつシェアしていただくことにします。

ビスマルクは生クリーム、モッツァレラ、ショルダーパンチェッタ、卵、青菜がトッピングされている色鮮やかなナポリピッツァですが、とてもまろやかな味わいで、クリームソースのコクもあってとても美味しいです。
ピッツァの生地は薄めのパン生地タイプですが、弾力があって、具材の美味しさを引き出しています。

ナポレターナは、トマトソースのピッツァですが、アンチョビとブラックオリーブ、モッツァレラチーズの風味のバランスがとても素晴らしいですね。
また、ビスマルクとの味の対照もなかなか良かったので、その意味でも美味しさを満喫出来たと思います。

タイトルにも書きましたが、当店のピッツァは、複数名で訪れてシェアして食べるのがベターだと思います。
かと言って店舗スペースの関係からの制約もあるので、ベストは2名かもしれませんね。

最近のピッツェリアのレベルアップは著しく、ほとんど外れに当たった経験はないのですが、当店はコスパも含めてなかなかの優良店で、やはりオーナーさんのキャリアは伊達ではないことが分かりました。
出来得ればもう少し接客をソフトにやってもらえればとも思いましたが。
お店が長く続かないというジンクスのある場所ではありますが、頑張ってもらいたいですね。