子供の頃に、「生姜と共に生きる」とは思わなかったっス。 : 麺処 ナカジマ

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4.5

¥3,000~¥3,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.5
2016/07訪問1回目

4.5

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.5
¥3,000~¥3,9991人

子供の頃に、「生姜と共に生きる」とは思わなかったっス。

ニューオータニの ナカジマ (NAKAJIMA)の、

カレーうどん 頂く。

いただく。正に「食う」の謙譲語。頂く。
動作の主体を低め、客体または聞き手に話し手が敬意を表す表現がピッタリの、

カレーうどん だ~ぁ。

暑っい暑っい日中を動いた後に飛び込むホテルの空調は、
入口から数歩進むだけで、身体をクールダウンへとattendしてくれる。

マジ、生き返る。

Leonid Afremovの絵をグぅ~と、凝縮して山葵の香りを漂わせたような店内。
Popに朱をアクセントに使うセンスは、とても好き。♡~。
冬は暖かさを感じるし、夏は気分の高揚を鎮めてくれる。
それぞれ、火にあたる、火をじっと見つめる、そんな感じで。

待ちきれず、紙留めの元禄箸を割って待つ。
割られた箸は持ちやすく、うどんが滑らずに保持できる感じ。結構、これ大事。

黒い器に入れられたカレーうどんが、香り豊かに運ばれてくる。

ジリジリと音が聞こえそうな、揚げたての海老天が、
カレーとは別の熱気を伝えてくる。
わずかの時間の経過と共に、器から立ち上る湯気をより分け、
カレーと出汁の匂いから、生姜の匂いがダンダン中心に出てくる。

照明さんが、ピンをパッチリ当ててくる感じ~。

生姜の香りによって、口の中で、
美味さの飛び込みを受け止めるために、プールの水貼りを急いで始める。
水は瞬時に満タンで、溢れそうになる。だから喉が鳴る鳴る。

「ごっくん」と。

舌に、衣に付いたカレーが乗るように、
パリパリの海老天を持ち上げ、たまらず一口。
揚げたて食感と噛み切ったエビの芯から、
「ふわッ」と上がる細い湯気を見る。
美味くない理由がない。
カレーの本丸に突入することを忘れそうになるが、
生姜の刺激的な香りで、意識を保つ。

噛み切った海老天を器内の上座に座っていただき、
手前の下座からうどんを二本取り出し、口に入れる。

生姜の香りが、カレーのちょい辛スパイシーで、
しっかり和風出汁の優しさの中から、
美しく正論で主張してくる。
目が覚める。
起きていたはずなのに、そこからちゃんと目を覚ます味だ。
それなのに、強いだけの刺激的な感じではなく、
地に足がついて、こちらに存在の必要性を訴えてくる。

確実に伝わって来るし、抜群に美味しい。
不思議なのは、食べ進めるウチに、
少し温度が下がって来ると、何故か こなれた甘さが広がり出す。
でも、最後まで生姜の香りは続くために、
立ち上がりから、終りに向かって味の抑揚がたまらない感覚になる~。

うどん が消えてしまった後には、玄米御飯をそっと入れる。

「笑顔」がおさまらない。

だってネ、生姜の効いたカレーに玄米御飯を入れる。

ちょっと想像してみて。

誰の口の中だって、
美味さの飛び込みを受け止めるプールの水貼りを急いで始め出すでしょ。~♡。

美味しくない理由なんて、絶対にない。

夏に食べたくないですか? ねぇ♡


・・・。・・・。・・・。


スマホが震える。
現場監督から電話だ。

「運転手さん、携帯出てもイイですか?」
「どうぞ、どうぞ」

タクシーのバックミラー越しに、目が合う。
笑顔を返す。

「はい」
「今、どこだ?」

「代々木公園近くです」
「そのまま、本社を越えてニューオータニの ナカジマ (NAKAJIMA)に来ないか?」

「いいのですか? お邪魔して?」
「いいだろう、前祝いだ。はははっ」

千代田区紀尾井町ホテルニューオータニ東京ガーデンタワー

ナカジマ (NAKAJIMA)に向かう。

昨日、名古屋から夜遅く帰ってきた。
今日の出社は夕方からと言われていたが、
仕事の今後の行く末が気になり、それぞれの現場に電話しながら、フラフラする。
たまたま明治神宮近くで、知り合いのお店で上がり込み、お茶をご馳走になる。
夜からの結果報告会に、早めに移動しても、私のヤル事は得にはない。はず。

だったら、すぐ始まる次の仕事の準備に取り掛かろう。

そんなことを考えて、タクシーに乗り込んだすぐ後の電話だった。

丁度良かった~♡

カレーうどん と 昼ビールを一杯だけ飲も~うと思った。


・・・。・・・。・・・。


ここからは、『夢』の話~♡。マジでは読まないでね~。

何か、本気で信じている神様は、ご先祖様以外に特に居ないのですが、
文学的な神様・・・古事記とか西洋古典文学なんかの神様は好き。
アニメや映画や本なんかでも、そういう系の話は触手がビヨンビヨン伸びまくる。

そんな私の不思議な体験・・・。
違うな、今も現在進行中の話・・・。

多分、東北大震災後だから3年か4年前。

夜寝ている 夢の中 で、
枕にのっている頭の上で『優しい声の女の人』と『喧嘩腰の男の人』の会話が聞こえた。

「・・・なぁー、オメーよー」
「・・・あっ、ハハっ、可愛い顔じゃない~。良かった~♡」

「なぁー、いつまで何んだよ?」
「アナタ達が、ちゃんと統合するまでヨ~」

「ふざけんなよ! あっ、入んじゃネーよ」
「あら、この子スゴイ。聞こえてるみたい。フフっじゃ~ネ」

「バカ。出ろ!・・・」
「またね♡~・・・」

「・・・。」
「・・・。」

次の日起きた時、そのやりとりが、おぼろげながら記憶に残っていた。

バカみたいにDVDを観ながら、本を読みあさって、書きモノを3日くらい続けた後、
電池がプツンと切れたように寝るといつも起こる、
ただの『夢』と呼ばれる脳の揺り返しだと思った。

でも、今考えると、どうも、
その時から私の人生は、ガラッと動き出した感じが、ハッキリする。

なんか、『人生が吠えだした』ガオーっと。

大学院を卒業して学位をもぎ取って、講座に職を得て残ったけど、
研究対象が持ち前の飽きっぽさから、次々に変わりまくる。
毎日、あたえられたしょうがない仕事として、
何の見通しも立たない、タダタダ科研費を使い切るための研究とかに、飽き飽きしていた。

そんな時に、その『夢』を見た。
次の日、起きた時から身体が変だった。
いつもは猫背で、そろりそろり歩くのに、駅の長いガラスには胸を張って歩く私が映っていた。
靴も、カツカツと地面を叩き、耳に音が跳ね返ってくる。
とても、胸がスーっとしていて、頭の何時ものモヤモヤとした霧が晴れた爽快な感じ。
しかも、知らない曲の鼻歌を歌っている。
とても、気分がイイとしか言えない。

大学の研究室で、何時ものデスクに座ると、
それまで滞っていた実験のideaが『フッ』と浮かんだ。
それは、結果の見える現実的な方法で、
たった6時間で3作の論文構成も出来がった。

それまでの、結果がデーターとして出揃ってから考えるのではなく、
かなり結果の確信を突いた実験の方法を思いついた。

何百通りかの方法を永遠に確かめる実験ではなく、
一つづつ引いていき、ダイレクトに特定する予測的実験を思いついた。

その後、得られたデータは、予測通りで、
結論と考察からの今後の展開が、dramaticに動き出した。
勝手に、「私ってスゲー」と単純に勘違いした。
しかも、大学での教員研究生活も悪くない、と思い出していた。

・・・。

が、その後、母方の大祖父様の創設した会社の株の相続問題で、
何故か私が母の旧姓を名乗って、実社会で仕事をすることになってしまった。
バイトや大学の狭い環境とは違い、ちゃんとした大人の世界は、
想像しただけで胃の内容物が逆流するくらい、とても緊張した。

でも、始まってみると、とても不思議なくらい誰に対しても言葉が淀みなく出て、
『強烈な人見知り』の私は、どこかに行ってしまった。

急にオシャレやfashionに興味が出て、鏡を見る時間がバカみたいに長くなった。
それに伴ってか、周りに人が寄ってきて、交流する機会もどんどん増えた。

一日が、こんなにも短いものなのかと実感した。

しかも鏡に映る化粧と衣装で別人のような私を見ては、
またしても、それが『元々の能力』と勘違いした。

・・・。

一番変わったのは、私の頭の中。
詰め込めるだけ詰め込んだ、知識や思い込みの整理の仕方が変わった。
ちゃんとした収納場所・・・タンスの引き出しというよりは、

大きな大きな本棚。

そんな球場のバックスクリーン一面の様な本棚が、いつの間にか頭の中に設置されていた。

本棚の効果は如実に現れた。
それまでは、広い床に散らかり放題の中から、一番先に思いついた物事に取り組みはするが、
何かの拍子に意識が削がれると、取り組んでいたことすら忘れて、
次に目に付いたモノに興味が移り、全然違うことを始めている。

それが、順序が出来て、筋道を立てて、必要なモノが必要なだけ頭の本棚から取り出せる。

それに、新しい興味は、ドコに収納するか考えて、収められるようになった。

さらに、私の最大のネックだった「極度の人見知り」は、
何よりも、自分勝手な思い込みの中に、他人への意識がfactorとして、
取り入れることが出来るようになったことが大きく、
friendlyな対応が出来るようになった。

考えがスマートにまとまり、
それまでの思い込みや、勘違いの軋轢だらけの障害で滞ることなく、
物事がスムーズに進むようになった。

私にとっては革命的な変化だ。

最近までの仕事の内容は、かなり特殊。
数年前の私なら、決してフランクに話すことなど出来ない人達ばかり。
いや、私ごときが目を合わせてはイケナイ人ばかり・・・。

でも、それもツイさっきまでは理解していなかった。

名古屋での最後の街頭大騒ぎを見守り、
都内に戻る新幹線の中で、落ちるように眠ってしまった。

「・・・ありのままの姿でいるのが一番」
「・・・誰? ・・・ですか?」

「私はね~、あなたの中の『まる ○、まん丸の○、中心の○ 』よ」
「は~ぁ。そうですか『まる』さん ですか・・・」

私は、何の不安も怯えもなく、女性の声の
『宙に浮く 光る丸い玉 』と話していた。

「私はね~、そろそろ元の身体に戻るのね。でも、能力は置いてくわ~」
「えっ、能力? どっか行く? 何で? えっ、行かないで!」

「私はね、罰を受けたのよ。約束を守れきれなかったのネ~」
「どういうこと? ・・・。私の中に入るのが罰なの?」

「そんなことは、考えなくていいのよ。あなたは、愛されていると言うこと」
「・・・。えっ、誰に?」

「人より優れていると、声高く叫んでも、その姿は、決して気高くはない。
 だから、何も伝わらない。何も響かない。
 真の気高さとは、『過去の自分を超えること』ただただ乗り越えていくことよ」

「えっ、待って。ドコに行くの?・・・待って・・・行かないで」

・・・。

「ミャ子さん。ミャ子さん。大丈夫ですか!」

新幹線の中で眠ってしまった。
しかも、寝言を大きな声で言って、泣いていた・・・みたいだ。

隣に座るスタッフの女の子に揺り動かされて起きた。

「ごめんね。なんか、変な夢見たみたい」
「大丈夫ですよ。あれだけの激務だったし、疲れもピークですよ」

「ありがと」
「・・・。でも、SBのカレーって何ですか?」

「・・・えっ、何それ?」
「いや、ずーと、『SBのカレー待って』と叫んでいたから・・・。」

「・・・。」
「・・・。」


なんだかな~。『夢』と『口から出た言葉』が噛み合わないなぁ~。
やっぱり、なんも変わってネーのかも。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。

変わったと思ったんだけどなー。


と、疲れきって見た『夢』の話~。

帰ったら、カレー食べたいなーと思った。

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店舗基本情報

店名
麺処 ナカジマ(NAKAJIMA)
ジャンル そば
予約・
お問い合わせ

03-3221-2789

予約可否

予約可

住所

東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ東京 ガーデンタワー

交通手段

永田町駅から537m

営業時間
予算(口コミ集計)
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

電子マネー可

サービス料・
チャージ

サービス料10%

席・設備

個室

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり、ワインあり

特徴・関連情報

利用シーン

知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

ホテルのレストラン

ホームページ

http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/nakajima/index.html

オープン日

2010年5月1日

初投稿者

sugarvinesugarvine(1)

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